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2012年第1四半期売れ筋ランキング

公開日: : 心理・精神医学本

なんだか毎年同じようなことを言っている気がしますが、もう4月です。今年も四分の一が終了したということです。

そんなわけで恒例のランキング、いってみたいと思います。

いきなりですが、5位は同数で4点もあるです。
第5位

本書は、前書『面接法』入門編に続く、心の臨床の中級者向けに纏められたものである。臨床の諸現象をみて、どのように歩むか、その方法論、臨床の「いかに」を考える好著。 本書のキーワードは、方法論的意識、懐疑と信頼、優れた臨床家、臨床言語、臨床のパースペクティブ。 本書によって、あなたが一つの非連続的な飛躍を体験し、臨床家として次のステージに進む一助になれば、著者として、これ以上、嬉しいことはない。

ワタクシ的にはもうちょっと上にいくんじゃないかとは思ってたんですが、まあ紹介したのが3月中旬ですからね。そこからこれだけ追い上げたのはむしろすごいと言っていいのかもしれません。おそらく、次の四半期も結構いいところまでいくのではないかと思います。

初心者~中級者はマストなのではないかと。未読の方は是非どぞ。

・関連エントリ:熊倉伸宏著『面接法2』キター(12/03/14)

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第5位

誰も教えてくれなかった精神科のツボを、誰にもわかるように解きほぐしてくれたと大好評の初版に、認知症、新型うつ、パーソナリティ障害など新たな「困りごと」とその解決策を示しました。はじめて精神科に足を踏み入れたとき誰もが感じる「不安」の元に分け入る超実践的アドバイス集。ホントの言葉は、軽くて深い。

昨年末にご紹介したこちら。さすがに昨年のランキングには入りませんでしたが、見事今年の第1四半期はやってくれました。

やっぱり初心者から中級者まで幅広くおすすめ。読むべし。

関連エントリ
【読んでないけど】春日武彦著『援助者必携 はじめての精神科 第2版』【期待大】(11/12/21)
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第5位

全世界で100万部以上が購読されている米国グループ精神療法学界の権威による必携のテキスト。 グループワークを通じた精神療法の膨大な具体例を体系的に分析し,理論と実践を文字通り融合し提示した。 心理・精神的疾患だけでなく,老い,重病,DV被害,依存症など,それぞれの問題を抱えた患者たちのワークを治療プロセスに着眼し,また不成功の場合も分析し,背後に作用している力動や本質に到達すべく探求。様々な「療法的因子」の解明,セラピスト自身の問題など注目すべき理論も多く,臨床的グループセラピーのすべてを網羅。

こちらもご紹介したのは3月に入ってからですが、そこから結構出てました。明治大学でやった集団精神療法学会大会の書籍コーナーではおそらく一番売れてたんじゃないかと思います。

…私もまだ買ってませんでした。ちゃんと買おうと思います。

関連エントリ:
ヤーロムの『グループサイコセラピー―理論と実践』がどうもすげえっぽい(12/03/11)

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第4位

なぜ、フィギュアやギャルメイクに惹かれてしまうの?
赤ちゃんは美人ばかり見るってホント!?
「痛いの痛いの飛んでいけ~!」はいちばんの特効薬!?
「殴ったほうも痛い」はウソ!?

この本では、私たちの日常生活にひそんでいる、ふだんはウッカリ見逃してしまうような小さな不思議を、和田家の日常を描いたマンガとエッセイでひも解いていきます。

自然界に万有引力の法則があるように、ヒトのふるまいや感じ方、考え方も、人間に特有にはたらく法則に従って自然と出現したものかもしれません。本書でご紹介する心理学の実験は、そうしたヒトにはたらいているかもしれない法則の片鱗を垣間見せてくれます。それらの法則のなかには、期待通りのものもあれば、直観を大きく裏切るものあるでしょう。そして、たいていの場合、私たちは、自身の行動がそうした法則の影響を受けていることにはあまり気づいていません。

こうしたヒトの法則を知ることは、人間という生きものの本質を知ることだけでなく、他のヒトや、自分自身の理解を深めることにもつながってくると考えられます。もしかしたら、それによって、ふだんの光景がちょっと愉快なものに変わったり、これまで自分が好んで用いていた、人間関係についての戦略を見直すきっかけになったりするかもしれません。ぜひ本書で、「ココロ学」の自分なりの楽しみかたを開拓してみてください。

一般向け心理学書籍がランクインです。こちらもまたワタクシは未読なのですが、一度読んでみたい。

中の人のブログもおすすめなのです。

サイコロジン

関連エントリ:
心理学のおもしろ漫画ブログ・サイコロジンの中の人の『ヒトのココロの不思議がわかる ココロ学入門』が面白そう(12/02/16)
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そして第3位が同数で2点。
第3位

ようこそ、心理学の「現在」へ!

