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何のためにブログを書くのか

公開日: : 自己紹介

臨床経験長いけど業績ゼロって人にとっての「批判されること」(07/09/03)のコメント欄にて、さんちゃんさんからこんなコメントいただきました(あ、コメントそのものへの返信はもうちょとお待ちください)。

こうした立派なブログの開設管理、エントリ内容および炎上の処理法、またコメントしたこと、が(論文)業績として認められるようになって欲しいと切に願っております。

ブログ業績論はわりといい考えではないかと思ったのですが。論文はコンピュータ内のテキストデータです。またロテさんと論争しようと思ったらそれなりの思索が要ります。そうした時間や発送の蓄積が業績にならないとしたらなんだかばかばかしいと思うのです。

えー…ブログを業績にですか?どう考えてもそういうものじゃないでしょ?


確かにブログのエントリをアップしようと思ったら、それなりに考えることはしなきゃいけないと思います(もちろん内容によりけりですけどね)。
ただ、少なくとも私の場合は先行研究だったり、根拠となる文献を持ってこなきゃいけないようなものは、基本的に書いてないですし、きっとこれからもそういうのは書かないと思います。自分の論拠や考察の補強のために先行研究を持ってくるというのは「研究論文」としては当然のことですし(そうじゃないと論拠として弱いですし「そんなことはもう他の人が言ってるよ」と言われてしまっては、やはり研究する意味がないわけで)、そうした考えに基づくとやはりブログなんて(コメントについても同様)、業績にはなり得ないでしょう。
で、同じ理由で私はこのブログで臨床実践の理論などについて安易に書かないようにしているのですよね。
多分私が考えるようなことって他の人が既に考えていること、あるいは他の人によって既に発表されているようなことでしょうし、それをあたかも自分が初めて考えたことであるかのように自分のブログで発表することって、正直「痛い」と思うわけです(私個人はそう思うってことですよ)。
やはりちゃんと先行研究を当たった上で「自分のオリジナリティはここだよ!」って主張するのでなければ、それは単なる知識の伝達にしか過ぎないわけで「俺ってこんなこと知ってるんだよ、すごいでしょ?」的な感じになってしまうのではないかと思うのですよ。
まあ、それ以前の問題として「私の能力ではそんな難しいことは書けまへん」ってことはあるんですけどね。
ってなわけで、少なくとも私のブログは「業績」になるような立派なものではございません。世の中にはそういうの書ける人もいるのかもしれませんが私にゃ無理です。
ついでに同じコメント欄でこんなコメントもいただきました。

大事と思われることは、資格認定協会に進言していくべきでしょうし、ここで論拠だの誹謗中傷だの言っているより生産的だと思えますね。

世の中の全ての人が、その主張を「内容」で判断してくれるのであれば是非ともそうしたいのですがね。「年齢」とか「経験年数」とか「立場」とかそういうのを考慮せず、ニュートラルにその主張・意見の「内容」を判断してくれて、そして主張した人に対する評価だったり見方だったりに影響しないのであれば。
でもなかなかそうはいかないと思うのですよ。
このブログ内ですら私の主張を読んで「若造のくせに」「偉そうに」と思う人がいるんじゃないかと思うんです。
んで、それをネットで言ってるならともかく、現実場面で自分の所属する職能団体なんかに進言していくような人って、周りから「痛い奴」と思われて終わりなんじゃないかと思うんです。「空気読め」とか言われたり。
そして、ネット上で批判されがちな「相手の顔が見えない」ということは、ある意味では良いことだとも思うのですよ。
そこで問題になるのは「どんな内容の発言か」だけであって「誰が発言したか」ってのはそんなに意味のないことなんじゃないかと。つまり、経験年数10年目の人も、1年目の人も、学生さんも、全く心理学とは関係のない人も、ある程度対等に議論できることがネットの良さなのではないかと。
なわけで、少なくとも今の段階では私が資格認定協会に進言するなんていう「空気の読めない」ことはしないと思います。そんなことを言える立場にはないですから。
で、「そんな議論に何の意味があるんだ?」と言われたら、色々な人の考え、意見を知ることができて、その上で自分の主張だったり考えだったりを修正できたりするのって、私にとっては大切なことなのです(なので誹謗・中傷かどうかはともかく「論拠」はとても大切なことですよ>ゆゆさん)。
そんなことを目的にしつつ、今日もダラダラとブログ書いたりしている私なのでした。

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2007/09/12 | 自己紹介

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コメント/トラックバック (3件)

