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乾 吉佑・宮田敬一編『心理療法がうまくいくための工夫』

これ、先日の日心臨の時に出てましたっけ?出てたとしたら完全に見逃し。
しかし、これはまたすごいというか、売れそうな本を出しますわな>金剛出版さん

心理療法がうまくいくための工夫心理療法がうまくいくための工夫
乾 吉佑

金剛出版 2009-10
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精神分析的心理療法,ユンギアン・サイコセラピー,ロゴセラピー,パーソン中心療法,フォーカシング指向心理療法,認知行動療法,人生哲学感情心理療法,グループセラピー,家族療法,ブリーフセラピー,イメージ療法,催眠療法,臨床動作法,TAゲシュタルト療法,統合的心理療法などさまざまな理論的立場に立つ著者たちが,技法や技法を越えて共有できる『うまくいくための工夫』を模索した画期的な一冊。各療法の歴史や特徴を踏まえつつ,最前線の現場にいる臨床家が実例にもとづいて披露する「工夫」の数々が,若手のみならずベテランにとっても,日々の臨床で立ち止まったときにセラピーをスムーズに導いてくれるだろう。臨床家にただちに役立つヒントとアイデアが詰まったガイドブック。



豪華な執筆陣です。
・精神分析的心理療法…乾 吉佑
・ユンギアン・サイコセラピー…名取琢自
・ロゴセラピー…吉田香里
・パーソン中心療法…岡村達也・小林孝雄
・フォーカシング指向心理療法…日笠摩子
・認知行動療法…神村栄一
・人生哲学感情心理療法(REBT)…菅沼憲治・佐藤哲康
・グループセラピー…高良 聖
・家族療法…吉川 悟
・ブリーフセラピー…宮田敬一
・イメージ療法…福留留美
・催眠療法…松木 繁
・臨床動作法…吉川吉美
・TAゲシュタルト療法…中島 央
・統合的心理療法…新保幸洋
まだ立ち読みでちょこっと読んだだけなので、詳しいコメントするのはアレなんですが、これは初学者だけじゃなく幅広い層向きかと思います。自分があまり詳しくない心理療法について知ることは、現在メインでやっている治療技法の幅を拡げることにつながるんじゃないかと。
なーんて私のいいかげんなコメントを読むよりも、編者である乾氏、宮田氏によるまえがき、あとがきを読むのが非常に説得力があるかと思います。
印象に残った部分をコピペ。
「まえがき」より

比較的臨床実践に取り組まれて経験年数が短い方々に対しては,15の各セラピーの学派や立場の「工夫」に触れて,一番自分に適った心理療法を学んでみようと決められる経緯を提供することになるであろう。またかなりベテランの臨床家には,各「工夫」の中に,ご自分の臨床経験と案外近い工夫や心構えを見出し,全く反対の学派あるいは立場と食わず嫌いで避けていたことに目を開かされることになると思う。

最後に老婆心を一つ述べておきたい。本書のタイトルの性質上,こんな工夫をしていればすべてうまくいく式の記述と受け取られがちなことをめぐってである。もちろん各執筆者はその点を十二分に意識されて,軽々しいものにならぬよう一つ一つの記述に細心な注意と配慮のもとで論述されている。つまり,「うまくいくための工夫」の大前提は,常にクライエントを中心に置いて,治療的変容をいかに手助けするかが第一の目標であること。そのために,セラピーの関わりの当初より細心な傾聴と緻密で詳細な観察理解の積み上げのもとで,はじめて達成されるものであることが明示されている。また各々の心理療法が長年の臨床実践を通して,観察眼を養い,技法や関わりの運用の修得と辛抱強い習熟が必要であること,時には治療者として責任と覚悟をもって取り組まねばならない大胆さの必要性をも言外に含めて語られている点を最後に確認しておきたいと思う。

「あとがき」より

本書では,異なるオリエンテーションをもつ,その代表的な先生方から,心理療法の実践における工夫を述べていただきました。セラピーへの忠誠心とは,セラピーは効果があるという信念です。どの先生も自分のセラピーに対しては,忠誠心に満ちていると思います。また,セラピストの能力とは,まさに腕前であり,セラピーにおける工夫でもあると思います。本書はそのようなセラピーにおける忠誠心と工夫に満ちています。読者のみなさんには学派を超えたセラピーに貢献する共通要因を本書から是非,自ら見出していただきたいと思います。

とかく,これまではセラピー学派の差異について,とりわけ,ある一つの学派の優越性について論じることが多かったように思います。しかし,セラピー効果のリサーチが示唆するように,どのセラピーも効果があるのですから,その効果に寄与する共通要因に目をやることの方が大いに成果を得るように思います。心理療法をこれから学ぼうと燃えている人,今まさに学んでいる人,さらには,臨床経験を着実に積んできている人にも,是非,本書を一読していただき,心理臨床の実践に役立つ智慧をいくらかでもつかんでいただければ幸いです。

コピペ長すぎすまぬ。
とりあえず一度読んでくんろ。

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