【日心臨09参加記録】資格関連委員会企画シンポジウム『国資格問題について』その2

公開日: : 資格問題

シンポジウム報告の続き。
過去ログはこちら。未読の方はまずはそちらから。
【日心臨09参加記録】資格関連委員会企画シンポジウム『国資格問題について』その1(09/09/25)
2番目のシンポジストは北翔大学/大正大学・日本臨床心理士会会長の村瀬嘉代子氏です。
ちなみに内容はワタクシのメモが元になっておりまして、一応、できるだけ逐語での記録を心がけてはおりましたが聞き違いや書き間違いなどの可能性は否定できません。ですので「それ違うんじゃね?」的な内容がありましたら、遠慮なくご指摘お願いいたします。
では、さくっとまとめていきましょう。


まずは冒頭、ちょこっと先日の衆議院議員選挙の結果について触れ、その上で現在進行形の話が多いため、歯切れの悪さもあるだろう…的な感じで、若干言い訳?と思うような感じもありました。「近接領域の専門職が…」ってそれは「医師」のことでしょ?と思ったり。
まあ、その辺はやっぱり歯切れが悪くならざるを得ない部分は多々あるのだろうなあ、と。政治的判断ってのはそういうものですわな。
で、2資格1法案の話が進まなかった件については「関係団体の(or との)協議が十分になされなかった」とおっしゃってました。
これについて、私の周りでは「医療心理師側がちゃんと協議をしなかった」というように解釈されている方もいらっしゃったのですが、私は「医師の側との協議が十分になされなかった」ということなのだと捉えました。そのすぐ前に、「近接領域の専門職うんぬん」の話をしてましたし。もっと直接的には「医師の関係団体から反対意見が出た」ということでしょうと思うんですが…どうでしょうね?
具体的にはこれですわな。
心理職国家資格法制化に対しての緊急声明日本精神科病院協会(以下日精協)のサイトより)
それが昨年のシンポジウムの時点で「反対団体から積極的に協力したい」という申し出があり、「大学院卒を求める」という動きになってきた、と。ただ、そもそも2資格1法案の話の時点で「医療心理師」「臨床心理士」の併存はユーザーもわかりにくいし、コラボレーションが必要とされる他職種の同僚からもわかりにくい…ってなわけで、1資格1法案になれば「すっきりする」ということでした。確かにそうですね(そして、「医療心理師」がらみで動いていた人たちにとっては「おためごかし」的な感じに聞こえる部分があるかも)。
で、資格の名前については「臨床心理学を基礎としていることがわかるような形で」とおっしゃっておりました。この辺はワタクシ的にも賛成です。
そして、ここでも「認定協会の責任」「指定大学院の今後」みたいな話が出てきました。村瀬氏はやはり言葉を濁し「調整、協議を進めている」とおっしゃってましたが…さて、どうなるんでしょ?
あとは民主党政権が議員立法を原則禁止とした件にもちょこっと触れてました。
民主、議員立法を原則禁止 全国会議員に通知Asahi.com
【政治】民主党、議員立法を原則禁止 法案提出は原則、政府提案に限るWWW.ニュース
こういう動きもあるけれども、政権が変わったからと言って「手のひら返し」をするのではなく…という話も。んで、以前、学会のシンポジウムでもご登壇いただいた河村元官房長官を訪ねて、この議員立法原則禁止に関連した話をしたいとのことでした。
全体的に歯切れが悪く、少なくともこの時点では具体的な団体名は出されませんでした。むしろシンポジウムの中盤から後半にかけて、補足的に話された内容の方が面白かったです(って言っちゃ不謹慎?)。その部分については他のシンポジストの話との関連もありますので、一応、当日の話の流れにそってまとめていく所存でございます。
そして詳細に振り返ってみると、村瀬氏も臨床心理士資格認定協会、指定大学院などの既存の枠組みについての言及はされてるんですね。記憶の中ではその辺の話をしてなかったように思ったのですが、メモにはしっかり書いてありました。
そんなわけでまだまだ続きます。
続きはこちら→資格関連委員会企画シンポジウム『国資格問題について』その3

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2009/09/28 | 資格問題

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コメント/トラックバック (5件)

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  1. 詳細な情報提供ありがとうございます。たいへん勉強になります。
    余談ですが,民主党政権下で教育学部を6年制にするという話もあります。
    指定校は教育学部であることも多いので,臨床心理士養成にも大きな影響を及ぼすと思います。
    個人的な意見ですけど,指定校制度は下手をすると法科大学院以上に悲惨な失敗になりかねないと思います。
    学部卒でも公務員心理職に就ける実情がある以上,大学院を出ていなければ受験資格さえ認めない現行制度では,現に心理臨床の実力のある人を排除する制度になりかねません。
    資格がほしければ指定校を受けるべきだと主張する人に対しては,資格の根拠はどれだけ教育を受けてきたかではなく,実力があるか否かだということを指摘しておきたいです。

  2. ロテ様 詳細な情報ありがとうございます。
    しかし「議員立法原則禁止」の理由がいまいち納得できませんね。
    yuk様のコメントの一部についてですが,ご存知のように教育学部にも教員養成に特化したところとそうでないところ(いわゆる「ゼロ免」)があります。
    輿石氏の発言は「教育学部」ではなく「教員養成系の課程」を指しているようですよ。

  3. 六月様
    なるほど,しかし現在の臨床心理士養成課程は,すべて教育学部のゼロ免課程で行われているわけではないはず。

  4. yuk様
    >現在の臨床心理士養成課程は,すべて教育学部のゼロ免課程で行われているわけではないはず
    確かに,おっしゃるとおりですね。ご指摘ありがとうございます。
    こうした点も含めて,今後どうなっていくのか,注目していきたいです。

  5. >yukさん
    コメントありがとうございます。
    > 民主党政権下で教育学部を6年制にするという話もあります。
    > 指定校は教育学部であることも多いので,
    > 臨床心理士養成にも大きな影響を及ぼすと思います。
    六月さんのコメントとも関連しますが、問題になるのはむしろ教員養成課程、あるいは教職関連の単位との絡みで、将来教員免許も取得したいし、臨床心理士資格も取得したいみたいなケースが問題になるかと…
    …ってそれ以前に現政権の寿命がどの程度なのかが個人的には気になりますが。
    > 個人的な意見ですけど,指定校制度は
    > 下手をすると法科大学院以上に
    > 悲惨な失敗になりかねないと思います。
    これまた個人的意見ですが、指定校制度というのは当初の予定以上の数の大学院を認定してしまった時点で既に失敗していると思います。
    当ブログでは何度も書いていますが、現状の需要に対して明らかに心理士は供給過剰になってしまっている、あるいは都市圏と地方での心理職の需給の格差を生む原因になっているのではないかと。
    潜在的な需要は恐らくそれなりにあると思うのですが、少なくとも現在の社会状況をふまえた上では確実に供給過剰かと。


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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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