- 2006-08-29 (火) 6:45
- 心理・精神医学本
意外に知られていない子どものうつ病に関する本です。
![]() | 子どものうつ病―見逃されてきた重大な疾患 伝田 健三 金剛出版 2002-11 売り上げランキング : 83209 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
以下、出版社のサイトよりコピペ。
近年,子どものうつ病が一般に認識されているよりもずっと多く存在するということが明らかになってきた。しかも,従来考えられてきたほど楽観はできず,適切な治療が行われなければ,青年あるいは大人になって再発したり,他のさまざまな障害を合併したり,対人関係や社会生活における障害が持ち越されてしまう場合も少なくない。今やこの疾患を正確に診断し,適切な治療と予防を行うことが急務となっている。
本書は,子どものうつ病を包括的に捉えて,成因・病態,症状,分類・類型,経過・予後などについての最新知見を簡潔に述べたうえで,有効な薬物療法・精神療法,家族へのアプローチ,自殺の予防といった治療の実際を豊富な症例を挙げ具体的に詳述したものである。さらに現代社会の子どもへの影響や,“うつ” 状態が子どもにとって何を意味するかまでにも言及している。今まで見逃されてきた「子どものうつ病」を正しく診断し,治療するために必要な事柄をすべてもり込んだ実用書である。
精神科・心療内科でインテークなどされている心理職の方も多いかと思いますが、本書の「第IV部 子どものうつ病の治療」の冒頭、第11章は「初回面接の重要性――子どものうつ病治療の成否は,初回面接によって決まる――」ということで、正にインテーカーとしての見立ての腕が問われる内容だったりします。特に「因果関係を取り違えない」だったりとか「他の疾患の可能性を考慮する」なんて辺りは、どんなアセスメント面接にも当てはまることでしょう。
さらに、こうした視点は当然のことながらスクールカウンセラーにとっても必要なものであると思います。とかく発達障害がクローズアップされがちな昨今ですが、うつ病や統合失調症などの精神疾患の可能性というのも最初から否定できるものではありません。現場においては、それらの疾患について精通した上で、様々な可能性を考慮しながらのアセスメントが必要になるでしょう。
本当は成人のうつを知らないと、子どものうつを知るのは難しいんじゃないかなぁと思ったりもするのですが…ってことになるとまたある程度能力のある人じゃないとスクールカウンセラーはやっちゃダメといういつもの結論に至ってしまうのでありますが。
それに関連して危惧するのは、新しい概念を知ると全てをそれに当てはめて考えてしまう人がいることだったりしますが、その辺もあくまでも「可能性の一つ」として捉えることが重要かと思いますよ。
子どもの臨床に関わる人であれば、一読しておいていただきたい本です。
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コメント (Close):5
- 心理学の本(仮題) 06-08-29 (火) 11:26
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うつ病,しかも子どもの
『小児のうつと不安―診断と治療の最前線』,『子どものうつ病―見逃されてきた重大な疾患』,『子どものうつ心の叫び』,『子どものうつ病ってなあに?―ひとりぼっ… - うらら 06-08-29 (火) 22:56
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子供でうつ病なんてかわいそう過ぎます。
私の友達も最近ODを繰り返してしまいました。摂食障害も、リストカットもみんなしています。
簡単に直るなんて期待していませんが、何とか力になるために何か出来ないかなと思っています。 - ロテ職人 06-09-01 (金) 8:08
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>うららさん
お友達同士では、あまり治療的な介入は期待できないので、あくまでもご友人としてのつき合いという枠を超えないことが重要かもしれません。
出来る限り早めの専門家による治療をお薦めいたします。 - うらら 06-09-02 (土) 12:18
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すでに専門家にかかっていますが、ODの次の日に連れて行ったら、またやったのって言われてほんの2,3分で終わってしまいました。出されたのは摂食障害の薬。
カウンセリングも受けていますが、本人は何も変わらないと。いろいろ調べて選んだところなんですがまた、一からやり直したほうがいいのかもと、思っています。 - しらぎ 06-09-04 (月) 22:03
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初めて書き込みをさせて頂きます。
子どものうつ病に悪戦苦闘中です(汗)。
精神科に行っても「子どもは診てない」と門前払い、総合病院へ行くと機械的に小児科に振り分けられ、小児科で「気持ちの持ちようだし、子どもにメンタル系の薬は使えないから」と言われ放置されたり。
精神的なストレスから授業中に腹痛が起きる子が、小児科でビオフェルミンだけ処方されたり。
児童精神科医は全国に200人くらいしかいないそうですね。
精神疾患の場合、大人なら確実に薬物療法がかなり得意とするような病態でも、心理のみで対応せざるを得ないのが現実なんでしょうか。。。
















