大学1年の夏、僕はあの原発の地を自転車で走っていた

公開日: : その他 , ,

今日、突然思い出した話。

大学1年の夏。入学して初めての試験期間を終えた僕は、気のおけない仲間達と一緒に大量のアルコールを摂取し(え?未成年?え?あーあーきこえない)、酔っぱらってわけがわからなくなったついでにちょっと気になってた子に告白して見事に玉砕して…なんてことをしてたりしました。全然関係ない話ですが、同期の中で同業者になった人はそんなに多くない中で、その子とは今でもたまに学会で会って話したりしてます。彼女ももう一児の母です。考えてみたらもう20年近く前の話です。

僕はその失恋の痛手を癒すため、自転車で旅に出ることにしました。嘘です。自転車で旅に出たのは本当ですが、少し前にロードバイクを新調し、それなりにきっちり計画を立てての旅立ちでした。

僕は国道6号線をとにかく北へ北へと走りました。

茨城県の日立市からはずっと海沿いの道です。茨城県の日立市、高萩市、そして福島県のいわき市、現在の南相馬市から相馬市、宮城県の名取市そして仙台市へ。

いずれも東日本大震災で甚大な被害を受けた地域です。

本当に、あのツーリングの事は今日まですっかり忘れていました。そして震災関連のニュースを読み流していて、あの辺りの地名を眺める中で突然思い出しました。

福島第一原発の姿を直接見たかどうか、はっきりとは覚えていませんが、少なくともあの高い煙突は見た記憶があります。

そしてはっきりと覚えているのが、案内表示で「原発」の名前を見た時のこと。たまたま通る車がなく、やけに広いところを一人で走っているような感覚に突然襲われ、なんだかやたらと怖くなってしまいました。そしてなんだかよくわかりませんが、僕は全速力で走り出しました。

あの旅の間は海沿いの道を走るのがとても気持ちよかったですし、確かどこかの漁港近くで食べた何てことない刺身定食がものすごく美味しかったのも印象に残っています。

またあの地で、あの景色を見ながら、あの刺身定食を食べられる日は、果たして来るのでしょうか?

仙台では、高校の時に同じ部活だった友人のアパートに泊めてもらいました。彼は東北大学の医学部を卒業し、外科医になりました。ひょっとしたら彼も被災者の支援に当たっているかもしれません。

・・・・・・・・・・

「だからどうした?」と言われると困ってしまうのですが、とにかくそんなことがあったというお話でした。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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