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2012年第3四半期売れ筋ランキング

公開日: : 心理・精神医学本

考えてみると、8月・9月は更新回数少なかったなあ…8月は7回、9月は6回ですからね。

それでも当ブログ経由で書籍等をご購入くださいました方、どうもありがとうございました。

そんな感謝の意を込めまして、恒例のランキングに行ってみたいと思います。

では第5位から。

…実は第5位は同数で3点あります…ということは第3位が3点ですかね?(正式にはどうなるんでしょ?)

第3位

臨床心理士や医師などを対象にどこでも、だれでもが受け入れるような常識的で基礎的な技法について、「人と人との出会い」という原点に立ち戻って論じた心の相談のための面接法の書。

はい。ド定番の一冊入りましたー!

未読の方は是非どうぞ。買って損はありません。

そして詳しくは過去ログで。

関連エントリ:
【やっぱり】初めての面接の前に読んでおく本【基本でしょ】(05/02/25)

・・・・・・・・・・
第3位

現在、病院・クリニックで使われている向精神薬をそれぞれ見開きページでわかりやすく解説。薬理説明や用量例ほか、処方・服用のポイントなど、専門家だけではなく、患者さんやその家族にもとても役立つ情報を幅広く掲載しています。最新版では、各薬剤の「実際に処方したときのエピソード」を大幅に改訂し、経験豊富な医師の最近の処方傾向がさらにつかみやすい内容に。精神科の薬物療法に関心のあるコメディカルの方にも最適の書。巻末に「薬物代謝酵素を介する主な向精神薬どうしの薬物相互作用」一覧のしおり付き!

これもまたド定番ですね。病院臨床のみならず、学校等の現場で働く方も必携!です。学生さんも持っておくべし。

関連エントリ:
『こころの治療薬ハンドブック 第8版』が出ますよ(12/04/26)

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第3位

WAIS-III成人知能検査の理論的背景を解説した上で、検査結果を解釈する手順を詳細に記述。そして、その解釈の進め方に沿った8つの事例を掲載しており、臨床現場で役立つ情報が満載。簡易実施法や5つの臨床群に関する研究データ・知見も紹介し、単なる事例集の枠を超えた、現時点でのWAIS-IIIの事例・臨床研究の集大成の書といえる。ぜひ、WAIS-IIIユーザーの皆様の座右に置いていただきたい一冊である。

はい。またまたまたド定番です。WAIS-IIIを使う人は絶対に持っておきましょう!

…って今気づいたんですが、出版元のサイトの紹介ページにはこんなことが書かれております。

※ご注意
この書籍は書店での販売をいたしませんので、在庫を常備している「サクセス・ベル」もしくは「amazon.co.jp」 または弊社販売代理店よりご購入ください。

日本版WAIS-IIIの解釈事例と臨床研究|日本文化科学社の書籍より引用

これ、確かに専門家以外が簡単に手にしてしまうとマズい類の本だとは思います。そういう意味で、12/06/25のエントリ、Prifitera, Saklofske, Weiss (編) 上野一彦(監訳)『WISC-IVの臨床的利用と解釈』が一般書店では販売してない件でご紹介した本と同じような扱いになるのは当然でしょう。

ただ、それだったらAmazonさんで売るのもマズいんじゃね?と思うんですが、いかがでしょ?名前は入力しなきゃいけないですが、それだと専門家・非専門家の区別がつかないですから。

ともあれ、とにかくWAIS-III使いは間違いなく持ってなきゃいけない本です。ワタクシも学会発表の際にガッツリ参考にさせていただきました。

関連エントリ:
『WAIS-IIIの解釈事例と臨床研究』読んでみたよ(11/04/21)
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第2位

臨床に生きる──だからこそできる研究がある

大学や大学院を出たばかりの臨床家だけでなく,臨床は十分にやってきたけれど,研究に関しては,いまひとつ自信がもてないというベテランの臨床家にとっても,本書のどの章のどの部分であれ,投映法研究の入門書として役立つことを祈っている。

臨床実践に裏打ちされた投映法研究論文が,1つでも多く生まれ,それが他の臨床現場に還元されることで,臨床心理学に基づいた心理支援がますます質的に向上するよう,未来にこの本を託したい。(編者「はじめに」より)

