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被災地に派遣される人向けに有益かもしれない情報をまとめてみる1 災害支援関連本編

公開日: : 心理・精神医学本 , , ,

色んなところから色んな話が聞こえてきてますが、とりあえずこの大型連休(NHKだと「ゴールデンウィーク」って言えなのよね。これ豆な)を利用して被災地にボランティアに行かれる方もいるようですし、各地の臨床心理士会を通じての派遣も始まっているようです。

そんな中、ワタクシの知り合いも心理士会経由での派遣が決まりまして、すげえ偉いなぁと思ったりもするわけです。

…で、実際に色々と理由があって現地に行くことはできない私にできることは何だ?と考えた時、結局できるのは「情報提供」くらいしかないなと思った次第。

その第一回が災害支援関連の書籍紹介でございます。

以前お知らせしたように多くの出版社が震災関連の書籍の無料公開をしておりますし(探せば以下に挙げたリンク以外にも色々あったりします)…

震災関連の書籍を無料公開してる心理系出版社をまとめてみる(11/04/12)
震災関連の書籍を無料公開してる心理系出版社をまとめてみる その2(11/04/13)

心理系学会や臨床心理士会などのサイトを見れば、書籍以外の情報も充実しておりますので、ぶっちゃけて言ってしまえばそれで事足りるという感じがしないでもないです。

ただ、災害支援関連の書籍で結構売れているのも何冊かあるという話は某所でうかがったりもしてます。

実は(当然のことながら)某書店さんの心理系書籍売り場では震災関連の書籍フェアなんかもやってたりするらしいんですが、内容が内容だけに会社として大々的にやるのは難しく、あんまり宣伝も出来ないのだそうな。

そんな中、やっぱり売れる本というのは売れるものでして。

以下、売れ筋を何冊か挙げておきますよ。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは。阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などの被害者の実例で解説
阪神・淡路大震災,オウム真理教による地下鉄サリン事件–。1995年に立て続けに起こったこの2つの大事件以来,わが国でもPTSDという言葉を耳にすることが多くなった。しかし,今なおPTSDの重大性は正しく理解されているとは言い難い。災害や事故などでトラウマ(心的外傷)を負った人に起こる精神的なショックといった程度の認識しかもっていない人も多く,それがPTSDの認識をのびのびにさせる原因にもなっている。

本書は,PTSDを障害として正しく理解してもらうために,国内外の精神医学,精神保健の専門家8人が行った講演の再録集だ。阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件だけでなく諸外国で起きた大規模災害にも言及。またレイプなどの犯罪被害,ドメスティック・バイオレンス,子供への虐待など今日問題になっているさまざまなトラウマとその対処法も取り上げている。

内容は専門的だが,実際の被害者の症例を基にていねいに解説しているのでわかりやすい。保健・医療・福祉関係者のみならず,PTSDやトラウマについて詳しく知りたい一般の人々にも薦めたい一冊だ。

大災害のもたらす精神的後遺症は計り知れない。被災者の喪失感や仮住い問題からボランティアのストレスまで、メンタル・アケの重要性と指針をくまなく示す。

–自然災害、犯罪、衝撃的な現場に居合わせた時、人はどうなってしまうのか?–
–そして、援助するにはどうしたらいいのか?–
ロサンゼルスの精神科救急医療チームで数多くの災害援助を行ない、自らがPTSDの回復者でもあるデビッド・ロモ氏が、阪神・淡路大震災で緊急来日し行ったワークショップを基にハンドブックにまとめました。具体的なノウハウと対処の知恵・ポイントを表でまとめ、詳しく解説。ケースへの対応もQ&Aで紹介。

大規模な自然災害や社会を揺るがす事件や事故はもちろんのこと,身の回りの個人的な喪失や悲嘆など,〈危機〉は人の人生に大きな影響を与えます。家族や友人,地域などの支援により多くは回復をしていきますが,トラウマの種類や本人の性格特性や置かれた環境によっては重篤な精神症状に陥る場合も少なくありません。本書は,こうした危機と,危機への心理支援に関する91のキーワードを詳しく解説したものです。
執筆には,この分野で活躍する第一級のスペシャリストたち。日本心理臨床学会監修,同学会 支援活動ブロジェクト委員会編集による本書は,これからのクライシスへの支援の基本図書となるでしょう。

災害救援者たちが悲惨な現場で活動した後に起こすストレス反応(惨事ストレス)に焦点を当て、惨事ストレスの内容とケアの在り方を紹介。惨事ストレスをめぐる精神医学や臨床心理学の知見を整理し、実践活動や教育研修の基盤となるべき研究成果を公開している。

自然災害だけではなく、戦争や児童虐待、犯罪など、私たちの日常生活にも災害と表現できるものは多くある。災害とは何かを改めて問い直し、人の心にそれがどのような影響を及ぼすか、どう対応すればいいかを考える。

そんな感じで参考になれば幸い。

・・・・・・・・・・

次回予告!

「被災地に派遣される人向けに有益かもしれない情報をまとめてみる2」は「モバイル機器編」をお届けする予定。更新は今日中!(の予定)

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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