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ロールシャッハ(つーか心理アセスメント)に対するわたくしのスタンス

さて、今日もこの本のレビュー、いってみましょうかね~

ロールシャッハテストはまちがっている―科学からの異議ロールシャッハテストはまちがっている―科学からの異議
ジェームズ・M. ウッド スコット・O. リリエンフェルド M.テレサ ネゾースキ

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…と思ったんですが、ちょっと思うところあって違う内容で…心理アセスメントに対する私の基本的スタンス・考え方について述べたいと思いますよ。
私の仕事における心理面接:心理アセスメントの比率は、おそらく3:7…いや2:8くらいだと思います。その上で以下をお読みくださいませ。


私の師匠はロールシャッハ法のそこそこ…かなり著名な専門家です。で、私自身もロールシャッハは好きですし、研究テーマの一つでもありますし、ロールシャッハは仕事の中で重要な位置を占めていたりします。
ただですね「面白いから」「やりたいから」って理由だけで臨床場面でロールシャッハを用いるのは、何よりクライエント・患者に対してこの上なく失礼なことだと思います。そう思っていますので、これまでそういう理由でロールシャッハをやったことはないつもりですし、恐らくこれからもそういうことはないと思います。
そもそも、ロールシャッハはテスター側の負担もそうですが、テスティー側の負担もかなりのものになります。(ケースバイケースではありますが)施行には時間がかかりますし、そうなると身体的・精神的にも疲れます。受けるためにはお金もかかります(保険点数は450点で自費だと4,500円也)。
なーんてことを思ったのは、ナルホドさんのブログ、心の専門家のこころの06/05/13のエントリ、好きじゃないことを読んだからなのでした。
ナルホドさんは以下のように書かれています。

ロールシャッハテストにうんちくを語る臨床心理士って結構いますが、私はロールシャッハは好きじゃありません。あのテストの何が良くないって、費用対効果が最悪です。テスト取って、尺度化して、計算して、まとめて、報告書書いてたら、1人につき計2~3時間はかかる。でも10000円も取れません。
まぁ、医療にいる心理に必要なのは分かります。でも、やっぱり自分には向いてないなぁ。ロールシャッハによって、どれだけの投資効果(症状改善と医療費削減)が生まれるものか。別に大したことないような気がする。。。

私も述べたように、確かにコストは高いです。色んな意味で。さらに患者への侵襲性も高いです…ということはつまり、下手に使うとそれが症状を悪化させる要因にもなりかねません。
ただ、これは先行研究等を踏まえた上での個人的考えになりますが、やはりそれなりのことはわかると思うのですよ。ロールシャッハは基本的には半構造化面接の一つであり、そこで見出されるものは時間をかけてじっくり丁寧に面接をしていけば、最終的にはロールシャッハを使わなくても分かるようなことなのだと思います。テスト取って、尺度化して、計算して、まとめて、報告書書いて、せいぜい1ケースにつき計2~3時間で色んなことがわかるなら、それはそれで楽なんじゃないかと思うんですが、どうでしょ?
で、ロールシャッハやその他の心理アセスメント技法に限らず、これは各種心理療法・カウンセリングの技法についても言えることなのですが、その効果がある程度実証されない限り、私は使おうとは思わないし、そもそも使ってはいけないと思います。
そして、自分の使っている技法だったりその理論だったりに対して批判や反論がなされた場合には、それまでの自説を擁護する・自説に固執するのではなく、批判・反論を理解した上で、それが妥当なものであるなら受け入れる、妥当でないとしたら反論するという過程が必要だろうと思うのですよ。患者・クライエントに対して誠実であろうとするのであれば、それは必須の態度だと思うのですよ。
少なくとも自分があまり知らないことについて、検証することなく

