2015年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(後半)

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昨日に続きまして、昨年、当ブログ経由で買われた書籍の売れ筋ランキング、後半は第5位から第1位の発表となります。

なお昨年(つまり一昨年)のランキングはこちら。

2014年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(前半)(15/01/01)
2014年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(後半)(15/01/02)

当ブログ的には定番中の定番とも言える書籍ばかりであんまり面白みはないかもしれません。とりあえず行ってみましょうか。

第5位

臨床心理士や医師などを対象にどこでも、だれでもが受け入れるような常識的で基礎的な技法について、「人と人との出会い」という原点に立ち戻って論じた心の相談のための面接法の書。

2014年のランキングでも第2位にランクインしております。ド定番ですの一冊です。

毎度毎度言ってる気もしますが、2002年に出た本なのですよね。

読んでない人は読みましょう。すべての対人援助職にオススメできます。

関連エントリ:
【やっぱり】初めての面接の前に読んでおく本【基本でしょ】(05/02/25)

第4位

チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を,第七の視点(here and now)で有機的につなげ,クライエントの立体的な全体像をとらえるために――若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。

心理アセスメントの六つの視点(トリアージ1・トリアージ2・病態水準にまつわる要素・疾患にまつわる要素・パーソナリティ・発達生活の実際)から得られたものは,第七の視点(here and now)を通じて集約され,ネットワークのようにつながりながら立体的に存在する。臨床心理面接と不可分な“それ”は“家”のイメージであり,アセスメントから得られた成果をヒントにクライエントの全体像を立体化してゆく内的努力を,セラピストは学派を越えて行なっている。この“家”(=心理アセスメントにおける六つの視点を通じて成っている立体的な像=臨床心理学から見たその人の全体像)のなかでクライエントとセラピストが共生するイメージ――それこそが,真の心理アセスメントである。

こちらもまた鉄板の一冊。

心理アセスメントに関わる人…となると全ての心理職になるわけで(心理アセスメント=心理検査ではないですからね)、とにかく全ての心理職に読んでもらいたい本です。

余談になりますが、当ブログ的には大ベストセラーであり、何らかの形で一度、著者の津川先生にはこのブログの件でごあいさつというかお礼をしたいと思いつつ、なかなかそれが果たせておりません。

以前、なんかの研修会で私がケース発表をさせていただいた際に、津川先生がスーパーヴィジョンをしてくださったことがあって、「中の人」であるところの私のことは同定してもらっているはずなのですが、中の人である私=ロテ職人であるというのはご存知なのかわからないのが…ねぇ?

ともあれいつかごあいさつさせていただきたいと思います。その前にまずお前は学会とか出ろって話ですね。

関連エントリ:
津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』(09/07/23)

第3位

日本国内で使用されている向精神薬を1つ1つ見開きページでわかりやすく解説する。単なる薬剤情報のみではなく、実際に使用したときのエピソード、服用や処方のポイントなど、他書にはないすぐに役立つ情報が満載。医師だけではなく、精神科の薬物療法に関心のあるコメディカル、患者さんやその家族にも大好評の書。薬剤写真や識別コード一覧 もさらに充実し、向精神薬の最新情報が一目でわかる。最新版では、2015年末までに発売された新薬や適応が拡大 された薬剤についての情報を追加した。 精神科領域での使用が注目されている漢方薬の項目がさらに充実。

第10版は12月に出たばかり…ということで、第9版と合算しちゃいました。

やっぱり向精神薬(に限らず薬全般の話ですが)は日々進化しておりますので、知識は常にアップデートせねばなりません。古い版しかもってない人は買いましょう。

これも医療系だけではなく全ての心理職の手元に置いておきたい一冊です。大学院生の皆様ももちろんどーぞ。

関連エントリ:
『こころの治療薬ハンドブック 第10版』出てました(15/12/07)

第2位

楽しく読めて、誰でもわかる
フロイト、ユングの精神分析からゲシュタルト心理学、マズローの人間性心理学まで広大な範囲に及ぶ心理学のエッセンスを、マンガやイラストを駆使して、わかりやすく解説。

未だにこれが売れ続けているのは不思議な話ですが、とにかくまだ売れ続けています。

実際のところ、「現代心理学の全体像が見える」と言うには知識が古すぎますし、触れられていない分野も広いとは思います。ただ、このボリュームで「エッセンス」に触れることができるというのはこの本だけではないかと。

とにかく初学者におすすめの一冊ですね。中学生からどーぞ、という感じでしょうか。

関連エントリ:
【2ch心理学板】マンガ心理学入門【ご推薦】(05/03/24)
心理学を知らない人のための心理学入門書(05/09/14)

第1位

んでもって第1位はこちら。

『根拠ある記録』を素早くつけてスッキリ明日を迎えましょう

電子カルテの導入や説明責任、個人情報の開示請求など、近年相談援助職の記録には高い客観性と専門性が求められている。本書では、記録に必要とされる要素や用いるべき語句、実際の記録の添削例などを収載し、限られた時間で的確な記録を残す具体的なノウハウを提示する。

2013年に第1位だったのが2014年は第6位にランクダウン…そして2015年、トップに返り咲きました。

ワタクシ的には「心理学(or 臨床心理学)」の専門書が1位になってないのが残念というか寂しい気もするのですが、現場の要請がとにかく大きいということなのでしょうね。

読んだ方がいい人は多いと思います。未読の方は読みましょう。

ちなみにKindle版も出てたんですね。知らなかった。Kindle版はAmazonさん価格で713円もお得になっておりますので、そちらもぜひどーぞ。

関連エントリ:
【必要な人は】『相談援助職の記録の書き方―短時間で適切な内容を表現するテクニック』【多いのでは?】(2012/10/23)

総評的なもの

こんな感じのランキングでしたが、いかがでしたでしょうか?皆さんの興味を引く本はありましたか?

今回思ったのは、タイミングが合えば結構楽に年間トップ10入りするかも…というところでした。

そのわりに、たぶんこのブログってそこそこの人数にお読みいただいていると思うのですよ。それもほとんどが関連分野の専門家(or その卵)というピンポイント具合で。

そんなわけで、著者の先生方や出版社の皆さん。ここはなかなか宣伝効果は高いのではないかと思いますよ。引き続き、出版物をお送りいただけましたら必ず紹介させていただきます。よろしければメールフォームからご連絡くださいませ。

そしてワタクシ的には昨年はあんまり本を読めなかったので、今年はちゃんと読めるといいなあ(読む時間があるといいなあ)という感じでございます。

本年もよろしくお願いいたします。

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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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