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【再掲】【どうして】澤口俊之著『発達障害を予防する子どもの育て方―日本の伝統的な育児が発達障害を防ぐ』【こうなった】

この本、買わなくてもいいです…というか、むしろ買わない方がいいです。私は中身を見てませんが、それは断言できます。

本書で紹介している支援法は、昔、各家庭で普通に行われていた育児の仕方と同じであり、新しい接し方でもなく、薬を用いる方法でもありません。さらにお金もかかりません。しかし、健やかな成長を促し、発達障害を予防する育児法でもあるのです。

出版社の紹介ページはこちら。

発達障害を予防する子どもの育て方メタモル出版

・・・・・・・・・・

…と、ここまで書いて思い出しました。この本、前にもこのブログで取り上げてたんですよね。

【これは】『発達障害を予防する子どもの育て方』【あまりにもひどい】(10/04/22)

前回の記事も未読の方は是非ともどうぞ。

で、前回は筆者の一人である金子保氏のアレなところについて取り上げましたが、今回はまた別の筆者について。

澤口俊之氏という方、プロフィールを見ると大変立派な感じがします。

1959年生まれ。東京都出身。北海道大学理学部生物学科卒業。京都大学理学研究科博士課程(理学博士;Ph.D.)、Yale大学医学部研究員、京都大学霊長類研究所助手、北海道大学医学研究科教授を経て、人間性脳科学研究所所長。脳科学者・脳育成学者。高次脳機能、特に前頭前野(前頭連合野)の研究を展開し、乳児から高齢者の幅広い年齢層において脳の育成を目指す新学分野としての「脳育成学・脳教育学」を創設・発展させている

現在の所属である「人間性脳科学研究所」って何?と思ってググってみて、出てきたのがこちら。

澤口俊之・人間性脳科学研究所の公式サイト

…やたらと手作り感溢れる感じのサイトです。いや、もちろんサイト作成に金がかかってりゃあいいってもんじゃあない訳ですが。

で、こちらのプロフィールを見ると…

澤口俊之の経歴

【略歴】
1959(昭和34)年 2月 東京葛飾柴又界隈生まれ
1977(昭和52)年 3月 東京都立両国高校 卒業
(中略)
1991(平成3)年 4月 京都大学霊長類研究所に助手として赴任
1993(平成5)年 1月 科学技術庁新技術事業団「さきがけ研究21」の兼任研究員に採用
1995(平成7)年 10月 同兼任研究員 修了
1996(平成8)年 3月 北海道大学文学部 心理システム科学講座に助教授として赴任
1999(平成11)年 10月 北海道大学医学研究科 高次脳機能学分野に教授として赴任
2006(平成18)年 4月 同大学医学研究科を自主退職
2006(平成18)年 4月 人間性脳科学研究所 所長

この2006年の「自主退職」ってのが何なのか大変気になります。

研究業績をざっと見た限りでは、神経科学の基礎研究が多いのかなって気はしますが、とりあえず臨床の人ではないですよね。

なんかもう、その時点でアレな感じがしてならないわけでございます。

まあ、この本に関してはAmazonさんのレビューを読めば、もうどんな本かおわかりいただけるかと。評価の高いレビューコメントがまたアレな感じでございます。

繰り返しますが、この本は買わない方がいいです。ギャグとして読める人以外は…でも当事者の方々はこういう本を笑って読むことはできないでしょうから、そういう意味でホントに悪質だと思った次第であります。

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コメント/トラックバック (1件)

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  1. この方,確かセクハラで北大辞めた方ですね。関係は持った,でも合意の上だ,と主張してお辞めになった気がします。

    http://d.hatena.ne.jp/lionus/20060331

    辞める前,あるやわらか科学雑誌にコラムを執筆していましたが,その時は結構まともなことを書いていた印象があります。辞めてからなんか変な方向といいますかなんといいますか・・・個人的には残念です。


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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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