どれだけの投資効果(症状改善と医療費削減)が生まれるものか。別に大したことないような気がする。。。

と言ってしまうのは(いくら「気がする」レベルの話だといっても)科学的な態度とは言えないし、臨床家としていかがなものかと思うのですよね>ナルホドさん
…ということで、一連の『ロールシャッハテストはまちがっている―科学からの異議』に対する反論的レビューも、その本に認められる部分・妥当な部分があれば認めていきたいと思っていますし、単なる「反論のための反論」をしているつもりもないです。
反論のための反論の中からは何も生まれてこないですから。
そんなわけで、もしもロールシャッハを捨てるだけの妥当な理由があるのであれば、私はロールシャッハを使わなくなるでしょう。それはその他の心理アセスメント技法に関しても同様です。そんな感じのスタンスでこれまでも、これからもやっていく所存であります。
そういえば、Decoさんがコメント欄でこんなことを書かれていました。

こないだ包括的システムの4th editionを購入しました。意外と新しい知見が足されてました。ちょっと軽率でした。



基準値も改訂されてました。反応スタイルごとの基準値が示されてたり,僕の注目してる「あの指標」の平均値が他の国の数値に近づいてたりと,そこだけ見ても結構面白かったです。



あとはロールシャッハ法に関する批判・議論に関する章が設けてあったり。僕辺りの思いつきそうな反論のほとんどが,とうにそこに書かれていました。

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ここですな。

A chapter on recent controversies surrounding the test

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私も買ってみましょうかね…てか、前の版しか持っていないのでまずここからかな。

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がんがりましょう。この仕事をしている限り一生勉強も研究も続いていくのだから。その上で無責任な発言はしないよう気をつけましょう。自戒を込めて…

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コメント (Close):9

ナルホド 06-05-18 (木) 2:09

>テスト取って、尺度化して、計算して、まとめて、報告書書いて、せいぜい1ケースにつき計2~3時間で色んなことがわかるなら、それはそれで楽なんじゃないかと思うんですが、どうでしょ?
あくまでも「色々なことが分かるなら」ですよね。こういうことができるCPって、そんなに多くないと思う。
ロテさんのブログを読んで感じるのは、要は優秀なのはロールシャッハでなくて、ロテさんなわけですよ。
「別に大したことないような気がする。。。」って私の意見は、主観的意見であって、私がロールを取っても、投資効果は持たせ切れないということです。
ちなみに、ロールの勉強はしましたよ。でも、この私でこんなんですから、世の中の普通のCPはもっと投資効果を持たせ切らんのでは(笑)。

ナルホド 06-05-18 (木) 2:35

あーっ!「ロールシャッハテストにうんちくを語る臨床心理士って結構いますが」って、ロテさんのことを言ったのではないですよ!!
ある病院のCPで、ロールのうんちくは語るけど、病棟の他職種と上手に人づきあいができないので、「心理はロールしかやってない」「大した金にもならないのに」とか言われちゃってるわけです。
そのCPに対する愚痴を聞いた日だったので。。。こういうのって、同じ心理としては迷惑なんですよね。きっと、ロテさんとしては余計に迷惑に思うはず。

mai 06-05-18 (木) 20:19

お久しぶりです!
昨年12月のエントリの●臨床心理士を目指す中学生に贈る言葉と紹介したい本●
にコメントをしたmaiです。
一応大学進学をすることができました!
第一希望ではなく、滑り止めで心理学部という名ではない大学に進学になってしまったんですが、これからまだまだ道はいくらでも変えられると思ってます。福祉心理という名前の学部なので、一応心理学も学んでます。カウンセリング心理学などとても面白いという反面、壁にぶち当たった気分です。毎回授業を受けるのは楽しいのですが、ダメージを受ける日々です。
で、ロールシャッハのエントリ・・・・ヒサビサにこのブログを見させてもらったもので・・・上から順々に見てしまって・・・・汗
ロールシャッハというのが何かわからない状態で読んでしまいましたw
ちゃんと下のほうから読まなきゃだめですねwww

