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【ご恵贈】金坂弥起 著『あなたはこども? それともおとな? 思春期心性の理解に向けて』【感謝!】

あなたはこども?それともおとな?

わたくしごとで恐縮ですが、このブログを開設した当時、赤ん坊だった我が長女が来年度は中学生ですよ。びっくりです。月日が経つのはホント速いです。

そんでもって、いわゆる「難しいお年頃」に突入するわけです。そう「思春期」ですよ。

その辺りの年代でどんなことが起こってくるのか、そりゃあ腐っても(?)専門家ですから一応は勉強してきておりますよ。とは言え、自身の経験として「我が子が思春期を迎える」というのは当然初めてのことですので、心構えは出来ていても色々と不安だったりするわけです。

そんな中、まさにタイムリーな本をお贈りいただきました。

こちらでございます。

「先生、私のこと、ホントにわかってる!?」
思春期って、フシギで不安でドキドキすることだらけ!
児童・生徒の自己理解をうながすワークショップを数多くおこなってきた臨床心理士の著者が、思春期の全体像をやさしいことばで解説──。
友人、家族、性、自尊感情と思春期妄想症など、揺れうごく心と体をささえ、明日の指導方法をリアルタイムで修正する、思春期教育の羅針盤!
【娘と母親の関係についての断章】【学校場面におけるペニス羨望の裏返し】など、コラムも充実!

「そう言えば、自分も当時はそうだったなぁ。あの子のこと、わかっていたつもりで、何もわかっていなかったかもしれない……。」
教師と保護者がみずからの思春期をふりかえり、親と子、教師と児童・生徒が一緒に生きる大切な季節として、思春期を再発見する。

◎こんな方々に読んでほしい──
・生徒指導主任、管理職、指導主事の先生方
・スクールカウンセラー
・非行系の児童・生徒の生徒指導で悩む先生方
・思春期の子どもをもつ保護者
・教員、カウンセラーを志す学生
・特別支援教育コーディネーター
・教員養成系の教育学部や、教員免許の更新講習を担当する大学教員

出版社の紹介ページはこちらになります。

あなたはこども? それともおとな? 思春期心性の理解に向けて (みらいへの教育)学芸みらい社

先日、こちらの本をご紹介したのですが、多くの方からご好評いただきました。

【タイトルが】稲垣 諭 著『大丈夫、死ぬには及ばない 今、大学生に何が起きているのか』【秀逸!】(16/01/15)

その後、出版社の方からご連絡いただき(コメント欄にも書き込みありがとうございました)、そのご縁で同じシリーズの新刊をお贈りいただいたというわけです。

著者の金坂弥起氏は現在、鹿児島大学大学院臨床心理学研究科准教授ですが、それ以前の10年間、民間の精神科病院での臨床歴のある方だそうで。最終学歴が九州大学大学院後期博士課程で、恩師が前田重治氏に北山修氏と、バリバリの分析系の方ですね。

この本は思春期心性を精神分析的に理解するという観点も含まれておりますが、むしろ発達心理学やさらに基礎寄りの心理学など、様々な側面から専門家以外にもわかりやすく書かれているのが最大の特徴なのではないかと思います。著者が「おわりに」で述べているように「エッセー風に書き綴った」文章は非常に読み易いですし、あと基礎心理学的な知見を踏まえた脚注がまた面白いです。

そういうこともあって出版社が挙げる「こんな方々に読んでほしい」対象は、教員・カウンセラーを志す学生から現場の先生方、さらにスクールカウンセラーをしている人や教員養成系の大学教員まで非常に幅広いのです。

ワタクシが個人的に特に興味深く読ませていただいたのは「第7章 家族も思春期を生きている」でした。まあ、自分が「家族」の立場なので当然っちゃあ当然であります。学生時代は学問的に思春期・青年期に興味があったんですが、この年になってくると中年期・老年期は気になりますよねえ(ああ、なんてわかりやすい人…)。

著者が述べている「ある面で、中年期は思春期を生き直すプロセスであるとも言えることです」なんてのには「まさにその通りだよなあ」と思わずうなずいてしまった次第です。

最後にただ一つ、注文というか残念だった点がありまして。この本は「参考文献」のリストが載ってないのですよね。

バリバリの専門書ではないので、仕方ないと言えば仕方ないのですが、この本を出発点としてさらに理解を深めたいという読者にとっては物足りない部分があるかもしれません。ただまあ、文献リストを載せてしまうと「専門書感」が強まってしまって専門家以外には敷居が高くなる可能性は否定できないので、この辺りは痛し痒しなところがあるかもです。

ともあれ、サクッと読める良書であり、多くの方にオススメできる一冊です。興味がある方は是非ともポチっとどーぞ。

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