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心理学は役に立ちますか?その2

09/07/09のエントリ、心理学は役に立ちますか?の続き。
元ネタというは反論先は不登校・ひきこもり・ニートを考えるブログ心理学は役に立つか?というエントリなんですが、反論は前回の分でほぼ十分という感じがしないでもないです。
ワタクシが言いたいこと簡単にまとめてみますと…
「心理学が役に立つというのは確実に言えますが、それは心理学を学べば人づきあいがうまくなるとか、まして人の心が読めるようになるなんてことではありません。心理学は臨床心理学だけではありませんし、様々な隣接領域の学問と密接に関連しておりますので、様々な分野で応用がなされています。文学的、あるいは哲学的な要素を含む領域もありますが、多くの分野は科学に分類されるでしょう。ついでに心理学と占いは別物です。」
こんな感じでしょうか。
「心理学は役に立つか」という問いに、ワタクシなりに答えてみるという思考実験的なことは終わってはいるのですが、せっかくなんで残りの部分にもツッコんでみたいと思います。言うなれば「蛇足」ですわな。
では引用しつつ…。

では、人間を対象にした「臨床実験」ではどうか?



1984年に日本心理臨床学界のシンポジウムで、当代一流の心理臨床家が集まり、ある人物の「ロールシャッハテスト結果」の解釈をしたことがあります。



「ロールシャッハテスト」というのは、紙についたインクの染みを患者が、どのように見るかというのを聞き、その患者の心理を探ろうというもので、現在でも病院などでも、よく使われている方法であり、また大学の心理学科でも、教えているテストなのです。



で、結果はどうであったか?



全員違った解答が出てきた。(笑)

これ、元ネタはこの本ですよね。

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この件については既に4年前のエントリで取りあげておりまして。
・『「心理テスト」はウソでした。』は(一部)ウソでした(たぶん)(05/06/13)
『「心理テスト」はウソでした。』は(一部)ウソでした(たぶん)その2(05/06/14)
これ以上のことは特に何も言う必要は感じないので、未読は方は上記過去ログをどぞー。…しかし「臨床実験」って何すか?

「ロールシャッハテスト」だけではなく、いま就職試験などで行われていたりする心理テストは、ほどんど役に立たないというのが、まじめな心理学者の意見であったりします。

よく読んでみると、「まじめな心理学者」の言っていることは信用しているわけですよね?これって「心理学は役に立たない」という主張と矛盾しませんか?

大きな殺人事件のときなど、精神鑑定が行われますが、これもかなりいい加減で、鑑定医によって結論が全然違うなんてことはめずらしくない。



そのいい加減な鑑定で、「死刑か入院か」が決まってしまう場合だってある。

えとですね、精神鑑定は「大きな殺人事件のとき」に行われるわけじゃないっすよ。「大きな殺人事件のとき」にはニュースになるってだけの話で、必要があればどんな事件でも行われます。ついでに刑事訴訟だけじゃなく民事訴訟でも行われてたりしますよ。
で、ご自分で「鑑定医」という言葉を使われているように、これは臨床心理学的分野の問題でもありますが、むしろ精神医学の問題としての側面の方が大きいですわな。

『不登校・ひきこもり・ニート』に関心のある人なら、本棚に心理学の本が一冊や二冊あるかも知れません。でもあまり信用しきらない方がいい。



心理実験や統計は、そのときの学者の匙加減や状況、環境、考え方で大きく左右されるものであったりするもののようだからです。

でも、データの捏造なんかをされない限り(つか、そういう場合でも統計の専門家が見たらわかることが多々あるとは思いますが)、まともな心理学者ならその手の問題は理解できるだろうし、学会レベルでならそういういい加減なことを言うような人は相手にされないと思うのですがね。
問題なのは、通俗心理学にあるというか世間一般の人が心理学であると思っているものが、実は心理学ではないってことなんじゃないかと思いますよ。
このブログ主もまさにその「通俗心理学」に毒されているんじゃねーかという感じです。

また、カウンセラーや臨床心理士という人たちには、まじめな人もいるのですが、同時に極めていい加減な人も多かったりします。取材をする立場からすれば、あまり守秘義務とか考えたことないんじゃないか?と思う場合があまりにも多かったりします。



まあこの場合、心理学がどうこうじゃなくて、「人としてどうか」ってことに問題があるとしか言い様が無いんですがね。

…それはどこの誰に取材しているのでしょうか?てか、取材対象の選別の時点で何か失敗しているのでは?
とりあえず守秘義務を守らない臨床心理士がいたのなら、こちらへ報告するのが吉。
一般社団法人 日本臨床心理士会

まあ、有名な心理学者でも、いまだにフロイトの言葉を聖書の言葉のように繰り返していたり、クレッチマーの体型による性格分析を、ありがたく述べている人も少なくない。

クレッチマーの類型論を「ありがたく述べている人」も「少なくない」ですか?最近あんまり見かけないけどなあ…。
フロイトに関して言えば、人間の心のあり方ってのは時代や文化によって異なる部分は当然ありますが、それと同じくらい変わらない部分もあるんじゃないかと思いますよ。そう考えると何が何でも新しい理論の方が優れているってことはないんじゃないでしょうか。

後、心理学をやっている人の打ち出の小槌。



「潜在意識」(笑)



心理テストとかで、二言目にはいう人がいるのね。



「あなたは表層意識では、そう思っているかも知れませんが、“潜在意識”では違うのですよ。潜在意識とは“無意識”の意識のことで、表層意識は、氷山の一角で、本当は潜在意識が90パーセントなのです」



こう言われたら素人はどうしょうもない。(笑)

多分、そういうことを言う人はまともな心理学者じゃないと思うんですが。てか、その「心理テスト」って何ですか?

一番大きいのは、心理学を名乗るいい加減な言葉に騙されにくくなるってことですね。(笑)

…えーと、「心理学を名乗るいい加減な言葉に騙されている人」がこれを言うのはギャグが何かですか?
・・・・・・・・・・
というわけで、最後の方はグダグダになってしまいましたが、こんな感じでいかがでしょうか。細かい部分はもう少しツッコミどころがあるのですが、ちょっと疲れてしまうのでこれくらいで。

そして大変恐縮ではございますが、順位確認後戻ってきていただけるとうれしゅうございますよ学問・科学ランキング

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コメント (Close):2

匿名 09-07-17 (金) 10:43

7月9日と今回,たいへん興味深く拝読させてもらいました。
一部の知識人の中にも心理学に懐疑的(批判的)な方々がおりまして,こうした人たちはたいてい,アカデミックな心理学と通俗心理学と精神医学と精神分析をごっちゃにしてそれらがすべて心理学であると思っているふしがあります。
その上で「心理学は信用ならない」とおっしゃることが多いというか。
ロテさんが今回取り上げたブログの人も同じタイプに思えます。
これは大学でアカデミックな心理学を一通り学んだ人のする心理学批判とはまったく異なりますよね。
たとえば心理学科で4年間学んで卒業研究やった人の多くは,通俗心理学とアカデミックな心理学の区別,精神分析と科学としての心理学の区別は自然にできます。
アカデミックな心理学のトレーニングを受けた人であれば,その区別がまず前提としてあって,その上で心理学の批判をしていきますわな。
世の中で心理学が誤解され,アカデミックな心理学の成果や有用性がなかなか理解されない原因て,こういうところにあるということを改めて考えさせられました。

六月 09-07-17 (金) 10:50

7月17日10:43の投稿は私です。
また名前を書き忘れてAnonymousになってしまいました。
失礼しました。

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