この本は,投映法研究の質をあげるために編まれた「座右の書」です。研究計画の立て方や統計処理のコツ,代表的投映法検査法であるロールシャッハ,描画法,TAT,P-Fスタディ,SCTの各研究のの歴史・現状・知見をまとめており,計画から執筆までのよきガイドとなるよう企画されました。すべての章がわが国を代表する研究者によって書かれ,多くの心理学を学ぶ学生,研鑽を積む臨床家にとって必読のものになりました。

ようやく「ド定番」以外の新しい本が入ってきました。

下の関連エントリのリンク先を読んでいただければわかるかと思いますが、ワタクシ的には激押しな一冊です…が、投映法研究ってやっぱそれなりにニッチというかマニアックというか、本流にはなり得ない分野でもあるので、爆発的に売れる本ではないと思います。

それでもこの位置につけたということは、やっぱいい本なのだと思います(…それと同時にワタクシのブログの読者層の偏りも影響しているのでしょうが)。

研究に興味がある人だけではなく、臨床場面で投映法を使う機会の多い方は是非読んでいただきたいな、と。そして願わくば、研究に興味を持つ臨床家が一人でも増えることを個人的には望む次第であります。

関連エントリ:
『投映法研究の基礎講座』の感想を書いてみる(12/08/01)
・・・・・・・・・・
第1位

チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を,第七の視点(here and now)で有機的につなげ,クライエントの立体的な全体像をとらえるために――若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。
心理アセスメントの六つの視点(トリアージ1・トリアージ2・病態水準にまつわる要素・疾患にまつわる要素・パーソナリティ・発達生活の実際)から得られたものは,第七の視点(here and now)を通じて集約され,ネットワークのようにつながりながら立体的に存在する。臨床心理面接と不可分な“それ”は“家”のイメージであり,アセスメントから得られた成果をヒントにクライエントの全体像を立体化してゆく内的努力を,セラピストは学派を越えて行なっている。この“家”(=心理アセスメントにおける六つの視点を通じて成っている立体的な像=臨床心理学から見たその人の全体像)のなかでクライエントとセラピストが共生するイメージ――それこそが,真の心理アセスメントである。

またまたド定番のこの本がトップをとりました。ワタクシ、津川先生から感謝状いただいてもよろしいのでは…いやいや、むしろこちらが感謝状お送りしたいくらいです。

若手のみならず「見立て」に関わる悩みを持つ全ての臨床家にオススメの一冊と言えるでしょう。

未読の方は是非!

関連エントリ:
津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』(09/07/23)
・・・・・・・・・・

さて、トップの5冊中4冊がド定番ってのは、やっぱり更新さぼってたことと無関係ではないでしょう。それはつまり新しい本をあんまり紹介してないってことなわけですから。

今年最後の四半期はマメに更新しますよ!…多分…でもまた学会発表あるんだよなあ…いつもエントリーしてからその忙しさ故にちょっぴり後悔するのです。

…ところで「ド定番」と言えば、最近こちらの本があまり出てないのが気になります。

こちら、当ブログ的には「ド定番」どころか「超ベストセラー」と言ってもいい本なんですが、ここ数年はランキングに入ってくることも少なくなりました。

これは当ブログ経由で購入せずとも皆さん読んでらっしゃるということなのでしょうか?あるいはひょっとして「若者の精神分析離れ」みたいなのがあるんでしょうか?

心理臨床家の入門書として考えれば、分析系以外の人にとっても役立つ部分はある名著だと思うんですが…そんなわけで再度ご紹介した次第。

関連エントリ:
【読みやすくて】精神分析的心理療法の実践【(・∀・)イイ!】(05/03/03)
・・・・・・・・・・
今年も残りわずかですが、引き続き皆さんのお役に立てるような書籍紹介ができればなあと思っております。

そして出版社および著者の皆様、良い本がありましたら当ブログでご紹介させていただきますので、よろしければお送りくださいませ。

メールフォームか、あるいはTwitterのダイレクトメッセージなんかでコンタクトを取っていただければと思います。

よろしくお願いいたします。

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