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  1. いやすいません。ちょっと思いついて
    でも将来的には十分実現可能ではないか
    と思ったアイデアなんですが、気に入らなければスルーしてください。
    業績認定して欲しいブログかどうかは開設者の申請性にするとよいのではないでしょうか。
    ここんとこはロテさんのいう「業績」とは
    具体的になにかをお聴きしないといけなかったのですがね。
    活字媒体を用いた論文ですか。
    修士論文でしょうか
    学会発表でしょうか。
    クライエントの終結率でしょうか。
    カウンセリング終わった時点での
    スケーリング点(初めに比べて
    何点になっていますか)でしょうか
    学術雑誌でも、むろんオリジナルな原著論文もありますが、総説・レビューもあるし、レターもあるし、
    また掲載された論文への批判がまた論文として載る事もあります。
    なのでわざわざ印刷機を回さなくてもコメントが業績になればいいなぁ、そんなら書きやすいなぁと。
    最近はとりあえずブログに書いて
    反応を見て、メールマガジンで配信してシンパを作っておいて、
    行けそうなら出版。というパターンも
    ありなようで、ロテさんのおっしゃる内容だとどうも印刷出版物(著作)は
    (優劣はさておき)業績として認めるということのように思ったので、そんなら印刷前から業績にできるじゃんと
    思ったのですが。

  2. ブログと(印刷・パブリッシュト)論文のアナロジーで
    いけば、さしずめ先行論文はトラックバック元、
    ないし引用元ということになるのかもしれませんね。
    するとトラックバック、引用の多いブログはインパクト
    ファクターが高いということでしょうか??
    >やはりちゃんと先行研究を当たった上で
    >「自分のオリジナリティはここだよ!」って
    >主張するのでなければ、それは単なる知識の
    >伝達にしか過ぎないわけで「俺ってこんなこと
    >知ってるんだよ、すごいでしょ?」的な感じに
    >なってしまうのではないかと思うのですよ。
    そのとおりです。(要領のいい)知識の伝達は
    とても重要なことです。僕らには時間がない
    ですからね。
    謙虚な(先行論文へのリスペクトをこめた)
    レビュー・アーティクルもあるし、
    新味のない原著風論文にやたらとたくさんの
    引用文献が並べてあって「すごいでしょ?」
    になってるのもあります。
    「気合いを見せたかったら引用文献は10以内」
    と先輩に言われた事もありましたっけ。
    引用文献が自身ないし自身のとりまきの叙述で、
    ましてデータがねつ造されてたりした日にゃあ。

  3. ロテ職人さん、
    学会発表準備お疲れさまです。
    日心臨は入会まだしてないです、
    お恥ずかしい限りです。
    すごい会員数と「層の厚さ」があると
    昨年の参加者からお聞きしました。
    今年は私事で参加できませんが
    来年の学会までには入会をお許し
    頂ければと頑張っております。
    >世の中の全ての人が、その主張を
    >「内容」で判断してくれるのであれば
    >是非ともそうしたいのですがね。
    >「年齢」とか「経験年数」とか
    >「立場」
    >とかそういうのを考慮せず、ニュー
    >トラルにその主張・意見の「内容」を
    >判断してくれて、そして主張した人に
    >対する評価だったり見方だったりに
    >影響しないのであれば。
    「世の中」のすべてとは言いませんが
    多くの人は「年齢」や「経験年数」や
    「立場」を考慮していて、そうした考慮をすることが、ニュートラルである
    こと、を担保する資質なのではない
    でしょうか。
    すなわち空気を読むということなの
    ではないかと。
    ロテ職人さんが自身で提示される
    論拠や論理には、ときおり
    (しばしば?)こうした
    語義矛盾というのか、同語反復と
    いうのか、暗黙の、ロテさんらしい
    前提、があって反駁すればロテさん
    にすれば必ず論理矛盾に陥ってしまう
    そうしたおはなしが多いように思われます。
    また、自己愛の傷つきをおそれて
    学会業績を積まないより、自己愛の
    傷つきを覆い隠す言い訳をしない
    ようにしたい、と宣言された一方で、
    「空気読め」と言われるのが嫌だ、
    そうした立場にないから言わない
    のだ、ということをゆゆさんに対する
    コメントでの論拠にされるのは
    矛盾していないのか、なんだか
    気になるものをかんじました。
    そんなら空気読んで、合わない人
    や学会で発表しないのもアリでは
    ないんですか。
    臨床能力と研究能力の相関が
    あるのかないのか?あったとしても
    両者に(直接的)因果関係があるか?
    に関しては、(心理臨床の)
    臨床能力を何で測るんか、(心理
    臨床の)研究とはなになんか、と
    いう旧来からの論議の蒸し返しに
    なって壮大なハナシになりそうなんで
    頑張って勉強します。


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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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