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【言語】『まんが サイコセラピーのお話』【非言語】

先日、書店で発見した本。この黄金色?の目を引く表紙!

セラピストとクライエントの会話とホンネが同時進行で描かれている。

心理療法の過程をはじめから最後まで見る機会はほとんどないだろう。本書は、そのすべてをマンガで表現したわかりやすい入門書。会話だけでなく、心の中で思ったことが同時に表現されており、言語的レベルだけでなく、非言語的レベルで相互に影響し合っていくセラピストとクライエントの関係性が一目瞭然。心理療法ってどんな話をするの?どのように進んでいくの?という素朴な疑問をお持ちの人すべてに手に取っていただきたい一冊。

出版社の紹介ページはこちら。

まんが サイコセラピーのお話金剛出版

サンプル画像の他、「日本語版への序文」「監訳者のことば」「日本語版へのあとがき」「訳者のことば」などの一部が読めますよ。

表紙にも書かれておりますが、原題は“Couch Fiction”。カウチつまり寝椅子と言えば精神分析の代名詞みたいなものですよね。そのタイトルの通り、この本は架空(=フィクション)の精神分析的心理療法(週1回・対面法)の事例の概要とその展開をマンガで説明するという、なかなか大胆な一冊となっております。

監訳者の鈴木龍氏はこう書いています。

マンガにおいては会話だけでなく,心の中で思ったことが同一画面で表現されるから,言語的レベルだけでなく,非言語的レベルで相互に影響し合っていく治療者とクライエントの関係性がうまく表現されるのである。それゆえ本書では,両者の相互作用が実に生き生きと描かれていて,しかもユーモア豊かな描写と興味深いストーリーの展開があるので,心理療法のことをほとんど知らない人々には格好のガイドブックになっている。また治療の展開とともに,心理療法に関連した重要なコンセプトが簡潔に説明されているので,心理療法をはじめて学ぶ学生にとっても優れた入門書である。

マンガであることによって読みやすいということはもちろんですが、言語(発話)と非言語(思考)が同一画面で描かれるというマンガの特性が、心理療法場面をより生き生きと描き出すというわけですね。

精神分析も様々な学派がありますし、必ずしもこの本に書かれているような面接が「唯一の正しい形」というわけではありません。あと、このマンガが描かれたイギリスでの面接場面であり、日本とはまた事情が異なる面も多々あるはずです。それでも入門書としては、少なくとも「こんな雰囲気」というのをつかむのにはなかなかいい本なのではないかと思います。

初学者はもちろん、中堅・ベテランの皆様も話の種に一冊いかがでしょ?

興味がある方は是非ともポチっとどーぞ。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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