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来年の日本心理臨床学会第32回秋季大会では口頭発表が廃止される件 その3

さらに続きます。過去ログを未読の方はまずはそちらから。

来年の日本心理臨床学会第32回秋季大会では口頭発表が廃止される件(12/11/13)
来年の日本心理臨床学会第32回秋季大会では口頭発表が廃止される件 その2(12/11/14)

さて来年度の日本心理臨床学会(以下日心臨)第32回秋季大会においては、これまでの基礎研究・事例研究ともに口頭発表が廃止され、一般発表については全てポスター発表となるわけなんですが、新たなにシンポジウム発表形式を大会の主要プログラムとする旨が発表されております。

ガッツリコピペしちゃいますよ。

4)発表者を公募する「大会シンポジウム発表」については、以下の 4 種類の枠組みを設ける。

①「事例研究シンポジウム」:同一テーマに関連した 2 つの事例研究発表を行う。そのテーマを専門とする司会者と指定討論者をつけ、2 つの事例研究の異同等について発表者を交えて議論することを通して、参加者の学習を促進するとともに、そのテーマに関する知識と技能の蓄積を図る。
②「調査研究シンポジウム」:同一テーマに関連した 2 つの調査研究発表を行う。そのテーマを専門とする司会者と指定討論者をつけ、2 つの研究成果を踏まえ、発表者を交えて議論することを通して、参加者の学習を促進するとともに、そのテーマに関する知識や研究法の蓄積を図る。
③「理論研究シンポジウム」:同一テーマに関する先行研究のレビュー、最新の臨床知見、理論的発展等に関する発表を 2 題行う。そのテーマを専門とする司会者と指定討論者をつけ、発表者を交えて議論することを通して、そのテーマに関する会員の学習を促進するとともに、知見や理論の蓄積を図る。
④「臨床教育シンポジウム」:特定テーマに関連して、比較的初心者が実施し、終了した 1 事例を題材として、司会者及び 2 名の指定討論者がさまざまな観点から事例理解及び臨床技能の向上に向けた教育的議論を行う。

どうしても口頭発表がしたいということであれば、こちらでエントリーするという手があるわけです。いや、考えようによっては従来の形式よりもガッツリと「研究」ができるんじゃないかと思いますよ。

そういう意味では上記引用部の「『学習』を促進するとともに」という文言はどうかと思いますが。「学習」って…。

前に書いたかと思いますが(Twitterの方だったかも?)、私は今年の日心臨では基礎研究で発表させていただきました。そしてもう一枠、やっぱり基礎研究の発表を聴きにいったんです。その際、同一テーマ、司会者1名に対して3名の発表者がいて、それぞれの発表が終わった際にも簡単に質問等をする時間はあるんですが、最終的に3つの発表を通しての討論の時間ってのがあったんですね。多分数年前までの日心臨ではこういう形式ではなかったと思うんですが…これって「話題提供者」「指定等論者」という名称は用いていませんが、まさに「シンポジウム形式」ですよね?

そう考えると今年の時点で既に来年への布石はなされていたんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょ?

第一報においては、そのシンポジウムのテーマ募集もなされておりますよ。

皆様のご意見を積極的に取り入れる会員参加型の企画運営をしていきます

ということで

上記のシンポジウムにおけるテーマについては、上記の 4 種類のシンポジウムごとに大会委員会が決め、発表原稿作成・申込要項で会員に周知する。ただし、テーマに関しては、事前に一般会員に広く意見を募集し、その結果を参考として大会委員会が決定する。

だそうです。

これならば、SV目的で事例提示しようって人は少なくなるだろうし、「研究として」より活発な議論も望めるのではないかと思うわけです。…というかSV目的であれば、④「臨床教育シンポジウム」で事例提供するって手もありますわな。むしろ積極的にそれが奨励されている枠であるとも言えますな。

このシンポジウムテーマ募集に関連して、Togetterにはこんなまとめも。

第32回日本心理臨床学会秋季大会(2013年)において事例研究の口頭発表がなくなることに関する斎藤清二先生の見解と提案Togetter

この斎藤清二氏(@SaitoSeiji)の企画が実現した暁には是非とも参加させていただきたく存じます。

ただ、ワタクシの個人的な意見としましては斎藤氏のアイディアに追加して、「心理臨床学研究教育に関するシンポジウム」みたいなのをやって欲しいなと思ったり。昨日のエントリに関連して、「事例研究の方法論を現状でどのように教えているのか?」そして「どのように教えるのが効果的なのか?」というテーマは議論されるべきなんじゃないかと。

…お前がそのテーマを応募しろって?さすがに大学教員として指導する立場にいない自分がそれをテーマとして出すってのはどうもアレな感じで腰が引けてしまうのでございました。…誰か偉い先生、いかがでしょうか?(責任転嫁)

ともあれ、色んな意味で面白い学会になりそうです。自主シンポもなんか中途半端な時間ではなく、初日の午前・午後を使って行われるってことで、これまた従来よりも充実したものになりそうですしね。

…最後に本題とは関係ないんですが、下山氏と言えばこれ読みたい。

んではまた〜。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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