Home > 資格問題 > 臨床心理士ユニオンが第1回団体交渉の報告をしておりますよ そして「職業として確立する」ってどういうこと?

臨床心理士ユニオンが第1回団体交渉の報告をしておりますよ そして「職業として確立する」ってどういうこと?

09/04/06のエントリ、「臨床心理士ユニオン誕生!」だそうですよにおいて当ブログでも取り上げ、その他心理職関連のブログ界隈でも様々な反響のあったあの臨床心理士ユニオンが第1回団体交渉の報告をしております。
臨床心理士ユニオン 第1回団体交渉の報告労働相談センター・スタッフ日記
心理系ブログ界隈での反応に関しては、A Forward-looking Child Psychiatristの09/04/08のエントリ、臨床心理士ユニオン結成とブログ界隈の反応にてAFCPさんがまとめてくださっております。
そこでも言及されており、そして多くの心理士が「共感」したという裕さんの裕’s Object Relational Worldの09/04/07のエントリ、臨床心理士は理念であって未だ職業でないのこの言葉

臨床心理士は未だ理念であって、職業として確立していないのだと思います。

…多分、私の頭の出来があまり宜しくないのがいけないのだと思いますが、正直意味がわかりません。「職業として確立する」ってどういう意味ですか?


…というようなことをもう少し早めに書こうとは思っていたんです。が、気づいたら当該エントリのコメント欄にすちゃらかCPさんのコメントが書かれておりまして。

私の知り合いにコピーライターがいて、コピーライターってのもなかなかシビアな職業らしくって、満足に食えてている人は一握りでそんなに沢山いなくて、・・・らしいです。



コピーライターも理念であって職業でないんでしょうかね。

あるいは、「心理士も理念であって職業でない」という普通の職業だと言いたいのでしょうか?



おそらく、「他の職業はみな職業なのに、心理士だけは理念だ=つまり特別だ」と言いたいのだと思いますよ・・・、という重箱の隅をつつくような突っ込みを書き逃げしておきます(笑)

まさに私も同意見で、他にも臨床心理士と同様、あるいはそれ以下の所得水準だったり待遇だったりする職業はたくさんあるでしょうに、心理士だけが理念であるということになると、心理士を特別視してるようにしか思えなかったんですよね。
それに対する裕さんのリコメントがこちら

競争がシビアな職業と資格の問題がちょっと混乱してるのではないかと思います。コピーライターも大学院までを要求する資格があって、高い資質と研修が求められていたとしたらそれは理念先行の資格ということになるでしょう。

ここで裕さんがおっしゃるっているところの資格=職業だとすると、「高学歴ワーキングプア」って言葉もあるように、(研修はともかく)高い資質が求められるけど低収入・低待遇な職業って、やっぱり臨床心理士以外にもあるように思うのですが。そういう職業は全て「職業として確立していない」のでしょうかねえ?
あと、個人的な意見として労働運動すること自体は別にいいと思うんです。それ以外でも様々な方法はあるかもしれません(私みたいな世間知らずにはあんまり思いつきませんが。あんなことやこんなことくらいしか)。
ただ、どんな動きをするにしても、臨床心理士という職業の特性というか特殊性を考慮しないと、戦略や戦術の立てようがないと思うのですよね。そうした「特性」や「特殊性」を考慮することは、「特別視」ってことになるんですかね?
先日のエントリでも取り上げた、08/08/05のエントリ、自分の時どうだったかを思い出しつつ「現場実習の意義」についてそろそろまとめてみるで述べた、私の大学院時代の外勤先の常勤心理士さんの件に関して言えば、例えば職場外の組合の力を借りて組合運動を行い不当解雇が撤回されたとして、1人職場の心理士がその後気持ち良く働くことができるかというと、なかなか難しいのではないかと思います。
もちろん、法的に認められた労働者の権利を行使することは全く問題ないですし、不当解雇が撤回されたら建前上は雇用者側も受け入れる必要があるわけじゃないですか。
んでも、感情的にはそう単純にはいかないと思うのですよね。
この辺は、雇用者というか金の出所から比較的遠いところで働いている公的機関の心理士だったり、SCなんかはまた事情が違うと思うのかもしれませんが、まあその場合であっても、「高い専門性」を謳う職業だからこそ、その特殊性は無視して活動することはできないんじゃないでしょうかね。現場で人手が足りているわけではないでしょうし、クライエントの生命に関わる部分もあるでしょうから、他の職業のようにストなんかもできないでしょうし(最近あんまりないけど鉄道会社もストやってましたよね。あと最近だとTBSのアナウンサーとかもストライキやってましたわな)。
ついでに「労働運動をすることが資格問題とは関係ないという方」は、「自分の言動や発言が自分の意図しない形で他者に利用される可能性」というのを考慮された方がいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?もちろん「そんなことを言ったら何もできなくなる」という意見もあるかもしれませんが、まあ後先考えず「とりあえず動く」というのは避けた方が良いかと。「戦略」とか「戦術」って大事ですよ。それは心理臨床においても当然言えることですし、職業選択、職場選択の際にも重要ですわな。
この辺は
さいころじすと日記
[時事問題][心理学小話]とにかく動こう
心理士と労働運動についての私の考え

