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東京都がスクールカウンセラーを全都立小中学校・高校に配置の方向

twitterでこんなニュースを発見。


https://twitter.com/nhk_shutoken/status/291664247862226946

都のSC募集については全く興味がなかったので知らなかったのですが、東京都教育委員会では平成25年度スクールカウンセラーの募集を昨年2回に渡って行っていたようです。

平成25年度 東京都公立学校スクールカウンセラーの募集について東京都教育委員会
平成25年度 東京都公立学校スクールカウンセラーの募集(第2回)について東京都教育委員会

1回目は6月で700名程度、2回目は12月で200名程度。

契機になったのは大津市の中2いじめ自殺事件でしょうかね。事件に関する報道自体は2011年からありましたが、「自殺練習」等、詳細の衝撃的な内容やそれを含むアンケート結果を学校や市が隠していたという事実が明らかになったのは2012年7月からです。

【大津】中2いじめ自殺事件まとめ @ ウィキ – 報道まとめ2012

東京都のSC募集が1回目で定員に満たなかった可能性もないわけではないのですが、特に修士課程修了して資格取得したばかりの臨床心理士にとっては渡りに船な話でしょうし、そう考えると増員のための追加募集であったと考える方が自然かと思います。

さて、そうなってくると「全校に配置するならいっそのこと常勤にした方がいいんじゃね?」って話も出てくるかもしれません。

ここからはちゃんと調べてないんで(特に法律関連について)あくまでもざっくりとした意見になってしまいますが、常勤化するとなるとそれなりに法整備は必要だと思うのです。で、法整備するとなると資格がらみのことは問題になってしまうのではないかと思うのです。

つまるところ、業務独占じゃなく名称独占であっても国家資格がちゃんとあれば、常勤化に伴う法整備ってのはスムーズに行くんじゃないかと思うのですよね。

非常勤であることの良さももちろんありますが、この仕事に関して言えば常勤であることに伴う安定性が仕事内容のクオリティを高める方向に行くはず…ですよね?その辺に関しては過去ログでも何度か言ってる気もしますが。

スクール・カウンセラー制度-その構造的問題-(1)(05/02/03)
スクール・カウンセラー制度-その構造的問題-(2)(05/02/04)
スクール・カウンセラー制度-その構造的問題-(3)(05/02/05)
スクール・カウンセラー制度-その構造的問題-(4)(05/02/16)
SCが「臨床心理士の週一回の率の良いバイト」になってしまうことを回避するために(08/08/08)

さて、とりあえず全校配置で東京都の状況は変わるかなー…



変わらないだろうなー…

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コメント/トラックバック (2件)

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  1. はじめまして。ずっとブログを拝見させていただいておりましたが、この度初めてコメントさせていただきます。

    この東京都の方向性って一見すると非常に良いことに見えますが、実際に市井に居る臨床心理士がこの東京都が期待している(と思われる)業務をできるレベルに居るかっていうと、ほとんどの人間は遠く及ばないと思います。
    SCとなれば、臨床心理、学校臨床心理の知識以上に「周りに働きかけ、動かしていく力」だとか、ビジネスの世界から考えても非常に高いレベルでの業務遂行能力、処理能力や問題解決能力、コミュニケーション能力が必要とされると私は考えていますが、そんなのできる人間は社会一般にだって一握りしかいません。ましてや、社会に出たこともないちゃらんぽらんで経験の浅い大学院を出たばかりの人間に勤まる仕事だとは思えないんですよね。おそらくほとんどの人間は教育の現場に懐柔されてしまうのがオチだと思います。これについては主様もブログでおっしゃられているかと思いますが…

    これで東京都が本当に全校にSCを配置して、学校で問題が起こったら次はSCの制度自体、ひいては臨床心理士という資格そのものが矢面にあげられる可能性が出てきてしまうんじゃないのかなと強く懸念しています。これは、常勤化しても何も変わらないと思うのですが…

    そのあたりについては、主様はどうお考えでしょうか?

  2. >シュウさん
    コメントありがとうございます。

    全く以ておっしゃる通りだと思います。その辺は私も過去記事に書かせていただいたように、SCの職務内容はカウンセリングよりもコンサルテーションの方が重要な局面が多いでしょうし、それは修士課程修了したばかりのSCにとっては荷が重いでしょう。

    ただ、成果が挙げられるかどうかはともかく、問題が起こった際にSCが矢面に立たされる可能性は低いのではないかとも思っています。もちろん、よほどひどすぎるSCであれば別ですが、それほどの影響力を持つとは思えないので。逆に常勤化した場合にはそれ相応の責任が出てくるでしょうし、それ故におっしゃるように矢面に立たされる可能性も出てくるのではないかと思います。


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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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