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臨床経験長いけど業績ゼロって人にとっての「批判されること」

なんだかもうタイトルでほとんど言いたいことが見えちゃう感じですが…とりあえず、下記過去ログを未読の方はまずはそちらをどぞー。
臨床経験長いけど業績ゼロってヤバくね?(06/08/16)
そして最近の「批判」がらみのエントリもどぞー。
「批判」と「誹謗・中傷」は当然違います(07/08/10)
大学院教育の意義-批判すること・されること-(07/08/20)
批判(正当な)とアカデミックハラスメント(07/08/29)


んで、「臨床経験長いけど~」のコメント欄を読んでみると、Y..さんがこんなことを書かれておりますよ。

臨床も泥臭い作業ですが、事例論文を書くことだって、それに負けず劣らす泥臭い作業ですしね(さらに、自己愛も傷つきます)。

「自己愛も傷つきます」。そうなんですよね。研究することはつまり批判されることであり、それは自己愛の傷つきにも繋がるのですよね。
端的に言ってしまえば、臨床経験長いけど業績ゼロって人の中には批判されることを恐れて研究しない人ってのが少なからずいるのではないかと思うのです。
それなりに臨床経験の長い人は、そろそろ指導的な立場に立つようになってきている。そんな自分が批判されているところを後輩に見られたくないとか、あるいは研究発表によって自分の力量がバレてしまうのが恐いとか…。あるいは「自分たちがこの仕事に就いた頃は研究なんて重視されていなかった」なんて言うかもしれません。
どれもまんま「言い訳」でしかないです。
…ってなわけで、やっぱり資格更新のためには研究業績も必須にした方がいいと思うのです。
とは言っても、毎回業績が必要ってことになるとそれは難しいかもしれないので、ある程度の経験年数の人を対象として、更新数回に一度、業績必須とかでもいいんじゃないでしょうか。
あるいはその辺の能力に関する審査は私の考える理想の臨床心理士養成課程Vol.3(06/08/16)で挙げたようなスーパーヴァイザー認定制度の中で行ってもいいかもしれません。
…で、皆さんの周りにもいませんか?業績がほとんどなくて、なんだか偉そうで(いや確かに偉いんだろうけど)、「ひょっとしたら批判されるのが恐いんじゃね?」って思われるような人。
なんて言ってる自分がそうならないように、今できることをがんばりたいと思う今日この頃です。
※07/09/04 08:00追記
んで結局言いたかったのは「そうならないようにがんばるぞ」ってこともそうですが、やはり早い段階で「批判される」訓練を受け「批判される」能力を身につけておく必要があるってことであり、そして臨床実践に関して結構なキャリアのある人でもそういう訓練を受けていなかったり、能力が身についていない場合が少なからずあるのではないか?ということでございました。

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コメント (Close):8

さんちゃん 07-09-05 (水) 17:32

医学部だと「(論文)業績や講演執筆活動(とそれに伴う原稿料およびネームバリュー料)は多いが臨床ができない患者さんが診れない」と部下にバカにされる教授はたくさんいますので、ものの見方はいろいろだなぁと思いました。臨床心理士の業績とはクランエントがよくなることだと信じていたので意外です。
(論文)業績における客観性とは、またそれを担保するものとはなんでしょうか。医学雑誌ではしばしば査読の有無、インパクトファクターなどが言われますが、ロテさんはそうしたものがあるべきと思われているのでしょうか。
ねがわくはこうした立派なブログおよびそのエントリ内容、またコメントしたことが業績として認められるようになって欲しいと切に願っております。

さんちゃん 07-09-05 (水) 17:34

医学部だと「(論文)業績や講演執筆活動(とそれに伴う原稿料およびネームバリュー料)は多いが臨床ができない患者さんが診れない」と部下にバカにされる教授はたくさんいますので、ものの見方はいろいろだなぁと思いました。臨床心理士の業績とはクランエントがよくなることだと信じていたので意外です。
(論文)業績における客観性とは、またそれを担保するものとはなんでしょうか。医学雑誌ではしばしば査読の有無、インパクトファクターなどが言われますが、ロテさんはそうしたものがあるべきと思われているのでしょうか。
ねがわくはこうした立派なブログの開設管理、エントリ内容および炎上の処理法、またコメントしたこと、が(論文)業績として認められるようになって欲しいと切に願っております。

