Home > 資格問題 > 「臨床心理士ユニオン誕生!」だそうですよ

「臨床心理士ユニオン誕生!」だそうですよ

先ほど、臨床心理士の年収についてざっくりと色々考えてみるよというエントリをアップした矢先、すげえタイムリーにこんなのを発見。
臨床心理士ユニオン誕生!労働相談センター・スタッフ日記

全国2万人の臨床心理士のみなさん!私たちは東京都が設置している児童養護施設(8施設)で非常勤・臨時職員として働く臨床心理士です。私たちは3月12日、労働組合「臨床心理士ユニオン」(正式名称=全国一般東京東部労組臨床心理士ユニオン支部)を結成しました。



現在、全国の児童相談所に持ち込まれる児童虐待の相談件数はうなぎ上りに増えています。私たちの主な仕事は、児童虐待を受けた子どもの心の傷とその影響を子どもが乗り越えられるように「心理療法」をはじめとして心理学の知識を用いて子どもと職員を援助することです。虐待を受けた子どもの入所者に占める割合は増加する中で心理士の果たす役割は重くなる一方です。



ところが、その心理士たちの雇用は不安定で待遇も極めて劣悪です。正職員(都の職員)との格差・差別も大きいものです。1年単位の雇用契約を10年繰り返している人もいます。非常勤は月16日で給与は額面で20万円に届かず、手取りでは13万円台です。臨時職員に至っては月6日の勤務で、雇用保険にも社会保険にも加入できていません。いずれも食べていくために、いくつもの仕事を掛け持ちせざるをえない状況です。



公務職場が生み出す貧困=「官製ワーキングプア」であり、高い専門性をもった労働の貧困=「専門職ワーキングプア」です。



この本思い出しました。臨床心理士指定大学院ってのはまた別の問題をはらんでいるとは思いますが、一応。

高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
水月 昭道

光文社 2007-10-16
売り上げランキング : 5614
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る
by G-Tools
そして、ご存じないかたのために「ユニオン」とは。

労働組合(ろうどうくみあい)は、雇用環境の向上などの共通の要求に基づき賃金労働者が自発的に団結して組織した団体である。略称、労組(ろうそ)。ユニオン。

労働組合 – Wikipediaより
…ってことで「労働組合」のことです。

私たちがもっとも懸念しているのは、不安定で劣悪な雇用環境が相談業務やサービスの低下をもたらし、心のケアを必要としている多くの児童・市民にしわ寄せがいくことです。心の傷を抱えた児童へのケアは、心理士を含めた施設職員との長期にわたる信頼関係が必要です。ところが、あまりの低処遇に心理士が施設を去らざるをえないケースが後を絶ちません。



こうした現状を打開するために私たち心理士は自分たちの手で、初めて労働組合の結成に立ち上がりました。私たちユニオンは3月26日、施設を管理している社会福祉法人東京都社会福祉事業団との第1回団体交渉を開催し、心理職の「常勤化」(厚労省は心理職の常勤化を促進方針)や正職員との格差是正などを求めました。



公務・民間の枠を超えて、すべての心理士の待遇改善と社会的な地位向上をめざします。行政には児童・市民への心のケアに責任を果たすよう求めていきます。国には臨床心理士の国家資格化を要求します。



臨床心理士のみなさんにはユニオンで「団結」して生活と権利をともに確立するよう心から呼びかけます。

…と、思わずほぼ全文引用してしまいました。
連絡先等については上記リンク先をご覧くださいませ。
NHKニュースでも報道されたそうな。
臨床心理士が労組結成=全国初、都施設の8人時事ドットコム
臨床心理士:初の労組結成 専門性高いのに月収13万円毎日jp(毎日新聞)
非常勤の臨床心理士らが労組結成 都の事業団と団体交渉asahi.com
ここに来て、どんどんこの手の動きが加速してきていますが…資格問題に与える影響なんてのはどうなんでしょうかね?今後の動きが気になるところでございます。

団体交渉・労働協約―交渉力UP(アップ)で魅力あるユニオンへ (実践・職場と権利シリーズ)団体交渉・労働協約―交渉力UP(アップ)で魅力あるユニオンへ (実践・職場と権利シリーズ)
編集委員会

