【似たような本は】関啓子著『「話せない」と言えるまで: 言語聴覚士を襲った高次脳機能障害』【ないですよ】

これ、Amazonさんではレビューがまだついていないのですが、なかなかすごい本なのではないかと思うのです。

「脳損傷とはこういうことだったのか」 専門家が自ら経験してわかったこと
本書は、失語症など高次脳機能障害の専門家である著者が、心原性脳梗塞で倒れてから回復に向かうまでの自らの体験を、主治医、門下のスタッフらの協力のもとまとめたもの。発症当時から急性期病院での治療・経過、退院後の生活などが時系列でまとめられている。専門家ならではの、その知識に裏打ちされた“当事者体験”による科学的な分析を交えた筆致が注目される1冊。


出版社の紹介ページはこちら。

「話せない」と言えるまで医学書院

紹介ページでは序文や目次の他、Webコンテンツとして、当時の筆者の発声を記録した音声ファイル、リハビリ中の動画ファイルなどが閲覧できますよ。

書店でみかけてちょこっと読んでみたのですが、単なる専門書でも精神科領域でも最近はしばしば見られる「当事者本」でもなく、科学的で客観的な視点が保たれつつ、当事者としての感覚や感情がリアルに描写されているという非常に希有な一冊になっているのではないかと思います。

同業者の方々で高次脳機能障害に関わる機会が多い方もいらっしゃるでしょうし、入門書としては適さないかもしれませんが、何せ実体験ですから読み物としての迫力もあります。そういう意味では割と幅広い層にお薦めしたい本なんじゃないかと。

書店で見かけたら読んでみてくださいな。そして興味がある方は是非ともポチっとどぞー。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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