『医師のためのコミュニケーション技術』

公開日: : 心理・精神医学本

このブログでも何度か書いてきていることなのですが、まあ、なんというか「お前の方がむしろ(略」みたいなことを言いたくなるような精神科医ってたまにいるわけですよ。もちろん、これは精神科医一般に対する批判じゃなく、ごく一部にそういう輩もいるって話です。
でまあ、コミュニケーションの技術が伴っていなくても、それはそれなりの臨床スタイルってものがあるのだと思うのですが、そういう輩に限って精神療法的…いや、精神療法風味…違う…精神療法とは名ばかりの介入が好きだったりして手に負えない感満載だったりします。
そう考えると、医学教育の中でコミュニケーションの技術ってのはきちんと教えておくべきなのではないかと思いますよ。そしてこの本は元々はそういう意図で書かれた本だったりします。

医師のためのコミュニケーション技術 医師のためのコミュニケーション技術
若林 佳史

星和書店 2009-06-26
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患者さんやその家族とのコミュニケーションの課題に取り組む際の良きガイドとなる書。論理一辺倒でなく、著者が長年の経験で得たコミュニケーションのコツを、経験や人柄がにじみ出るような文体でわかりやすく解説する。主に医学生・若手医師を対象にしているが、多様な応用・適用が可能で、コメディカルにとっても役立つものである。患者との面接ないしはコミュニケーションの重要性が認識され、それを主題とする書物が多数刊行されている中においても必読の一冊。

出版社のサイトでは目次~第1章の終わりまで閲覧可能ですよ。
医師のためのコミュニケーション技術 / 星和書店
精神科限定ではなく、全ての医療機関において役に立ちそうな感じ。「自殺の可能性がある患者」や「遺族」に対する対応なんかはかなり参考になりそう。訳本なので日本の実情に合わない部分もあったりするかとは思いますが、それでも普遍的な内容は満載ですよ。
心理職的には、特にこれから病院実習に行く学生さんなんかは参考になるのではないでしょうか。実際に実習に行き医師や心理士の対応を見て、「こういう対応はどうなの?」などと疑問を持った場合に開いてみても面白いかもしれません。
そんな感じで興味のある方はどぞー。

そして順位確認後戻ってきていただけるとうれしゅうございますよ学問・科学ランキング

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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