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SSTの研究会に出て考えたこと~関連本何冊か

公開日: : 心理・精神医学本

先日、某所でSSTの研究会に出て参りました。
SSTって何?という方に対してざっくりと説明するとこんな感じ。

SSTとは… ”Social Skills Training”の略で、「社会生活技能訓練」や「生活技能訓練」などと呼ばれています。小児の分野では「社会的スキル訓練」とも呼ばれます。SSTは認知行動療法の1つに位置づけられる新しい治療方法で、対人関係を中心とする社会生活技能のほか、服薬自己管理・症状自己管理などの疾病の自己管理技能、身辺自立(ADL)に関わる日常生活技能を高める方法が開発されています。近年わが国でもその効果が認められ、1994年4月には「入院生活技能訓練療法」として診療報酬にも組み込まれました。現在では、医療機関や各種の社会復帰施設、作業所、矯正施設など多くの施設で実践されています。精神障害をもつ人たちの自己対処能力を高め(エンパワメント)、自立を支援するために、この方法が広く活用されることが期待されています。

引用元はSST普及協会の公式サイトのトップページです。
興味のある方はそちらをご参照くださいませ。
さてその研究会、それ自体も勉強になったのですが、研究会後の飲み会に参加して講師の先生等とお話する中で色々と考えるところがありました。
まず心理職だけではなく、医師以外のコメディカルの職種全般に必要なこととしては、(精神科治療の主体である)薬にも関心を持ち、少なくとも自分が関わっている患者さん・クライエントさんに関してはその処方と薬の特性については最低限知っておくべきということを改めて思いました。
以前もこの事は書いており同じ本を薦めていますが、何度でもお薦めいたしますよ。

4791104994 こころの治療薬ハンドブック〈2003年〉
青葉 安里 諸川 由実代

星和書店 2003-04-10
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4524239987 今日の治療薬―解説と便覧 (2005)
水島 裕

南江堂 2005-01
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学校臨床に関わっている心理職もこの辺は無関係ではない…というかむしろ積極的に興味を持っていただきたいところです。
これも何度も書いていますが、学校臨床の中でも精神医学的な知識は必須だと思いますし、ある意味では病院臨床よりも精神疾患に対する感受性が高くないといけない場面も多々あるはずです。
わかっている人は既に痛いほどわかっていることでしょうが、その中で薬の知識も必要です。
・・・・・・・・・・・
さてさて、最近のわたくしのマイブームは神経心理学なわけですが、これは精神科リハビリテーション、特に統合失調者の社会復帰の問題を考える際、社会生活技能だけではなく、その認知機能についても近年重要性が高まっていることと密接に関係しておりますです。
SSTなどで社会生活技能を向上させることも大事なのですが、認知機能への介入を考慮しなければ、その効果も薄い…と多くの研究で言われています。
日本でもその手の研究は増えてきてはいるのですが、現場での実践を考えるとまだまだ認知機能リハビリテーションの考え方やその手法が浸透しているとは言えない状況だと思います。
そこでこの本です。

4524238336 統合失調症の認知機能ハンドブック―生活機能の改善のために
Philip D Harvey Tonmoy Sharma 丹羽 真一 福田 正人

南江堂 2004-09
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高次脳機能障害などの認知機能リハビリテーションなどについてはいくつかの書籍が出ていますが、統合失調症の認知機能に特化した本は我が国ではこれが初めてではないかと(もし違ってたらご指摘ください…少なくとも私は探しきれませんでした)。
書かれている内容は基礎研究などについてが多いのですが、デイケアや作業所などの精神科リハビリテーションの現場で働く人にこそ、こうした本は読んでいただきたいと思います。
その他色々と考えさせられることの多かった研究会でした。
昨年は家を建てるので色々と忙しくほとんど研修など出られなかったのですが、今年からまた色んなところに出ていこうと思っています。
とりあえずそんな感じで。

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