著作・学術・教育・臨床活動とそれ以外

ユニオンとコンタクト

に関する反論ってことで。
あ、あと、色んなブログでこのユニオンの件に関して言及されているわけですが、私の書いたような内容についての反論のようなことを書きつつ、私のブログには一切言及してないっていうのはどういうことなのでしょうかね?いや、別にリンク張って欲しいとかそういうことではないんですが、論文書く時なんかに引用元や参照元は明記するよう教育を受けてこなかったのでしょうか?
まあきっと、「私の書いたような内容についての反論」って思っているは私だけであり、それはいつもの被害妄想なのでしょうけれども。
ちなみに個人的にはユニオンの活動については肯定的に評価しておりますし、がんばって欲しいと個人的には思います。でも「あの活動の裏には大きな陰謀が!」みたいな陰謀論を唱える人が出てこないかなと、ネットヲッチャー的には密かに期待していたりもします。

よかったら…学問・科学ランキング

ランキング参加中!クリックお願いします→人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

コメント (Close):7

六月 09-04-14 (火) 21:16

団体交渉の報告,拝読しましたが,多くの方々が指摘しているように,逆効果でしょう。
効果としては,「賃上げ要求」「常用雇用にしろ」とプラカード掲げて都庁の周りをぐるぐる回っているのとほとんど変わらないです。
急がば回れじゃないけど,正面きって要求するのでなく,都議会でロビイ活動とかきっちりやってトップダウンで確実に制度を変えていくやり方の方が有効なのではないでかと思いますよ。国家資格化みたいに面倒な話とは違うから,うまくやれば,時間はかかるかもしれないけど常用雇用化くらいは実現するかと思うのだが。
甘いかな。

すちゃらかCP 09-04-21 (火) 1:09

おっと、ごぶさたさんでございます
もう一歩踏み込んで
「団体交渉などするな。ブログにアフェリエイトを貼れ。そうすれば私のように毎月**円儲かるぞ」
と書かれた方が、ぐぐぐっと説得力がある気がします。
しかし皆にそうされて目減りするといかんので、やはり
「団体交渉しろ。そのほうが私もブログのネタが増える。アフェリエイトは貼るな。そんなアクセス数じゃ大して儲からないぞ」
の方がいいかもしれません。

ロテ職人 09-04-21 (火) 6:33

>六月さん
コメントありがとうございます。
> 多くの方々が指摘しているように,逆効果でしょう。
> 効果としては,「賃上げ要求」「常用雇用にしろ」と
> プラカード掲げて都庁の周りをぐるぐる回っているのと
> ほとんど変わらないです。
やっぱりそうですかねえ。
> 都議会でロビイ活動とかきっちりやって
> トップダウンで確実に制度を変えていくやり方の方が
> 有効なのではないでかと思いますよ。
六月さんがおっしゃるように、時間はかかるでしょうけどね。そう考えると、こういう「パフォーマンス」自体にもそれなりの意味があるのではないかなと思います。
前にも書きましたが「やること自体に意義がある」みたいな。
とりあえず今後の展開にも注目ですね。

ロテ職人 09-04-21 (火) 6:44

>すちゃらかCPさん
コメントありがとうございます。
> 団体交渉などするな。
> ブログにアフェリエイトを貼れ。
> そうすれば私のように毎月**円儲かるぞ」
> と書かれた方が、ぐぐぐっと説得力がある気がします。
アフィリエイトは正直そんなに儲からないので、説得力はないですね。団体交渉の方がまだマシだと思います。
とりあえず現在の職場での収入で私はそれなりに生活できているので、今のところは労働運動の必要性は感じていないのですが、将来のことを考えると色々不安ですので、今後もがんばりたいと思います。
もちろん「本業」で。

