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【日心臨09参加記録】買いたい本・気になった本3

そういや、今回の学会で久しぶりに会って話してたんですよ。大学院時代の研究室の先輩と。
「臨床心理系の出版社って儲かってるのかなあ?」とその先輩はいいました。と言うのも、先輩が大学院生時代…今から20年近く前(って考えると結構昔だなあ)、学会での書籍販売は確かにあったけど、こんなに多くの本はなかった…とのこと。で、当時は出来るだけ新しく出る本は追っていこうと思っていたんだけれども、今はもう絶対に無理とおっしゃってました。
自分が院生の頃を振り返ってみると、やっぱり今ほど書籍コーナーって大きくなかったような気がします。気がしますが、気のせいかもしれません。
ということで「買いたい本・気になった本」の第3弾いってみます。
チェケラ。


北大路書房

自己欺瞞の精神療法―ナラティヴの背面へ自己欺瞞の精神療法―ナラティヴの背面へ
David Shapiro

北大路書房 2008-09
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臨床場面では,従来的な意味で,その言葉を傾聴してはならない一群の人たちが存在するし,そうしてはならないときがどんな患者にもある。アクチュアルな感情を半ば無意識に隠蔽し当人にとっての「事実」を作り出す「発話行為」としての自己欺瞞。コミュニカティヴな機能を欠くこうした「行為」の実態から開ける新たな視界。

新しい本ではないのですが、「自己欺瞞」という言葉に思わず惹かれてしまいました。ネット上ではしばしば「自己欺瞞」的な発言を目にするもので。シャピロの名前もヒットした感じではあるんだけど。
そして、こちらもそんなに新しい本ではないけど…

P‐Fスタディの理論と実際P‐Fスタディの理論と実際

北大路書房 2007-09
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本理論とその実際的適用に関わる諸問題について,テストのより的確な適用のための手がかりを望む臨床家,研究者のために執筆されている。1993年の前著内容を残しつつ,新たな研究結果を含めつつ新訂とした。研究紹介を厚く増補しつつ個々の研究内容について他の研究者の結果も含め,入門者に読みやすく要点紹介している。

実際のところ、あまり使う機会はなかったりするんだけど、でもあったら便利な1冊。個人的に。

愛着と愛着障害―理論と証拠にもとづいた理解・臨床・介入のためのガイドブック愛着と愛着障害―理論と証拠にもとづいた理解・臨床・介入のためのガイドブック
Vivien Prior

北大路書房 2008-09
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児童虐待や育児放棄の問題などとの関連で注目を集めている愛着理論。実際の臨床場面でのリソースとなるよう、愛着や愛着障害、それらの具体的な査定方法や介入方法について詳しく議論する。

子どもと関わる機会の多い人にはかなりおすすめかと。ただ、なんでもかんでも「愛着障害」にしちゃう人がいそうなのがちょっと恐かったり。
・・・・・・・・・・
日本文化科学社
新しい本で欲しいのは特になし。
1冊挙げるならばやはり前にもご紹介したこれ。

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方
Elizabeth O. Lichtenberger

日本文化科学社 2008-10
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おすすめ平均
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よい心理アセスメントレポートは,検査によって得られた結果,背景情報,行動観察などの情報をもとに子どもの状態を説明し,今後の指針を分かりやすく示すものでなくてはならない。本書は,心理アセスメントレポートの書き方を簡潔で分かりやすく説明する。心理アセスメントレポートを書く初心者,臨床心理学を学ぶ学生や大学院生,そして,アセスメントレポートを読んで理解する必要のある専門家向けの入門書である。

いい本です。
・・・・・・・・・・
創元社
とりあえずこれでしょ。自分的には絶対買わないけど。
赤の書-Red Book
C・G・ユング著 河合俊雄監訳 田中康裕、猪股剛訳 2009年12月発売

スイスの精神医学者・心理学者カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung, 1875-1961)。

その思想は、精神医学・心理学にとどまらず、神学・宗教学・文化人類学・哲学・文学・芸術にいたるまで、幅広い領域に影響を与え続けている。

膨大なユングの業績の中心を占めるものと彼自身に位置づけられ、その思想的な起源の理解には必読と見なされながらも、ユング自身や遺族の意志により、長く公刊されることのなかった著作が、2009年10月、編者・訳者であるソヌ・シャムダサーニ博士らの尽力でようやく、全世界同時発売されることとなった。

ということで、予価50,000円です。Amazonさんには出てませんでした、今のところ。ちょこっと見てみましたがマンダラとかすごかったっす。
5万円ですが、会場では結構な数の予約が入っていたとか。
…という自分には縁のない本はおいといて、現実的に読みたいのはこちら。