古典的名著から最新の研究テーマに切り込んだ本まで、幅広い領域から選りすぐった本を通して、心理学の魅力を思い切りあなたに伝えます。126冊+αの上質なエッセンスを、どうぞお楽しみください。

こちらもまた一般~学部生・院生向けでしょうかね。特に卒論の研究テーマを考えてる学部生なんかはヒントが隠れてるかもです。あと高校生が読んでも面白いと思います。

未読の方は是非!

関連エントリ
【ご恵贈】服部環監修・越智啓太・徳田英次・荷方邦夫・望月聡著『心理学の「現在」がわかるブックガイド』【御礼】(11/04/13)
レビュアーを意識して読む『心理学の「現在」がわかるブックガイド』(11/04/26)
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第3位

3月11日の大震災直後から,編者らは臨床心理の専門家として被災地の支援に入って,今日まで奮闘してきています。

そんな中で,震災時においても存在する例外や良循環を拾い出しておく意味があるのでは,という特集のお誘いがありました。編者らがかつて,学校内のいじめ自死防止のために始めた「教育ソリューション・バンク」の震災時版を考えようという訳です。

千年に一度の大災害ですが,その中においても「例外」つまり問題を部分的にでも解決している事例が存在するはずです。それがシステム一般のもつ性質ですから。「問題」は山積みされていますが,「解決」に焦点をあてることで,震災での日常も見えてくる。各人の日常は決して問題ばかりではありません。

すでに高名な先生方に並んで,毎日のように被災地に通っている,若い研究者にもお願いをしました。

そりゃ売れますわ。1年経過しましたからね。心理学界としてどんな働きができたのか、振り返る意味でも読んでおきたいところです。

そして残念なことにアマゾンさんにも楽天にも表紙画像がないのです。

この辺になればもうどの本も激おすすめなのです。買うべし!です。

関連エントリ:
『子どもの心と学校臨床 第6号 特集:大震災・子どもたちへの中長期的支援:皆の知恵を集めるソリューション・バンク』が出てた(12/02/27)
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第2位

臨床心理士や医師などを対象にどこでも、だれでもが受け入れるような常識的で基礎的な技法について、「人と人との出会い」という原点に立ち戻って論じた心の相談のための面接法の書。

今さらご紹介するまでもないですね。過去ログ読んでくださいって感じです。

未読の方は第4位に入った続編のあの本と一緒にどぞ。

関連エントリ:
【やっぱり】初めての面接の前に読んでおく本【基本でしょ】(05/02/25)
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そしてトップはこちら。
第1位

チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を,第七の視点(here and now)で有機的につなげ,クライエントの立体的な全体像をとらえるために――若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。

心理アセスメントの六つの視点(トリアージ1・トリアージ2・病態水準にまつわる要素・疾患にまつわる要素・パーソナリティ・発達生活の実際)から得られたものは,第七の視点(here and now)を通じて集約され,ネットワークのようにつながりながら立体的に存在する。臨床心理面接と不可分な“それ”は“家”のイメージであり,アセスメントから得られた成果をヒントにクライエントの全体像を立体化してゆく内的努力を,セラピストは学派を越えて行なっている。この“家”(=心理アセスメントにおける六つの視点を通じて成っている立体的な像=臨床心理学から見たその人の全体像)のなかでクライエントとセラピストが共生するイメージ――それこそが,真の心理アセスメントである。

いやー、強いっす。ほんとにダントツの1位でした。

こちらも今さら言うことは特にないです。読んでないやつぁ読め!ってところでしょうかね。

関連エントリ:
津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』(09/07/23)
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引き続き、皆さんのお役に立てるような書籍紹介ができたらと思っております。皆様からのご推薦本がありましたら、そちらも教えてくださいな。

ご恵送いただけたら真っ先にご紹介させていただきますが(自嘲)、その場合はステマ的な手法ではなく、真っ正面からご紹介したいと思う次第であります。

では第2四半期もよろしくです。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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