Home > 臨床心理学 > 「将来、カウンセラーになりたい!」「臨床心理士の資格を取りたい!」と思っている高校生に向けて改めて真面目に語ってみる

「将来、カウンセラーになりたい!」「臨床心理士の資格を取りたい!」と思っている高校生に向けて改めて真面目に語ってみる

当ブログのメイン読者層は女子高校生であるということが先日判明いたしましたので(8割方嘘)、臨床心理士を目指す高校生に向けてちょっと真面目に語ってみようと思います。
これまで当ブログで述べてきたことの繰り返しになるかもしれませんが、興味のある方はお読みいただければと思います。
ついでに関連しそうなエントリを挙げておきますので、未読の方はそちらもどぞー。
関連エントリ
心理学を知らない人のための心理学入門書(05/09/14)
【皆さん】心理学を知らない人のための心理学入門書その2 【ありがとう】(05/09/20)
【旧帝大とか】勘違いしている人がいる【そういう話】(2005/10/11)
臨床心理士を目指す中学生に贈る言葉と紹介したい本(05/12/23)
きのこさんの質問に答える(06/06/16)
さて…
「現代は『こころの時代』です。『こころの専門家』である心理カウンセラー(とか臨床心理士とか)は今後ますます必要とされるようになるでしょう」


なーんて言う人がいたら、とりあえず眉にツバをつけてみましょう。だまされないように。
確かに需要がないわけではないです。それなりにあります…が、それなりしかないとも言えます。
ある程度の経験(10年前後くらい)があって、それなりに能力が認められている人であれば、それなりの仕事には就けていると思います。それでも常勤の仕事は少ないです。「時給○○円」という世界です。言ってみればフリーターと一緒です。
経験年数10年前後というと、恐らく30代中盤くらいの人が多いかと思います。30代半ばで時給制です。職場を変えれば違うでしょうけれども、基本的に昇給なんかもそれほどありません。時給はそれなりに高いかもしれませんが(それすらその職場によります)、立場としては弱いですよね。
で、それより若い層だとどうでしょう。都市部では既に心理職が飽和状態になっています。心理職に対する需要はそれなりかもしれませんが、「若いフレッシュな心理職を雇いたい」という職場はあまりありません。もしそういう職場があるとしたら「若い」ということの利点の一つは「安い賃金で使える」ということでしょう。そういう場合、その職場は恐らく「仕事の質」ということに重点を置いていないのかもしれません。それはつまり「サービスに重点を置いていない」ということです。多分。
そういう職場で働くのは…やりがいという面でどうでしょうね。
私が知っているケースでは、大学院まで行って修士課程を修了して、臨床心理士の資格を取ったけど仕事がなくて全然別な仕事(本人は近い領域だと思っているようだけど)をしている人がいます。資格はとったけど仕事がない…もう、そういう時代になってきているわけです。
都市部では飽和状態ですが、その点地方はまだ少し余裕があるかもしれません。ただ、そういう状況も例えば現在の高校3年生が修士課程を修了する頃。順調に行って(浪人とか留年とかしないで)7年くらい先にはどうなっているか分かりません
…というか、多分今よりも厳しい状況になっていると思います。
今後、爆発的に需要が伸びるということは恐らくあり得ません。心理職の国家資格ができたとしても、需要としては現在の需要プラスアルファ程度の伸びしかないと思います。
さて、どうしたものでしょうか…。
・・・・・・・・・・
ちなみに、専門学校とかカウンセリングスクールに通ってカウンセラーを目指す!というのは個人的には全くお勧めしません。とは言っても、「臨床心理士は他の資格よりも優れている」なんてここで主張するつもりは全くありません。
単純に心理職としての就職のことを考えてみればいいと思います。
ってな話をすると「カウンセリングスクールを出て開業して成功している人もいる!」という意見が出てくるかもしれません。まあ、そういう人もいるかもしれませんが、受講者がどれだけいて、そのうちの何人がそういう形で成功しているのでしょうね?その辺の具体的な数字を詳しく見てみると、色々面白いことがわかるかもしれません。
「カウンセリングスクールに付属のカウンセリングルームに就職できる!」みたいなパターンもあるかもしれません。そういう場合は、そういったケースで就職した際の収入がどれくらいなのか。そして、就職後にさらにスクールにお金を払わなければならないのではないか…ということを検討してみるといいでしょう。それで収支が大幅にプラスになるのであれば、別にそれでもいいんじゃないでしょうか。
就職など考えず、単に「心理学を勉強したい」という理由でカウンセリングスクールとか専門学校に行くという場合。まあいいんじゃないですか。お勧めはしないけど。とりあえずそれを仕事にしようとしなければ、迷惑をかけることもないでしょうから。
ちゃんと学びたいのであれば、とりあえず大学の心理系学科を目指すことをお勧めいたしますよ。
・・・・・・・・・・
さて、どうしたものでしょうか…。
長くなったので続きはまた今度。

