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「イクメン」という言葉への違和感

公開日: : 子育て , , , ,

父親と娘の画像

過去、既に2回も似たような内容でエントリをアップしていたりしますが…。

「家族サービス」ということば(07/04/09)
「マイホームパパ」の違和感(09/06/15)

ほぼ同じような内容の繰り返しになってしまうかもしれませんが、ご容赦を。

さて、まずは「“イクメン”って何?」と思ったのでググってみました。

こんな感じ。

育児を積極的に率先して行う男性を意味する。イケメンを転化させた言葉。子育てパパ。

育児休業基本給付金などの制度を利用し、育児休暇をとり育児を行う男性が増える傾向にある。ただ、収入が減る、評価が下がるといった理由で抑制もかかり、まだまだ少ない現状にある。一方で、NHKのニュース番組でイクメン特集が組まれたり、ベネトンから「イクメン」バッグが発売されたり、さらにはパパ手帳なるものが普及するなど、若い男性を中心とした新たなブームが誕生するかもしれない。

そしてこちらは厚生労働省による「イクメンプロジェクト」のサイト。

育てる男が、家族を変える。社会が動く。イクメンプロジェクト

育てる男が、家族を変える。社会が動く。
イクメンプロジェクト

イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。イクメンがもっと多くなれば、妻である女性の生き方が、子どもたちの可能性が、家族のあり方が大きく変わっていくはず。そして社会全体も、もっと豊かに成長していくはずです。イクメンプロジェクトは、そんなビジョンを掲げて発足しました。

…理念は立派だと思いますが、私は「イクメン」という言葉に違和感を覚えます…というか、端的に言ってしまえば嫌いだったりします。

その理由の一つは「イクメン」の女性版の言葉がないからだと思います。なぜそれがないのか?その背景には「育児は女性がするもの」「育児をする男性は特殊な存在」という考え方があるわけですよ。

そうした考え方って、男性が育児に関わるのを阻害する要因そのものですよね。

私は「父親、母親、いずれもがそれぞれに可能な形で、可能な範囲で育児に関わる」ということが出来れば、それでいいんじゃないかと思うのですよ。

目指すべきは、育児に積極的に関わる男性を「イクメン」と呼び「特殊な存在」としてもてはやすことではなく、多くの人がそうした男性を「当たり前の存在」として考えるような社会にすることなのではないでしょうか?

そういった意味で、男性が育児休暇をとりやすいように企業側が努めるというのはとてもいいことだと思います。専業主夫になって育児に専念する男性がいてもそれはそれでいいと思います。でも「イクメン」が「特殊な存在」である限りは、そういうのはなかなか難しいんじゃないかなあと考えるわけです。

ただ「イクメン」と呼ばれることをうれしいと思う父親もいると思います。それをうれしいと思って、より積極的に育児に関わるようになるのは、それは喜ばしいことでしょう。そういう意味では「イクメン」という言葉を使う意義もあるかもしれません。

でも私としては別にそんな形で持ち上げられなくても、自分がやりたいから(出来る範囲でしかないですが)積極的に育児に関わっていきたいと思うのですよね。

多分、私は世間的に見れば「イクメン」と呼ばれる部類の父親なのでしょう。実際に何度かそう言われたこともあります。ただ、間違っても「イクメン」と呼ばれたいから積極的に育児に関わっているわけではないです。私を「イクメン」と呼ぶ人たちは褒め言葉としてそう言ったのでしょうけれども、私はやりたいからやってるだけだし、それを特別なことだとも思ってないです。

もしかしたら子どもと関わる時間を他のことに使っていれば、もっと違う人生もあるかもしれない…という思いもないわけではありません。ただ、繰り返しますが自分がしたいからそうしているだけですし、自分のうだつが上がらないことを子どものせいにするのは最悪だと思うのですよね。それに育児に積極的に関われるのなんて、せいぜい十数年なわけですから、その間もそしてその後も、それなりのやり方で自分のキャリアを高めるための努力はできるはずではないかと思います。

そんなこんなできっと私が望んでいるのは「“イクメン”という言葉が必要ない社会」なのだなあと思った次第でありました。終わり。

読者の皆様はどう思いますかね?

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コメント/トラックバック (3件)

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  1. 「イクメン」への違和感に同感です。男が普通に育児をする社会になるべきだと思います。難しそうですが・・・。
    私は育児休業(休暇ではありません)を約6カ月半取りました。休業した主な理由は、妻の負担を減らすとかそんな理由ではなくて、育児を男親も分担することで、子どもの情緒の発達に良い影響を与えるのじゃないか、と思ったからです。仮説ですが。
    今の日本で、そのような視点でイクメンを論じる人はいるんでしょうか?あるアメリカの心理学者は、男女差別(その他の社会悪なども)の根源は現在の育児制度(おもに女が子どもを育てる)にあると精神分析的に論じていますが、そんな風にイクメンを論じている人はいるのかなあ、と思います。日本の心理学者はどうでしょう?
    まあ、私も世界の片隅でたかが6カ月の育休をひっそり取ったつもりでしたが、結構女性の方からの軽い違和感の反発を感じたり、なかなか男女(差別)は根深いところに問題があるなあ、と感じました。でもあきらめません(笑)協力すれば育児は楽しいですもんねえ。

  2. >松茸さん

    コメントありがとうございます。

    約半年の育休、すごいですね…とか言ってる時点で私もアレかもしれませんが。私は松茸さんには全く及びませんが、自分なりには育児に協力できた(している)のではないかと思います。

    結局、父親・母親どちらでもいいから、双方が出来る範囲で育児に関わるってことで相当現状は改善されるんじゃないかと。それなら、社会システムの変革は必要なく、個人の考え方次第ですから。

  3. 元彼んちでは、第一子のときに父親、第二子のときに母親がそれぞれ1年育休とりました。ねぇ。
    元彼は、会社は理解してくれたけれど親の反対がすごかったようです。「オマエは大事な孫を殺す気か!」みたいな。


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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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