さんちゃん 07-09-05 (水) 17:51

申し訳ない2重投稿になってしまいました。
ちなみに査読のレベルの高低やインパクトファクターを重視しだすとこんどはアメリカ留学帰りの先生から「日本の学会や和文の投稿なんて客観性が低くて業績に入らん。」とかいう意見が出て。
臨床能力と(論文)業績の有無、多寡は関係ないと思うけどなぁ。
ロテ職人さんのお考えにはなんとはなしに学者、医者、研究者、教授といったアカデミックなヒエラルキー世界へのロマンが感じられるのですが、もう少し職人さんに近いモデルが正しいのではないのかなぁ。
ベテランの大工さんが、自分の仕事を論文にまとめないからと言ってダメではないですよ。建てたもん見ろっつうくらいのもんで。

ロテ職人 07-09-05 (水) 18:36

>さんちゃんさん
> 臨床心理士の業績とは
> クランエントがよくなることだと信じていたので意外です。
えーと…私がこのエントリでリンクを張った過去ログはお読みいただいてますでしょうか?
そちらには
> 研究能力が即臨床能力に繋がるとは
> 私も考えていません。でも、ある程度の
> 臨床実践ができる人であれば、研究も
> できるはずだと思います
> (その辺は研究と臨床カテゴリの過去ログを
> 古い順にお読みいただけたらわかるかと)。
と書いてあります。
一応、私の主張の論拠は既に示してありますし、何度も同じことを書いたのでは読む方も煩わしいと思い、敢えて繰り返しかきませんでした。
もしさんちゃんさんが過去ログを読んで、それでもなぜ私が上記の主張をするのかわからないというのであれば、その点については述べさせていただきます。もし過去ログをお読みでないということであれば、まずはそちらをどうぞ。
ついでに
臨床経験長いけど業績ゼロってヤバくね?
http://blog.rote.jp/2006/08/16-074500.php
では私以外の方が私の論拠を補足するようなコメントを書かれておりますので、そちらも是非お読みください。
> (論文)業績における客観性とは、
> またそれを担保するものとはなんでしょうか。
というのはここでの話と何か関係ありますか?
むしろ重要なのは臨床実践における客観性とそれを担保するものとしての研究ではないかと私は考えます。
> ねがわくはこうした立派なブログおよび
> そのエントリ内容、またコメントしたことが
> 業績として認められるようになって欲しいと切に願っております。
意味不明なんですけど…こんな与太話みたいなのが業績になるわけないじゃないですか。むしろこんなのが業績になったら困ります。
> 査読のレベルの高低や
> インパクトファクターを重視しだすと
繰り返しになりますが、ここではそういった話はしておりません。
> 臨床能力と(論文)業績の有無、
> 多寡は関係ないと思うけどなぁ。
もし私が過去ログで述べている「臨床と研究との関連」に関して反論されるのであれば、その論拠を示していただけたらと思います。
> ロテ職人さんのお考えにはなんとはなしに
> 学者、医者、研究者、教授といった
> アカデミックなヒエラルキー世界への
> ロマンが感じられるのですが
「なんとはなしに」で決めつけないください。もしそう思われるのであれば、繰り返しになりますが論拠を示してください。
前にも書きましたが、根拠のない批判は誹謗・中傷と大して変わらないですよ。