そして1日1回クリックして、順位確認後戻ってきていただけると大変うれしゅうございます学問・科学ランキング

ランキング参加中!クリックお願いします→人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

Home > 臨床心理学 > 「将来、カウンセラーになりたい!」「臨床心理士の資格を取りたい!」と思っている高校生に向けて改めて真面目に語ってみる

ブログ内検索
RSS 臨床心理学ニュース
2011年売れ筋ランキング
Amazon.co.jp 経由で購入可能です

第 1 位

精神科臨床における心理アセスメント入門

津川 律子

精神科臨床における心理アセスメント入門

昨年に引き続き第1位獲得。単なる所見の書き方とは一線を画したアセスメントがらみの本。精神科臨床に携わる人だけではなく、どんな分野においても言える内容が盛りだくさんな一冊かと。筆者の豊富な臨床実践に根ざした良書という感じ。

第 2 位

発達障害とパーソナリティ障害―新たなる邂逅 (現代のエスプリ no. 527)

石川 元 (編集)

やっぱり発達障害関連本は強い。こちらは特に精神病理学の観点から語られており、興味深いです。Amazon.co.jpではプレミア価格がついてしまっているのが残念。

第 3 位

日本版WAIS‐3の解釈事例と臨床研究

藤田 和弘 (編集), 大六 一志 (編集), 山中 克夫 (編集), 前川 久男 (編集)

WAISを使う全ての人に

第 4 位

心理学の「現在」がわかるブックガイド

越智啓太(著) 徳田英次(著) 荷方邦夫(著) 望月聡(著) 服部環(著・監修)

個人的には学部生、特に1・2年の時に読んでおいて欲しい本。この中から将来に繋がる分野が見つかったりすることもあるんじゃないかと思います。もちろん一般の方や大学院生にもお勧めです

第 5 位

面接法

熊倉 伸宏

面接法

面接法の基礎が書かれている本。精神科の研修医も必携の本だったりします。非常に基礎的かつ実践的な内容でお薦めです。

第 6 位

こころの治療薬ハンドブック 第7版

山口登 (編集), 酒井隆 (編集), 宮本聖也 (編集), 吉尾隆 (編集), 諸川由美代 (編集)

こころの治療薬ハンドブック 第7版

何度でも言いますが薬の知識は必要です。てか、学校臨床専門の人も必須だと思います。院生も実習の段階で持っていた方が良い本。

第 7 位

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

Elizabeth O. Lichtenberger

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

需要の高いアセスメントがらみの一冊。訳本ではありますが、所見の書き方の実例が載ってて参考になること間違いなし。

第 8 位

女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

山下 吏良

女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

少なくとも臨床心理職の職域が拡大されつつあり、それと同時にそれなりに認められつつあるのだろうなぁと思わされる一冊。未読なので感想は言えませんが、読んでみたいとは思っておりますです。

第 9 位

子どもの心と学校臨床(第2号)特集:学校の中の発達障害の子ども:クラスに発達障害のある子もいるというあたりまえの現実の中で

辻井 正次(著・編集)

昨年もお世話になりました、遠見書房さんの雑誌。小学生の子どもを持つ親として個人的にも読みたい一冊。

第 9 位

新・臨床心理士になるために[平成23年版]

(財)日本臨床心理士資格認定協会 (監修, 編集)

資格試験を受ける人には必須の一冊。来年度受験者用も出るかと思いますが早めに準備をしておきたいという方は是非どうぞ
ブログステータス


RSSリーダーで購読する

Google Readerへ追加

Subscribe with livedoor Reader
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ
にほんブログ村



あわせて読みたいブログパーツ
フィードメーター - ロテ職人の臨床心理学的Blog

スカウター : ロテ職人の臨床心理学的Blog



ケータイ閲覧用

Return to page top