新潟県臨床心理士会のサイトにある「日本臨床心理士会との意見交換報告」を読んでみた その3

最近、なんだか忙しくて…というのは自分の能力がないことの言い訳でしかないわけですが、とりあえずなかなかブログの更新ができず「ほぼ週刊」になってしまっています。

そんな中、こちらのブログのメールフォームより、久しぶりに「いかにも」な誹謗・中傷メールをいただきまして。内容的には晒すほどのこともない程度のアレだったんですが「何でこのタイミングで?」って感じもするわけですね。

穿った見方をすれば、この一連の「日本臨床心理士会との意見交換報告」がらみで言及されると困っちゃう人なのかな?なんてことも思うのですね。一連のブログ記事の中で実名が出てる人なんかは怪しいよなあ…なんてのはワタクシの妄想ですのでお気になさらずに。

そんなわけでさっさと続きいきましょうか。未読の方はまずは過去ログをどうぞ。

新潟県臨床心理士会のサイトにある「日本臨床心理士会との意見交換報告」を読んでみた その1(13/02/07)
新潟県臨床心理士会のサイトにある「日本臨床心理士会との意見交換報告」を読んでみた その2(13/02/08)

あとはこちらですね。

日本臨床心理士会との意見交換報告(※pdf注意)(新潟県臨床心理士会

さて、今回は「資格法制化に関する懸念について」への返答を見ていきます。

名称については、臨床職を強く出すとなかなかまとまらないため心理師としているが、これはまだ確定したものではなく、臨床心理のニュアンスがでるものを目指しているとのことでした。

質問した人はこれで納得したんですかね?…いや、納得せざるを得なかったんでしょうが、今後、関係団体の要望を取り入れる中で「なかなかまとまらないこと」を避けるために「臨床職(これ“色”の間違いですよね?団体名義で出す公文書ですし、校正はきっちりした方がよろしいかと)を強く出」さないようにしなきゃいけないんじゃないですか?

まあ「目指す」のはウソじゃないでしょうから、回答としてはこれでいいんでしょうけれども。

他資格との関係については、臨床心理士のみ国家資格化することはできないので、他学会等の資格とともに国家資格化を目指すことになる。その中で淘汰は起こりうるし、最終的にはそれは国民の評価によることになるだろうが、臨床心理士はその評価に応えるものだと信じているし、またそうでなければ困るというようなお話しでした。

これも当然でしょうね。ただこの「淘汰」って、何をもってそう言ってるんでしょうか?「他学会等の資格とともに国家資格化を目指すことになる」って意味もわかりません。

「臨床心理士のみ国家資格化することはできないので」と言っているところを見ると、経過措置に関連することを言いたいのでしょうか?でも結局言いたいのは「臨床心理士の国家資格化は無理」「臨床心理士だけを特別扱いはできない」ってことですよね。

いや、個人的にはそれで全く問題ないんですが。

経過措置における試験科目の一部免除、資格更新制度については、なかなか難しい点はあるが、その方向を目指しているとのことでした。

これも「目指す」だけならいくらでも出来るわけで、まあ模範解答と言ったところでしょうか。

現実的には「どの資格ならば試験科目の一部免除が適用されるか」を決めるのは恐ろしく大変でしょうから、実現は不可能だと思います。というか、むしろ出来ると考えている方が「どんな根拠で?」と思ってしまいます。

問題は更新制度についてですが…本来ならば更新制度はあった方がいいと思います。

あくまでも私個人の考えとしてぶっちゃけてしまうと(ってこれまでも100%個人の考えをぶっちゃけてたわけなんですけどね)、国家資格の法制化がまとまるとしたら恐らく三団体要望書に限りなく近い形でしかあり得ないでしょうし、そうなった場合、資格の中身は「骨抜き」になってしまうと思います。

臨床色を弱めれば臨床現場で持っている意味はあまりなくなるでしょうし、カリキュラム作成で他の学会が絡んでくることで現場ではあまり使えない資格になることは容易に想像できます。更新制度はそりゃああった方がいいですし、それがないとなると資格保持者の質を維持することも難しくなるでしょう。

名称問題(「心理師(仮)」と紛らわしいために「臨床心理士」を名乗ることができなくなるかもしれないという問題)はあるにせよ、国家資格が「骨抜き」になった時こそ臨床心理士の資格が活きてくるんじゃないかと私は思うわけです。別に「上位資格」みたいなことを言わずとも。

「国家資格がありさえすれば生活できるのに…」とか「国家資格がないから職にありつけない…」なんて言ってる人は、国家資格が出来てそれを取得したとしても、多分生活できないでしょうし職にもありつけないと思います。運・不運はあるでしょうが、少なくとも私の周りではそれなりの人はそれなりの立場に就いてます。

私がまだまだ未熟なせいもありますが、今は私個人の能力(臨床能力に限らず研究や指導などの能力も含めて)を高めるために研鑽を積むのが精一杯ですし、国家資格化に関連したロビー活動なんぞに関わる立場でもないし、それだけの力(色んな意味で)もないと思ってます。

そんなワタクシでも、情報収集&情報発信等はできますので、今後もこの問題に関しては当ブログを中心として意見を述べていきたいと思う次第であります。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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