匿名 07-09-08 (土) 1:40

ロテさん、
リコメントありがとうございます。
Y.さんはかならずしもロテさんの意見に賛同
されてはいません。
論文を書く書かないは得手不得手のレベルの差異であり資格更新の必要条件とはならないだろうとのべておられます。
>しかし、(6)を必須の条件にすることについては反対>で、論文を書くという方法も力量を上げる方法のひと>つで、「論文を書けない人は資格は持てない」という>ほどの条件ではないのではないでしょうか。
 >もちろん、論文を書けないということは(論文を書け>る人と比較すると)、一面では劣っているということは>否めないとは思いますが、それぞれ、得意な面と不>得意な面を抱えつつ臨床をやっているわけですし…。
私も同意見ですが、加えて、論文を書く書かないは
研究者が自分との対話でモチベートされるべきもの
であって、ロテさんのポリシーを強要すべきもの
ではないでしょうということを言いたいです。
ヒエラルキーに関する私の感想がもし見当違いなの
ならそれで結構です。
しかしながら、ロテさんの論拠のなかに経験年数
とスーパーバイジーであるとか、自分がやってきた
ことを後進に伝える義務であるなど、時間軸に
沿った積み重ねに意義を感じると言う側面が
あるように思ったのが論拠です。
「悪しき進歩主義」という概念があるように、
年数とともに進歩していくまたそうあるべき
という信念はどうしてもポリシーや価値観の
硬直化を招くため、心理臨床家は特に
忌避すべき考え方ではないかと私は思って
います。
ついでにブログ業績論はわりといい考えではないか
と思ったのですが。
論文はコンピュータ内のテキストデータです。
またロテさんと論争しようと思ったらそれなりの
思索が要ります。そうした時間や発送の蓄積が
業績にならないとしたらなんだかばかばかしいと
思うのです。
どのブログを業績として認定し査読して
ほしいかはブログ開設者の申請によって決める
といいのではないでしょうか。
ヨタ話のブログは業績に入れないようにしておく
のです。

さんちゃん 07-09-08 (土) 1:56

ロテさんへ、
ブログを面白くするため、であることは承知して
おりますが、論拠を求められることと誹謗中傷
ではないかと言われたのでいちおう申し上げます。
以下引用:
端的に言ってしまえば、臨床経験長いけど業績ゼロって人の中には批判されることを恐れて研究しない人ってのが少なからずいるのではないかと思うのです。
それなりに臨床経験の長い人は、そろそろ指導的な立場に立つようになってきている。そんな自分が批判されているところを後輩に見られたくないとか、あるいは研究発表によって自分の力量がバレてしまうのが恐いとか…。あるいは「自分たちがこの仕事に就いた頃は研究なんて重視されていなかった」なんて言うかもしれません。
引用終わり
このように思われた論拠は何でしょうか。
もしロテさんの頭の中で具体的なある人物の言動
が想定されているとしたら、それは誹謗中傷には
当たらないのでしょうか。
個人を特定できないかたちでの言明なら
誹謗中傷にはあたらないとお考えでしょうか。

さんちゃん 07-09-09 (日) 0:47

訂正します。
「悪しき進歩主義」(誤)
「悪しき進歩史観」(正)
「そうした時間や発送の蓄積が」(誤)
「そうした時間や発想の蓄積が」(正)

ゆゆ 07-09-10 (月) 15:30

10年目くらいで、自己愛の問題で論文書けないって、私かって思って、まさにその通りずっと抱えてる問題性です。業績は今でも資格申請の一基準にはなっているのでそれを必須にした方がいいというお話ですよね、全体としては賛成です。ただ論拠がなければという流れで言えば業績活動と臨床的能力(どうやって査定するか問題?)との相関が証明される事が好ましいのでしょうか?
クライアントの利益になることなら何でも取り入れた方がいいと思います。所詮サービス業ですから・・・・・。
そしていいサービスを展開する為の論拠になるのはリサーチであり、エビデンスなのですから、どんどんすればいいと思います。
使える研究が生み出されるために、クズが累々と生み出されることも必要悪でしょう。
ただどうでしょうね、コメントされた方のドコがブログ主さんを誹謗中傷してるのか良くわからないんですけど、むしろおおむね好意的に感じるのは気のせい?
それと、ブログ主さんがある特定の自己愛を抱えた臨床家が嫌いという話じゃないといいなって思いました。
いずれにしても、大事と思われることは、資格認定協会に進言していくべきでしょうし、ここで論拠だの誹謗中傷だの言っているより生産的だと思えますね。
ただでなくても密室で怪しい臨床活動をより客観的に検証できる努力は皆で払いましょう、そのためには論文でも陪席義務でも取り入れていけるといいのではないでしょうか?

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