すちゃらかCP 09-04-22 (水) 11:49

労働運動⇒儲かるってのはありえないでしょ。マイナスはあっても。
パチンコ行く方がまだ時間がつぶせるし、損失も少ない(笑)
>将来のことを考えると色々不安
>もちろん「本業」で。
最終的に何を自分の「本業」とすべきか悩むお年頃だったりして♪
でも家のローンとかあると世の中との接し方はよりリアルにならざるを得ないと思う。
ジーさんバーさん子供3人養いながら家のローン返しつつ労働運動してたら、すごい頑張り屋さんか頭おかしい。

ロテ職人 09-04-25 (土) 1:58

>すちゃらかCPさん
コメントありがとうございます。
> 労働運動⇒儲かるってのはありえないでしょ。
> マイナスはあっても。
別に「労働運動は儲かる」という言っているつもりはなかったのですが、誤解されるような表現をしてしまい申し訳ありません。
すちゃらかCPさんがおっしゃる通りだとすると、あの方々は何も利益がないのに労働運動しているんでしょうか?
> パチンコ行く方がまだ時間がつぶせるし、
> 損失も少ない(笑)
私は今はギャンブルはしないのでわからないのですが、もしパチンコの方がまだマシなのであればそう教えて差し上げたら良いのでhないでしょうか。
> 最終的に何を自分の「本業」とすべきか
> 悩むお年頃だったりして♪
そうですね。私も自身のキャリアプランに関しては色々と考えざるを得ない今日この頃です。
> でも家のローンとかあると世の中との接し方は
> よりリアルにならざるを得ないと思う。
そうですね。私も扶養家族と住宅ローンを抱えて結構たいへんな状況です。とりあえず今のところはおかげさまで何とかやっていけていますが。

すちゃらかCP 09-05-04 (月) 3:53

寸ません、前の消しといて
おっと、受けられた。受けられるわたし弱まるんよなー・・・
私も職業の代わり時や~親密感
でも大体ふつーに仕事してたらさー、なんやかんやで、地域からそれなりにペイする仕事オファーが、いろいろ来るわけやん。
おもろい仕事も、そうでないやつも、儲かるやつも、モウカランヤツも、玉石混淆で来るけど。
そん中から自分に合いそうなんとか、楽しそうなんとか、儲かりそうなんとかてきとうに選んで、逆に遠いとか、安いのとか、ぱっとしないとか職員がうざいのとかは切ってしまえばいいんだ。
逆にふつーに月収13万の仕事を続けて、今期の契約改悪でも更新するってのは、よっぽどその仕事が好きなんやなってなもんで、何にも余地がない。
あるいは、ほかの仕事のオファーも全然来てないのか、ことわってるんだから、完全に実力がないか、よっぽどその仕事が好きなんだよ。低月給でも。
だからまあ、言ってることは「私は好きなジャンル仕事したいから、そのジャンルの給料上げて」他のジャンルは知らん。ほかの業種も知らん、全体で下りている予算も知らん。
まあ、なんというか、一時blogのネタになり、ちょこちょこアフェリエイトがおされ、次回の更新時に首切られ、労働運動したことで、次の就職先がないってことだろうけど、それが目指していた未来と違っても強く生きろw
あるいは同僚の看護士が辞めるとか、OTが3人もはいたけど辞めたとか、いろいろ移動あって、ふつうは回転速いのがこの業界かなあ。
>別に「労働運動は儲かる」という言っているつもりはなかったのですが、
「労働運動・交渉の結果がもたらしてくれるだろうメリット(希望)を胸に交渉人は一応良くなるだろうと信じて交渉するわけやから、人がまあ、どんなこと胸に抱いて交渉しても全然OKだからな。
たとえば私が「雅子さまはおれが治す!」とか言い放って、治療しに行くのも門前払いに合うのも自由
メリットを信じて話し合い、集まりつくって、交渉しちゃうこれも自由だね。
ただ信じてたものが幻想だったと気がつくのが、傷つきもするし、大人にもなるという、そんな感じになるんちゃうかな?
>すちゃらかCPさんがおっしゃる通りだとすると、あの方々は何も利益がないのに労働運動しているんでしょうか?
俺ってやれてる!いま心理ブログ会の注目の的やで。今のうちにアフェリエイト貼っとこ
つまり、暇つぶしでしょう。
暇をつぶせないぐらい業務忙しくしたほうがいいんじゃないかな。
あるいは、自らには社会人としてせいぜい13万円分ぐらいの価値しかないという事をどうしても認めたくないんだ。
もしあの時ああしてたら、本当は僕は・・・妄想世界の住人
>私は今はギャンブルはしないのでわからないのですが、
泣き出されても困るしな。とりあえずマクドでバイトするのを進めておくわ。
団体交渉の資料まとめおよび交渉にかけた人数×時数をマクドナルドのクルーで働くと、実際いくらだったのかな?

