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読売新聞に掲載された公認心理師法案修正要望に関する意見広告と賛同者名をテキストに起こしてみるよ

公認心理師法案 意見広告

臨床心理士有志の会(@cpyuhshi2013)さんのツイートから。

ということで、私も見てみました。冒頭の画像がそれです。

この画像だと内容を読むことはできないと思います。「東京本社版」ということでほぼ関東ローカルでしょうし、読みたい方もいるかと思いますので、テキストに起こしてみますよ。

まずは、中央の「ハートの時限爆弾」部分から。

私たち臨床心理士有志は、「公認心理師法案」の修正を要望します!

心の健康に関わる心理職の国家資格となる公認心理師法案が、6月に国会に提出され、この秋の臨時国会で審議されることになっています。
1988年に故河合隼雄先生のリーダーシップのもと日本臨床心理士資格認定協会が設立され、現在28000人あまりの臨床心理士が、医療、教育、福祉、産業、司法・矯正などの領域で、また警察庁や防衛庁などで心の健康のために活動しています。
臨床心理士は国家資格ではありませんが、この四半世紀の活動の蓄積により、国民の皆様に心の健康に関わる専門資格として認められるようになってきたと自負しています。
こうした心の専門資格が国家資格になり、国民の心の健康にさらに貢献できるようになることは大いに歓迎すべきことです。
しかし、私たち臨床心理士有志は、公認心理師法案には強い懸念を抱き、その修正を要望いたします。
その理由は次の2点です。

ということで、右側の「理由1」。

理由1 公認心理師法案では、医療機関外で活動している心理師が「医師の指示」を受けなければならないとなっています

●臨床心理士はさまざまな領域で活動しています。どのような領域であっても、医療的配慮が必要な場合は、医師と緊密な連携をとり、適宜、医師の指導を仰ぐことは、臨床心理士の職業敵的倫理として確立しています。しかし、医療領域以外での活動にも医師の「指示」を義務化されることで、心理職として十分な心のケアができなくなることが危惧されます。「指示」ではなく「連携」や「指導」で十分なはずです。
●医療機関外にも不必要に医療との関係を義務付けるこうした法文は、医療の外側に、「心のケア」を求める国民のニーズや権利を制限し、「精神保健ケアに関する法」(WHO)や「患者の権利に関するリスボン宣言」(世界医師会)等に反するものとなります。

次に左側の「理由2」です。

理由2 大学院を修了していない学部卒業者にも受験資格が与えられています

●心の健康に関わるためには高度な専門知識と技能が要求されます。そのため、学部教育だけでは不十分で、少なくとも大学院修士課程における教育・訓練が必要と考えられ、臨床心理士資格は大学院修士課程修了を受験資格としています。学部卒業での受験資格は心理サービスの質の低下を招き、国民の心の健康を維持向上するうえで支障をきたす可能性も出てきます。
●世界的に見て、心理職の国家資格は大学院修士課程修了以上を前提としています。学部卒業者の受験資格を認めれば、世界水準からみてはるかに専門性の低い資格となってしまいます。

下には「賛同者」の氏名・団体名が書かれています。

賛同者
相澤直子、石附敦、伊藤研一、伊藤真理子、伊藤良子、乾吉佑、今井由樹子、今西徹、氏原寛、岡田康伸、皆藤章、川㟢克哲、菅野信夫、菊池義人、北口雄一、木村佐枝子、国松清子、倉戸由紀子、倉戸ヨシヤ、小林哲郎、坂中尚哉、馳地眞由美、滝口俊子、橘玲子、田口多恵、田畑洋子、長岡由起子、中島登代子、西河正行、早川すみ江、東山弘子、深津千賀子、古谷学、堀井久二子、馬殿礼子、馬場禮子、山下一夫、山中康裕、横山知行、吉岡恒生、吉川真理、渡邉勉、渡辺雄三
[賛同団体]香川県臨床心理士会、新潟県臨床心理士会、三重県臨床心理士会、鳥取県臨床心理士会会員有志、奈良県臨床心理士会会員有志、開業臨床心理士協会

以上です。

あと、左側に大きく「臨床心理士の職業的専門性と資格を考える有志の会」「代表 平井正三」と書かれており、右下に書かれている連絡先は、平井氏の御池心理療法センター内で有志の会のメールアドレスとサイトのURL(この広告出す前に独自ドメインとれば良かったのに…)が記載されております。

個人的に興味深いのは「賛同者」で、以前「反対派」であったはずの何人かの先生の名前が抜けているのが気になります。なんか色々と妄想してしまいます。

「賛同団体」に関してはいつもの感じでしょうかね。鳥取県と奈良県については「会員有志」である辺りは良心的な感じがします。

そんなわけで、皆様の参考になれば幸いでございます。

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