- 2005-02-23 (水) 21:18
- 臨床心理学
AFCPさんのご指摘ではDSM-IV-TRの
しかし他のI軸あるいはII軸障害が存在しても、それがストレス因子に反応して起こった症状型を説明するものでない場合には、適応障害と診断されることもある。
という記述から、「適応障害」と「アルツハイマー型痴呆」の合併はあり得るとのことでした。確かにこの合併は診断基準から外れるわけではないようです。
正直、私の頭の中では「適応障害」が他の1軸・2軸診断の合併症とはならないということしか頭になく、AFCPさんのご指摘のように(例えば)「書字障害・適応障害」といった診断がつく可能性は全く浮かんでいませんでした。お陰さまで本気で勉強になりました。ありがとうございました>AFCPさん
さて…得点の方はどうしましょうか。大学入試なんかで出題ミスがあった場合、全員その問題は満点とするんですかね…ということで今回は解答してくださった方全員を満点とします。
なんだか非常にかっこ悪い結果になってしまいましたが、次回、このようなTB企画をする際には「ちゃんと裏をとる」ことをしなきゃならんなと反省する次第であります。関係者各位におかれましては、大変ご迷惑をおかけしましたことをここにお詫び申し上げます。
次はちゃんとみなさんの解答を見ていきたいと思いますよ。
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コメント (Close):6
- みわごろ 05-02-24 (木) 0:45
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とても勉強になりました。楽しい企画、ありがとうございました。
ただ気になるのは、上記のような診断の違いが、どうその後の処置に関わってくるのか、という点です。適応障害がつくかつかないかで、どれくらい変わってきますか?
また、DSMの位置づけもちょっとよく分からないところです。一つの基準に基づいて正確なアセスメントをしなければならないことは理解していますが、DSMに基づいて一元的に診断名が決まるというのも少し違和感を覚えます。
例えばロールシャッハテストなどは、DSMで記述できない部分を測っていると思うのですが、その結果はどう診断名に影響してくるのでしょうか?
病態理解の大きな括りとしてDSMによる診断名が第一にあり、それに付加する情報として他のアセスメントの結果が使われるのか、それともアセスメントの結果を総合してDSMの診断の中に位置づけるのか(=DSMの言葉でそれらの結果を説明するのか)、また別の考え方なのか、ちょっと分からなくなってしまいました。
答えが合っているのかどうなのかよりも、そちらのほうが気になってしまいました。
初歩的な質問かもしれませんが、よろしければ教えてください。 - ロテ職人 05-02-24 (木) 7:52
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>みわごろさん
コメントありがとうございます。なんだかグダグダな展開になってしまって申し訳ないです。ただ、私も今回のことは非常に勉強になりましたので、やって無駄だったなって感じはしてないのが救いというところでしょうか。
> 上記のような診断の違いが、どうその後の処置に関わってくるのか、という点です。
> 適応障害がつくかつかないかで、どれくらい変わってきますか?
いや。別になーんも変わらないと思いますよ。精神科的治療の基本といえばまず薬物療法ですが、薬って診断に対して処方されるわけではなく、症状に対して処方されるわけですから。もちろん、カウンセリングだったり心理療法をやる場合でも、診断名というのは一つの貴重な情報ではありますが、それに基づいて方針その他を決めるわけではありません。
> また、DSMの位置づけもちょっとよく分からないところです。
> 一つの基準に基づいて正確なアセスメントをしなければならないことは
> 理解していますが、DSMに基づいて一元的に診断名が決まるというのも
> 少し違和感を覚えます。
違和感を覚えて当然だと思いますよ。だって、DSMによる診断の治療における重要性ってのはそれほど高くない(と私は思います)ですから。これはliedさんのところのブログのコメントにも書いたことですが、アメリカ流とかドイツ流とかいったようにそれぞれ別物であった精神医学の中で、共通言語を作ったというのがDSMの意義なのではないでしょうか。症状に基づいてマニュアル的に診断が決められるのであれば、それはドイツであってもアメリカであっても学派を問わず一致するわけですから。
<長いので分けます> - ロテ職人 05-02-24 (木) 7:56
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> 例えばロールシャッハテストなどは、DSMで記述できない部分を
> 測っていると思うのですが、その結果はどう診断名に
> 影響してくるのでしょうか?
少なくとも私の職場ではDSMに基づく診断って重視されていないので、そもそもロールシャッハの結果をDSMによる診断の中で位置づけるという考えはないですね。むしろ、どのように治療していくかという指針というか、情報の一つとしてロールシャッハはその価値があるのではないでしょうか?
DSMについては「サイコドクター暴れ旅」の「私家版・精神医学辞典」
http://homepage3.nifty.com/kazano/psy.html
の「DSM-IV」の項目
http://homepage3.nifty.com/kazano/dsm.html
など見てみると面白いかもしれません。 - AFCP 05-02-25 (金) 1:08
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ロテ職人さん、楽しい企画をどうもありがとうございました。
これに懲りずにまた問題を出してください。全力をあげて解答させていただきます。
DSMについては、僕もやはりタイトルのとおり「診断と統計」のためにあるものだと割り切って使っています。治療を行う際には、病因論的な視点を含んだ従来型診断を使った方が有用な場合も多いと思います。このあたりはロテ職人さんと同意見かも。
昔、精神科では若い医者は診断はできるけど治療はできない、ベテランの医者は診断の切れ味は鈍いけれどなぜか患者が治る、と言われていたらしいですね。治療には必ずしも診断は必要ないというと今の時代ではあまりにも語弊がありますが、一面の真理ではあると思っています。
> 適応障害がつくかつかないかで、どれくらい変わってきますか?
僕の解答の中でも書きましたが、ある種のカウンセリングの適応の有無は変わってくるのではないでしょうか? - ロテ職人 05-02-25 (金) 18:16
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>AFCPさん
コメントありがとうございます。またそのうち、こうしたTB企画はやってみたいと思います。拙い(ほんと準備不足を痛感しました)企画にご参加いただきありがとうございました。今後とも当ブログをよろしくお願いします。 - みわごろ 05-02-25 (金) 23:22
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>ロテ職人さん
コメントありがとうございました。
診断と治療とは、ある程度別個になされるものなんですね。精神医学の共通言語としてのDSMによる診断がある一方で、ロールシャッハなどによる治療に向けたアセスメントがあるんですね。
私は各種アセスメント→診断→治療という直線的な流れを思い込んでいたので、目からうろこが落ちる思いでした。
病院臨床のこともしっかり勉強しなきゃなあと思いました。とほほ\\
体調が優れないにも関わらずご丁寧にコメントしてくださり、ありがとうございました。
一人暮らしでインフルエンザなんて、つらいですよね。くれぐれもお大事にしてくださいね。
>AFCPさん
コメントありがとうございます。Blogのほうも以前より読ませていただいています。
なるほど、カウンセリングがつく可能性があるのですね。このケースのようなアルツハイマー型痴呆を併発している場合、カウンセリングの治療効果はどのくらいなのだろう、と少し疑問です。
診断の力量と治療の力量とは必ずしも相関しない、というのは面白いですね。それぞれ別の能力なのでしょうか。














