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Lobin H.著『無限振子 精神科医となった自閉症者の声無き叫び』

公開日: : 心理・精神医学本

多分買わないとは思うんですが、ちょっと読んでみたい本。

無限振子 精神科医となった自閉症者の声無き叫び 無限振子 精神科医となった自閉症者の声無き叫び
Lobin H.

協同医書出版社 2011-02-05
売り上げランキング : 93822

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《「私」は、必死で、文字通り必死で、周りに合わせようとしました。でも、全然、合いませんでした。そうして行く内に、私は“私”を、どんどん捨てて行きました。》

著者は幼い頃から、必死に周りに合わせようとしてきた。酷いいじめを受けながらも学校に通い、理解できない、訳の分からない現実の中で生きるために、自分とはまるで違う「彼」と「彼女」をつくりあげた。自分でもそれが「私」だと思い、一見「適応」していたために、周りも自分も誰も支援の必要など思いつかないまま、“私”を失ったまま成長し、精神科医となり、結婚もした。しかし、日常を生きること自体の困難は、著者を限界へと追い込んで行く。小学校の頃から死ぬ事を望んでいた著者はついに「最終兵器」を行使し、一度、死ぬ。そして不本意にも生き返ったその後、ようやく、やっと、本当の“私”を見つけるのである。

精神科医であり「受動型」の自閉症である著者が、30代にして0歳から生き直し始めるまでの自らの経験を、分析的視点を交えて綴った貴重な記録。自らの体験が、自分と同じ様な自閉症児・者への理解(早期発見・診断、“適切な”支援)につながることを切実に願って書かれた。

また、著者を支えるサポーターでありバンド仲間でもある精神科医が、自分の視点から著者について、また著者に起こったことについて述べ、さらに「本当の」“私”にはじめて気づき診断に結びつけた担当のセラピストが、著者の例から自閉症について解説を加えている。

まあ医者の中には多いと思います。とりあえず高機能広汎性発達障害の診断基準を満たすであろう人は。個人的経験から、女性医師はちょっと珍しいと思いますが。

出版社のページにあるパンフレットがまたすごいっす。

協同医書出版社|書籍詳細|無限振子

パンフレット(PDF注意)

特に身近にこんな臨床家がいるって人や、自分自身、身に覚えがあるって人は読んでみるとよいかもです。

興味のある方はポチっとどぞー。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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