ロテ職人 06-05-19 (金) 8:22

>ナルホドさん
> 「ロールシャッハテストにうんちくを語る臨床心理士って
> 結構いますが」
> って、ロテさんのことを言ったのではないですよ!!
いや、それはわかっておりますが(もしそうだったらちょっとムカつきますですよ)、そういうのを安易に一般化したような書き方もそれはそれでちょっぴりムカっとくるのでありますよ。
> ロテさんのブログを読んで感じるのは、
> 要は優秀なのはロールシャッハでなくて、ロテさんなわけですよ。
それはブログを読んだ限りの感想であり、実際の私はダメ心理職…かもしれませんよ。
ネットでの書き込みからその人の臨床能力を判断するのは、ある程度は推測できるかもしれませんが難しいことですし、いくら私見だとは言っても安易な一般化(あるいはそうなのではないかと思わせるような記述)は良くないと思うのですよ。

ナルホド 06-05-20 (土) 1:12

安易な一般化だとしたら、「ロールシャッハテストはまちがっている―科学からの異議」なんて書籍自体が出版されないでしょう。

ロテ職人 06-05-20 (土) 1:43

>ナルホドさん
> 安易な一般化だとしたら、
> 「ロールシャッハテストはまちがっている―科学からの異議」
> なんて書籍自体が出版されないでしょう。
…ってのが安易な一般化なのではないでしょうか?
ナルホドさんはその本読みましたか?読んだ上でどこが正しくてどこがおかしいかご理解されましたか?
もしその辺りをちゃんと把握しているのであれば「安易な一般化」などと言ったことは謝ります。
ただ、ろくに読みもせずに「こういう本が出版されているんだから批判されてしかるべき」と思っているのであれば、それは全く科学からはかけ離れた発想でしょうし、まさに「安易な一般化」と言われても仕方がないかと。
で、ナルホドさんは既に元の文については消されてしまっているので、元の文の文脈に関してはもう何も言えないですね。こちらでログを保存しているわけではないですし。

Deco 06-05-20 (土) 15:42

>>ナルホドさん
出版という事実が,その書籍の主張の真実性を担保するとでもお考えですか?
あとそのものずばり,
You Can’t Judge A Book By It’s Cover.
もっと言えばゲーム脳の本とか。

ナルホド 06-05-20 (土) 16:57

色々書いたのですが、「エラーが発生しました」と表示されて書き込めませんでした。もう書くの面倒になっちゃった。
私は結構、ロール好きの心理で、色々な人にロールのよさを説明する側になることが多かったのですが、なぜかここでは私が「ロールがダメ」って言ってるみたいに追いやられてますね。これは私の望む文脈ではありません。
私の専門は費用対効果算出なので、この文脈だったら面白い議論ができそうですが、なんだか虚しい気持ちなので、もうやめておきます。

ロテ職人 06-05-20 (土) 21:20

>ナルホドさん
> 私は結構、ロール好きの心理で、
> 色々な人にロールのよさを説明する側になることが多かったのですが
普段のナルホドさんがどうかってのは個人的には全く興味がないのです。とりあえず以前ブログで書かれていた文章は誤解を与えるような内容だったということです。
…とは言っても既にナルホドさんのブログは全文消去されてしまっているので、それについてはもう何も言えないです。
てか、そういうことしてしまうと「証拠隠滅」と言われても仕方ないと思うのですがね。
ブロガーのお作法として、一度アップしたエントリについて他で言及されている場合に、無断でそのエントリを削除したり改変したりはしない方が良いかと思いますよ。
ナルホドさんは最後のエントリで
> はじめてチャレンジしてみたブログ生活ですが、
> ブログ概要が分かりました。
> なるほど、こういう風になっているのねってかんじ。
(なんでログを保存しているのかは秘密)
と書かれていますが、「概要」についてちっともわかってないじゃんという感じがいたしますよ。

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