Home > 資格問題 > 臨床心理士ユニオンが第1回団体交渉の報告をしておりますよ そして「職業として確立する」ってどういうこと?

ブログ内検索
RSS 臨床心理学ニュース
2009年売れ筋ランキング
Amazon.co.jp経由で購入可能です

第 1 位

精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に

馬場 禮子

精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に

精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前にのシリーズ物ですが、こちらを先に読んでもいいのかも。08年の日心臨の大会の書籍販売では相当売れてました。どちらかというと初心者向けか。

第 2 位

精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に

馬場 礼子

精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に

言わずもがなの良書です。私も未だによく拾い読みですが読み返します。初心者のみならず、ある程度の経験がある臨床家も、そして精神分析的・力動的志向ではない臨床家にとっても得られるものは多いはず。

第 2 位

こころの治療薬ハンドブック 第6版

山口登、酒井隆、宮本聖也、吉尾隆、諸川由実代

こころの治療薬ハンドブック 第6版

薬の知識は必要です。てか、学校臨床専門の人も必須だと思います。院生も実習の段階で持っていた方が良い本(※最新版は第6版です

第 4 位

心理学・社会科学研究のための 調査系論文の読み方

浦上 昌則

心理学・社会科学研究のための 調査系論文の読み方

大学院進学したい学部生におすすめ。というか必須。あとは研究したい人、研究しなきゃいけない人に。教科書にしたい1冊です。

第 4 位

面接法

熊倉 伸宏

面接法

面接法の基礎が書かれている本。精神科の研修医も必携の本だったりします。非常に基礎的かつ実践的な内容でお薦めです。

第 6 位

精神科臨床における心理アセスメント入門

津川 律子

精神科臨床における心理アセスメント入門

単なる所見の書き方とは一線を画したアセスメントがらみの本。精神科臨床に携わる人だけではなく、どんな分野においても言える内容が盛りだくさんな一冊かと。筆者の豊富な臨床実践に根ざした良書という感じ。

第 6 位

子どもの心と学校臨床(第1巻)特集:学校でうまくゆく心理アプローチと考え方

村上 正治(著・編集)

子どもの心と学校臨床(第1巻)特集:学校でうまくゆく心理アプローチと考え方

昨年もお世話になりました、遠見書房さんによる初めての雑誌。学校臨床に携わる人なら間違いなく要チェック!な一冊。次号も楽しみです。

第 6 位

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

Elizabeth O. Lichtenberger

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

これまた需要の高いアセスメントがらみの一冊。訳本ではありますが、所見の書き方の実例が載ってて参考になること間違いなし。

第 9 位

集中講義・精神分析 上 (1)

藤山 直樹

集中講義・精神分析 上 (1)

ワタクシ的2008年お勧めNo.1。初学者でも読めます。でもベテランにこそ読んで欲しいし、ある程度臨床経験がないとこの本の凄さ理解できないかと。

第 9 位

そだちの科学 no.13―おとなの発達障害

日本評論社

そだちの科学 no.13―こころの科学

特集 I が「おとなの発達障害」ということで、皆様の興味・関心の高さがうかがえます。執筆陣も納得の(というか、これしかないだろ的な)人選。
ブログステータス


RSSリーダーで購読する

Google Readerへ追加

Subscribe with livedoor Reader
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ
にほんブログ村



あわせて読みたいブログパーツ
フィードメーター - ロテ職人の臨床心理学的Blog

スカウター : ロテ職人の臨床心理学的Blog


ケータイ閲覧用

Return to page top