『災害時のこころのケア: サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 原書第2版』

書店で見かけて、中井久夫氏の推薦の言葉「このマニュアルには骨太が常識が一本通っている」にビビっと来ました。

「こころに傷を負った人」に接するすべての人へ
本書は、9.11同時多発テロなどを経験した米国が練り上げてきた「災害被害者のための心理的支援マニュアル」の決定版である。分野横断的な包括性、会話例を多用した具体性において極めて評価が高いだけでなく、「害を与えないこと」を第一義に、生活援助へと大きく軸足を移した点で画期的。「何をすべきで何をすべきでないのか」を明示し、繊細かつ大胆なアプローチ法を列挙する。専門家は一度は目を通しておきたい。


私なんぞの駄文で紹介するよりも、出版社のページにある中井氏による「推薦のことば」を読んでいただけるのが一番かと思いますよ。

災害時のこころのケア医学書院

この序文…いえ「イントロダクション」は中井氏らしい名文だと思います。

そのイントロダクションにもあるように、あくまでもこの本は「マニュアル」なんですが、マニュアルらしい使い勝手の良さがありそうです。

まだまだこの本に書かれているようなケアが必要な人はいると思いますし、今後も書かれた内容の仕事に携わる専門家は多いと思います。そういうことがないのが、もちろん一番いいわけですが、災害はまさに「忘れた頃にやってくる」わけで、やはり日頃の備えが大事でしょう。

そんなこんなで、ワタクシを含めてこの分野の専門家が手元においておくべき一冊なのではないかと思います。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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