「本」を遊ぶ―神田橋條治書評集「本」を遊ぶ―神田橋條治書評集

創元社 2009-09
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現代日本を代表する精神科医のなかでも、臨床の技とユニークな語りで人気の高い著者がこれまでに書いてきた書評や、序文、あとがき、エッセイなど、本にまつわる文章を年代順に集めて総覧できるようにした一冊が本書である。第一級の臨床家であるとともに第一級の執筆者でもある著者は、これまで書物から何を読み取り、どのように連想をふくらませて自らの糧としてきたのだろうか。自由なイメージに満ちた上質の書評集である。

神田橋氏は個人的には苦手なんだけど…いや、苦手なのはその熱狂的信者みたいな人達か。なんだけど、やっぱりすげえなと思うわけです。そのすげえ本を書く人が、どんな書評をしているのかは非常に興味深いです。てか、それこそが勉強になるなあと思うわけです。
そして、こちらはなんか装丁がかっちょいい。

罪の日本語臨床罪の日本語臨床

創元社 2009-05-13
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臨床における罪意識については、抑うつや被害妄想などの症状をもつクライエントが共通して体験するものとして、これまで種々に議論がなされてきた。しかし昨今、この罪意識の臨床上の現れが薬物療法の進歩とともに様相を変えつつあり、攻撃性との関連での理解や、種々の否定的な現象との結び付き、さらには恥意識との違いなどでの考察も深められつつある。本書はこの臨床における「罪意識」を真正面から取り上げた画期的な本である。

・・・・・・・・・・
というわけでまだまだ続きそう。一体いつ終わるのか、自分でもわからないような状況であり困ったものでございます。

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第 1 位

精神科臨床における心理アセスメント入門

津川 律子

精神科臨床における心理アセスメント入門

昨年に引き続き第1位獲得。単なる所見の書き方とは一線を画したアセスメントがらみの本。精神科臨床に携わる人だけではなく、どんな分野においても言える内容が盛りだくさんな一冊かと。筆者の豊富な臨床実践に根ざした良書という感じ。

第 2 位

発達障害とパーソナリティ障害―新たなる邂逅 (現代のエスプリ no. 527)

石川 元 (編集)

やっぱり発達障害関連本は強い。こちらは特に精神病理学の観点から語られており、興味深いです。Amazon.co.jpではプレミア価格がついてしまっているのが残念。

第 3 位

日本版WAIS‐3の解釈事例と臨床研究

藤田 和弘 (編集), 大六 一志 (編集), 山中 克夫 (編集), 前川 久男 (編集)

WAISを使う全ての人に

第 4 位

心理学の「現在」がわかるブックガイド

越智啓太(著) 徳田英次(著) 荷方邦夫(著) 望月聡(著) 服部環(著・監修)

個人的には学部生、特に1・2年の時に読んでおいて欲しい本。この中から将来に繋がる分野が見つかったりすることもあるんじゃないかと思います。もちろん一般の方や大学院生にもお勧めです

第 5 位

面接法

熊倉 伸宏

面接法

面接法の基礎が書かれている本。精神科の研修医も必携の本だったりします。非常に基礎的かつ実践的な内容でお薦めです。

第 6 位

こころの治療薬ハンドブック 第7版

山口登 (編集), 酒井隆 (編集), 宮本聖也 (編集), 吉尾隆 (編集), 諸川由美代 (編集)

こころの治療薬ハンドブック 第7版

何度でも言いますが薬の知識は必要です。てか、学校臨床専門の人も必須だと思います。院生も実習の段階で持っていた方が良い本。

第 7 位

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

Elizabeth O. Lichtenberger

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

需要の高いアセスメントがらみの一冊。訳本ではありますが、所見の書き方の実例が載ってて参考になること間違いなし。

第 8 位

女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

山下 吏良

女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

少なくとも臨床心理職の職域が拡大されつつあり、それと同時にそれなりに認められつつあるのだろうなぁと思わされる一冊。未読なので感想は言えませんが、読んでみたいとは思っておりますです。

第 9 位

子どもの心と学校臨床(第2号)特集:学校の中の発達障害の子ども:クラスに発達障害のある子もいるというあたりまえの現実の中で

辻井 正次(著・編集)

昨年もお世話になりました、遠見書房さんの雑誌。小学生の子どもを持つ親として個人的にも読みたい一冊。

第 9 位

新・臨床心理士になるために[平成23年版]

(財)日本臨床心理士資格認定協会 (監修, 編集)

資格試験を受ける人には必須の一冊。来年度受験者用も出るかと思いますが早めに準備をしておきたいという方は是非どうぞ
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