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【値段もすごいが】ポール・L・ワクテル著/杉原保史訳『心理療法家の言葉の技術[第2版]─治療的コミュニケーションをひらく』【中身もすごい(多分)】

心理療法家の言葉の技術 第2版

これもまた、最近書店で見つけて読みたいなあと思った本です。

カウンセラーとクライエントの葛藤,面接の中断・停滞は,偶発事でありながら避けがたい心理面接の宿命でもある。ともすれば面接構造そのものを揺るがしかねない悪循環に陥った心理面接が好転するとき,そこではつねに心理療法家によって緻密にプログラムされた言葉が物を言う。

統合的心理療法を志向するポール・ワクテルは,精神分析,認知行動論,システム論,体験的アプローチに依拠しながら,独自の治療的コミュニケーション理論を樹立し,促進的コメント,帰属的コメント,暗示,リフレーミング,パラドックス,そして治療者の自己開示など,実際の臨床場面で応用できるテクニックを考案しながら,心理面接でクライエントが陥った悪循環を覆すカウンセラーの言葉の技術を徹底的に考察している。

第2版では,初版刊行後に登場した新たな理論を吸収・補完して,「第2章 絶え間なき心理療法の発展」「第3章 愛着への注目」という2章を新たに加え,さらに各章への大幅加筆を施すなど,初版に大幅な改訂を加えてバージョンアップを図っている。統合的心理療法の推進者ポール・ワクテルによる名著の第2版,待望の刊行!

出版社の紹介ページでは、「『日本語第2版』へのまえがき」、「序文」、「訳者あとがき」などが読めますよ。

心理療法家の言葉の技術[第2版]─治療的コミュニケーションをひらく金剛出版

ちなみに原書はこちら。

原書はAmazonさん価格で、ハードカバー5680円、ペーパーバック3066円のところ、Kindle版だと2766円となかなかお得になっております。

そして、今回の第2版の翻訳はハードカバーで6090円となかなかのお値段でございます。

ただ、これはじっくり腰を据えて読みたい一冊なのではないかと思いますよ。

これはもう「食わず嫌い」としか言いようがないのですが、頭の固い私にとって「統合的心理療法」ってのは今ひとつなじめないのです。

ただ、心理療法・心理面接は「言葉」のやりとりであり、どんな臨床的オリエンテーションを採ったとしても、どんな技法を用いるにしても、臨床家自身の使う「言葉」には細心の注意が必要だと思うのです。

実際、日々の臨床実践の中で、何をどう伝えるのか、どう言えばいいのかということは、本当に悩むところであります。

そして面接下手な私にとって、前の版はいつか読まねば!な一冊であったところ、この第2版の出版ですよ。

この本は一人で読むよりも勉強会なんかで輪読したい感じだったりします。

訳者あとがき」にも

日本の読者からもやはり高く評価されてきた。それは販売実績からも,またウェブ上のさまざまな書店のサイトに寄せられた書評からも知ることができる。実際,この間,臨床心理士養成課程の大学院でテキストとして用いられたり,病院の心理士の勉強会やカウンセラーの勉強会で輪読されたりしているという嬉しい知らせが訳者の耳に入ってくることもあった。

なんて書かれていたり。

そんなわけで、依って立つオリエンテーションに関わらず得られるところの非常に多い一冊なのではないかと思います。

お高いのですが、興味がある方は是非ともポチっとどーぞです。

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