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2010年01月21日

●【これは】緒賀郷志著『Rによる心理・調査データ解析』【激ヤバ】


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前にもどこかで言った(書いた?)ことがあるかもしれませんが、私は臨床心理学という学問に関して言えば「臨床現場にいる人間こそ、いいデータが集められる」と思っております。そういう意味では「臨床現場にいる人間こそ、いい研究ができる」と言ってもいいかもしれません。

ここでいう「研究」というのは、事例研究よりもむしろ基礎研究…というか事例研究以外のものを想定しております。臨床現場にいる人間が事例研究のためのデータを集められるのは当たり前です。

で、実際にはどうかというと、なかなか基礎研究的なものをやってる心理職ってのは少ないように思うです。いないわけではないのですが、心理臨床学会での発表なんかを見ても圧倒的に事例研究が多いですわな。

一体、何がネックになっているのか?

学部・大学院レベルでの研究教育の乏しさって要因も否めないでしょうけれども、もっと現実的な問題として臨床現場における研究のためのリソースの乏しさってのは無視できない要因であると思うわけです。

ネットの普及で文献検索は格段にしやすくなりました。でも、研究費なんてのは当然出ない。統計処理がしたいと思っても、高価なSPSSなんて当然手に入らない。

…そんな時こそ、オープンソース、つまり無料の統計解析ソフトであるところの“R”ですよ。

R による統計処理

そして最近、こんな本を見つけてしまいました。これはヤバい。激ヤバい…かも。

Rによる心理・調査データ解析Rによる心理・調査データ解析

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調査系データ解析を扱う文系の学生や研究者が、自分でちゃんと理解して、信頼できる分析結果を得られるように、また、そうした環境をフリーで構築できるように、ということなら、オープンソースのRを利用するのが、選択肢の一番手に挙がる。ただ、その操作は必ずしもとっつきやすいとはいえない。本書はその使い勝手でロングセラーとなった『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析』の解説内容や使用データに準じて、その主要な解析をRで行なう方法を初心者にもわかるよう、解説している。

そうです。当ブログ経由でも結構な数の方がご購入されておりますこちら。

SPSSとAmosによる心理・調査データ解析―因子分析・共分散構造分析までSPSSとAmosによる心理・調査データ解析―因子分析・共分散構造分析まで

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これのR版です。

そして「第12章 心理学論文作成の実際――友人関係スタイルと注目・賞賛欲求」とあるところを見ると、恐らく、こちらの本の内容も含まれているはず(というのは、書店で見かけただけなのでちゃんと中身はチェックできなかったのです)。

研究事例で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析研究事例で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析

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出版社のページからはこの本で使われているデータやスクリプトのデータがそのままダウンロードできますよ。

東京図書株式会社 Rによる心理・調査データ解析

何がいいって、まだSPSSを使う権限のない学生なんかも、自分のPCでこの手の統計解析ができてしまうってのがすごい。

考えてみたら自分も卒論書く頃は、SPSSもGUI版じゃなくて、UNIX端末でポチポチとシンタックスを書いて使ってたわけで、あんまRの導入に抵抗はないんですよね。というか、むしろ積極的に導入したい感じ。

どうでしょうか?「研究したいんだけど、とりあえず金銭的な余裕が…」って人。この本からRを始めてみてはいかがでしょ?

・・・・・・・・・・

そして別の話題になってしまうのですが、SPSSって結局、PASWから名称を元に戻したのですね。

SPSS製品名対応表 |SPSS Japan

IBMが買収したのねん。

IBM によるSPSS inc.の買収について|SPSS Japan

PASWという名称がついてるバージョンはひょっとして激レア?とりあえずSPSSからPASWってのは意味のわからん名称変更だったので、元に戻ったことはよかたですね。

・・・・・・・・・・

そんなこんなで、『Rによる心理・調査データ解析』。研究したい人は要チェック!ですヨ。

皆様の参考になれば幸いでございます。

ポチっとクリックして順位確認後戻ってきていただけると、大変うれしゅうございます学問・科学ランキング


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コメント

使い勝手はやっぱりSPSSのほうがいいですが、
SPSSではできない計算ができる場合もあって、
(ノンパラメトリックの多重比較とか)
重宝しますね。

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