【催眠】Remeさんの第1回臨床心理士向けワークショップに参加した!その2【臨床動作法】

Reme 第1回 臨床心理士向け研修会

さてさて昨日のエントリ、【長谷川明弘】Remeさんの第1回臨床心理士向けワークショップに参加した!その1【杉山崇】の続きでございます。未読の方はまずはそちらから。

マイナビルーム!

研修会当日、会場の最寄駅である東京メトロ東西線・竹橋駅に到着した時、朝からの小雨がまだパラついておりました。

会場のマイナビルームがあるパレスサイドビルがこちら。

パレスサイドビル

ドーン!

お昼過ぎには晴れ間も見えましたが、目の前は皇居のお堀で緑が大変きれいでした。

会場は大変素敵なところでしたが、一つだけ欠点が。当日、日曜日だったわけなんですが、周囲は完全にオフィス街です。そう。日曜日のオフィス街は昼食を食べるところがないのです。下手するとコンビニですら閉まってます。

講師の先生方もお昼は外に食べに出られておりましたが、Remeさんにおかれましては次回は講師の先生方用のお弁当は用意されておくとよろしいかと思います。なんなら会場で、参加者向けのお弁当を販売しても良かったかも…というのは完全に余談ですね。

あと、今回の参加人数。定員は60名とのことでしたが、ざっと数えたところ参加は約30人というところだったでしょうか。全体の内容が良かっただけに、もったいなかった感もあります。この点については、私もちゃんと宣伝してなかったので反省しております。当ブログの宣伝効果がどの程度かはともかく。

同化的統合

さて、当日のプログラム。以下のような構成となっておりました。

第1部 10:30-12:30 ブリーフサイコセラピーと催眠法、動作法(長谷川先生より)
第2部 13:30-15:30 人間性心理学を活かしたCBTの個別アプローチ(杉山先生より)
第3部 15:30-16:30 統合的活用に向けた対話

最初は東洋英和女学院大学の長谷川明弘先生による講義。題して「ブリーフサイコセラピーと催眠法、動作法」です。

導入として、心理療法を統合することの意義であったり、その背景にある理論的な基礎について丁寧に解説していただきました。

その中で特にワークショップのページにも書いてる「同化的統合」については、ワタクシ的に大変しっくりきました。

そもそも「統合」って何だろう?という話です。

平木典子氏は2010年に刊行された『臨床心理学まなぶ4 統合的介入法』の中で、「心理療法を統合する」4つの型をまとめ、その中で「同化的統合」を以下のように定義づけているそうです。

実践者が主に支持しているアプローチ・モデルに基盤をおいて、他のアプローチ・モデルの視点や技法、態度を積極的に取り入れていこう(同化しよう)とするもの

(ワークショップ資料より引用)

この辺りをうかがって、私はようやく「自分は今日ここにいてもいいんだ」感を得ることができました。

「統合」してもイイんだヨ!

前回も書きましたが、最近私は自分の臨床実践のオリエンテーションについて、かなり真剣に悩んでたんですよね。

既に述べたようなネット上でのトラウマ的体験に起因する、精神分析的なオリエンテーションにどっぷり浸かってしまうことに対する怖さがあったのです。

でもこの「同化的統合」という概念の説明を受けて、「精神分析的なアプローチ・モデルを基盤において、他のアプローチ・モデルの視点や技法、態度を積極的に取り入れていこう」としてもいいのだと思えました。

ただ、これも当日の議論の中で出てきたことでしたが、結局この「同化的統合」というのは我々が日常臨床の中で当たり前にやってることなんですよね。

重要なのは、それをなんとなく行うのではなく、「統合的な立場から」自身が主に支持しているアプローチ・モデルを「再定義する」ことなのではないかと。

そして長谷川先生のお話は、「統合的な立場からブリーフセラピーを再定義する」という内容に入っていきます。

ここで残念だったのは—「残念」というのは先生のお話に対してではなく、私自身に対する「残念」さなわけですが—私がそもそものブリーフセラピーの定義をよく知らないということでして。

今回のワークショップの中で、この「再定義」の部分が恐らくはかなり攻めているところだったのではないかと思います。でも、そもそもの定義をわかってないので(もちろん、説明はしていただいてますが、果たしてちゃんと理解できたかどうかは怪しいところ)、長谷川先生のお話がどこまで攻めているのかが理解できない自分がとても残念な感じでございました。

そんな感じですので、その後の「同化的統合から定義したブリーフセラピーの要素」としての「催眠」「臨床動作法」という辺りについて疑問が生じてしまっておりました(じゃあ、それを質問しろよというツッコミはなしの方向で)。

同化的統合から定義をしないブリーフセラピーの要素」としての「催眠」「臨床動作法」というのはあり得るのか?あり得るのならば今回の説明とどう異なるのか?

その辺りがわっかんないっすよねえ…。

デモンストレーションや実習は面白かったです

ともあれ、お話自体は非常に理解しやすかったです。

そして、何より長谷川先生による催眠のデモンストレーションを拝見し、そして実習として催眠の初歩の初歩を実践させていただけたのはとても面白く、興味深い体験だったと思います。

その辺り、実際にできるかどうか、実は長谷川先生も心配されてたのですね。

はい。とても良かったです。ホントにありがとうございました。

ここまでの時点で、私自身は精神分析的なアプローチ・モデルを基盤として、他のどんな視点や技法、態度をどのように私なりに統合していこうか考え始めた次第であります。その回答は未だに出ておりませんが(そして明確が回答が得られるような問いではないとも思いますが)、しばらくは、あがいてもがいて、自分なりの統合を探していこうと思っております。

…という辺りが午前中の雑多な感想でございました。なんかまとまってなくてすみません>読者各位

そしてワークショップは午後の部に突入します。長くなりましたので続きはまた明日。

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コメント/トラックバック (1件)

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  1.  私の担当箇所の体験記をありがとうございました。催眠のデモは、本当に初歩の初歩というか導入の所のみでした。催眠面接の展開を見せられなかったので、不満を感じた方がいらっしゃった可能性があります。
     また動作法のデモンストレーションが出来なかったことが参加者の中には同じく不満を感じられたかもしれません。
     とはいえ、2時間の枠の中で統合的心理療法の概説から、各アプローチのダイジェストの解説、そして長谷川が行っているアプローチの特徴、そしてそのデモンストレーションと解説まで出来たことは振り返って良かったと思っています。3時間ほど欲しかったです。
     攻めていた(?)統合的な立場からみたブリーフセラピー定義については、「ブリーフサイコセラピーの定義+ブリーフセラピーの定義=統合的な立場からみたブリーフセラピー」を示したつもりでしたが説明不十分でした。催眠、動作法、ブリーフセラピーは独立したアプローチでそれらはもともとブリーフサイコセラピーに馴染みがあって(関連が強くて)・・・・となると概念の包含関係が混乱を招いてしまうようです。今後の説明の仕方としての課題が残りました。


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  • 某総合病院精神科勤務の臨床心理士であり臨床心理学者(自称)。なんだかんだで2児の父。妻との仲もそれなりに良好
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