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【あのシリーズの】実践形式で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析【続きです】

公開日: : 心理・精神医学本

先日、同僚の医師からSPSSでの分析について尋ねられたんですが、その時にこの本を一緒に見ながら解説しその後貸してあげました(そういやまだ戻ってきてないな…)。こういう時にホント重宝するんですよね。

SPSSとAmosによる心理・調査データ解析―因子分析・共分散構造分析まで SPSSとAmosによる心理・調査データ解析―因子分析・共分散構造分析まで
小塩 真司

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研究事例で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析 研究事例で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析
小塩 真司

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当ブログでは何度もご紹介しておりますが、これはいい本ですよ。SPSSやAmosの基本的な使い方はしっかりおさえることができますし、何よりもわかりやすい。
前にも書いたように『研究事例で学ぶ~』の方は、変数をちょこっと変えるだけで卒論の一本くらいはすぐ書けちゃうと思います。結果に見方・読み方だけではなく、結果の書き方の見本まで載っているのでそれを真似すればレポートや論文も完璧です。
そして自分で使う人だけではなく教える人にとっても役立つ本だと思います(つか教える人は基本的に使う人だとは思いますが)。下手な説明をするよりもこれを読みながら手を動かしてもらった方が理解は早いはず。そういう意味では「自分は使えるし~」なんて思っている人にも強くお奨めしたいこのシリーズです。
…なんですが「変数をちょこっと変えるだけで卒論の一本くらいはすぐ書けちゃう」「真似すればレポートや論文も完璧」ってのは実は諸刃の剣でありまして…。
「このシリーズの」ということだけではなく、「SPSS・Amosというソフト」の優秀さにも起因することとして「なんかよくわからんけどデータぶち込んで統計処理してみたら有意な差が出ました」ってことが起こり得るんですよね。
そういう事態を避けるために、私としてはこういう「即効性のある」「役に立つ」本を使うだけではなく、ちゃんと基礎的な統計の知識は必要であるよ…ということは主張してきたわけですが…
なんとこのシリーズの新刊はそこの部分もカバーした一冊なのですね。

実践形式で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析 実践形式で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析
小塩 真司

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東京図書の紹介ページよりコピペ。

統計ソフトのマニュアル書にもとづいて、ひとます分析は終えた。だが、その結果は正しいのか? なんとなく不安、という統計初心者から、もっと発展的な分析手法を利用したデータ解析のおもしろさを体得したい人まで、研究の中で陥りがちな分析上の問題点や、より効果のある新しい分析手法を学ぶためのテキスト。

すげー面白そうじゃないですか?

ユニークな研究テーマを題材に選び、実際にデータを分析しながら学習でき、データに対してクリティカルな目を養うことができる。また、データの分析は研究そのものと密接にかかわるものであるため、ときには研究そのものや研究計画に関する指摘にまで踏みこんでの解説も加えた。

単なる統計ソフトのマニュアルを超えた、研究の方法全般に及ぶ内容という印象ですかね。
考えてみれば当たり前の話で、研究計画を立てた段階で「どんな統計処理をするか」について説明できないってのは、統計の知識が足りないって問題もありますが、その他にも「結局自分が何をやりたいのかわかっていない」ってことも多々あるわけなのですよね(ということを大学院生時代、先輩に口を酸っぱくして言われたのですが…)。
具体的に取り上げられているテーマも面白そうです。「Exercise 6 これを食べれば,ダイエットの効果アリ?」なんてのは正にあの『あるある大辞典』での「納豆を食べて痩せる!」ってのにつながりますよね。データの解釈に関する「リテラシー」を鍛えるのに役立ちそう。
そういう意味ではこの本にも似てるかもしれません。

クリティカルシンキング―研究論文篇 クリティカルシンキング―研究論文篇
ジュリアン メルツォフ Julian Meltzoff 中沢 潤

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・・・・・・・・・・
小塩氏によるこのシリーズ、これから卒論・修論に取りかかる学生さんにとってはマストバイだと思いますよ。「これから取りかかる」っつーか、大学3年かもっと前、授業で統計をやってる段階で手に入れられたらすごく良いかもしれません。
そしてこれから論文にとりかかる学生さんに教える立場の人にもお奨めしたいです。これがあれば教えるのが楽になると思います。
買うべし!

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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