学習の友社 2008-12
売り上げランキング : 72065

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
おしえて、ぼくらが持ってる働く権利―ちゃんと働きたい若者たちのツヨーイ味方おしえて、ぼくらが持ってる働く権利―ちゃんと働きたい若者たちのツヨーイ味方
清水 直子

合同出版 2008-03
売り上げランキング : 108109
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る
by G-Tools
労働組合活用のルール―これだけは知っておきたい労働法 (これだけは知っておきたい労働法)労働組合活用のルール―これだけは知っておきたい労働法 (これだけは知っておきたい労働法)
道幸 哲也

旬報社 2006-06
売り上げランキング : 259128

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

そして1日1回クリックして、順位確認後戻ってきていただけると大変うれしゅうございます学問・科学ランキング

ランキング参加中!クリックお願いします→人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

Home > 資格問題 > 「臨床心理士ユニオン誕生!」だそうですよ

ブログ内検索
RSS 臨床心理学ニュース
2011年売れ筋ランキング
Amazon.co.jp 経由で購入可能です

第 1 位

精神科臨床における心理アセスメント入門

津川 律子

精神科臨床における心理アセスメント入門

昨年に引き続き第1位獲得。単なる所見の書き方とは一線を画したアセスメントがらみの本。精神科臨床に携わる人だけではなく、どんな分野においても言える内容が盛りだくさんな一冊かと。筆者の豊富な臨床実践に根ざした良書という感じ。

第 2 位

発達障害とパーソナリティ障害―新たなる邂逅 (現代のエスプリ no. 527)

石川 元 (編集)

やっぱり発達障害関連本は強い。こちらは特に精神病理学の観点から語られており、興味深いです。Amazon.co.jpではプレミア価格がついてしまっているのが残念。

第 3 位

日本版WAIS‐3の解釈事例と臨床研究

藤田 和弘 (編集), 大六 一志 (編集), 山中 克夫 (編集), 前川 久男 (編集)

WAISを使う全ての人に

第 4 位

心理学の「現在」がわかるブックガイド

越智啓太(著) 徳田英次(著) 荷方邦夫(著) 望月聡(著) 服部環(著・監修)

個人的には学部生、特に1・2年の時に読んでおいて欲しい本。この中から将来に繋がる分野が見つかったりすることもあるんじゃないかと思います。もちろん一般の方や大学院生にもお勧めです

第 5 位

面接法

熊倉 伸宏

面接法

面接法の基礎が書かれている本。精神科の研修医も必携の本だったりします。非常に基礎的かつ実践的な内容でお薦めです。

第 6 位

こころの治療薬ハンドブック 第7版

山口登 (編集), 酒井隆 (編集), 宮本聖也 (編集), 吉尾隆 (編集), 諸川由美代 (編集)

こころの治療薬ハンドブック 第7版

何度でも言いますが薬の知識は必要です。てか、学校臨床専門の人も必須だと思います。院生も実習の段階で持っていた方が良い本。

第 7 位

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

Elizabeth O. Lichtenberger

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

需要の高いアセスメントがらみの一冊。訳本ではありますが、所見の書き方の実例が載ってて参考になること間違いなし。

第 8 位

女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

山下 吏良

女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

少なくとも臨床心理職の職域が拡大されつつあり、それと同時にそれなりに認められつつあるのだろうなぁと思わされる一冊。未読なので感想は言えませんが、読んでみたいとは思っておりますです。

第 9 位

子どもの心と学校臨床(第2号)特集:学校の中の発達障害の子ども:クラスに発達障害のある子もいるというあたりまえの現実の中で

辻井 正次(著・編集)

昨年もお世話になりました、遠見書房さんの雑誌。小学生の子どもを持つ親として個人的にも読みたい一冊。

第 9 位

新・臨床心理士になるために[平成23年版]

(財)日本臨床心理士資格認定協会 (監修, 編集)

資格試験を受ける人には必須の一冊。来年度受験者用も出るかと思いますが早めに準備をしておきたいという方は是非どうぞ
ブログステータス


RSSリーダーで購読する

Google Readerへ追加

Subscribe with livedoor Reader
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ
にほんブログ村



あわせて読みたいブログパーツ
フィードメーター - ロテ職人の臨床心理学的Blog

スカウター : ロテ職人の臨床心理学的Blog



ケータイ閲覧用

Return to page top