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研究と臨床 Archive

日本精神神経学会の緊急声明を読んで思ったこと

4月20日に出された文章ですので、既にご存じの方も多いかと思います。

こちら。

東日本大震災被災地における調査・研究に関する緊急声明文(pdf)

一部引用。

「心の状態に関する調査・研究」といった形で、精神的に傷つき、心身ともに疲弊しておられる被災者の方々を対象として、配慮を欠いた面談やアンケートによる「心の状態に関する調査・研究」が行われている実態があります。

ところが、被災地で行われているこのような調査・研究の中には、この様な倫理的配慮がなされておらず、また、調査対象となった各被災者の方々に援助も提供しないものがあります。


というわけで、そういった調査に対して「強く抗議の意を表明」し、「即刻の中止を求め」るといった内容のものです。

ちなみに日本心理臨床学会も東北地方太平洋沖地震と心のケアというページを震災後の比較的早い段階に立ち上げており、その中で支援活動委員会の委員長である冨永良喜氏が災害後の心理援助三原則(冨永三原則)を提唱しております。

その一つが

3,アフターフォローのないアンケートは禁止

トラウマのアンケート(IES-R やPTSR-edなど)をアンケートのみ実施することは、被災者に二次被害を与えます。必ず、継続して関与できる人が、トラウマと喪失の心理教育を同時に実施してください。


というもので、やはり調査のみ実施することを禁じる内容となっております。

その他、多くの心理学系、精神医学系の学会で同様の提言や注意喚起がなされております。

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「研究」と「講演会」どんな関係があるんだろう?

こちらの本を出されてる関根友実さんという方。

アレルギー・マーチと向き合ってアレルギー・マーチと向き合って
関根 友実

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私は存じ上げなかったのですが、以前、大阪の朝日放送(ABCテレビ、テレビ朝日系列)で女子アナウンサーをされていたそうで。

そしてこの方のブログにこんな記事がありました。

関根友実のBLOG:研究のご協力をお願いします

皆様にお願いがあります。私は現在、大学院にて臨床心理学を学んでいます。主な研究領域は、働く人のメンタルヘルスです。

この度、修士論文のための研究の一環で、心理学にまつわる講演会を開きます。

よろしければ、是非、ご協力をお願いします。

尚、今回は20代~40代の女性を対象としています。職業は問いません。主婦の方も大歓迎です。

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心理学の研究と例の事業仕分けのことなどなど その2

一昨日のエントリ、心理学の研究と例の事業仕分けのことなどなど その1の続きです。未読の方はまずはそちらからどぞー。
…つか、なんか言いたいことはほとんど言っちゃったような気がしないでもないわけなのですが、まあ相変わらずのノープランで書き始めてみた次第。
とにかく、本来であれば臨床心理学の研究というのは、大学にいる人間じゃなく(いや「だけじゃなく」が正しいかな)、現場にいる人間こそすべきだと思うわけです。つか、日々の臨床実践の中でなんかひらめくことってありません?「これ研究のネタになるんじゃね?」的な。
んでもそう思うのは、自分の業務が心理療法・カウンセリングよりは心理アセスメントに偏っているからってところもあるんでしょうか?…いやいや。面接の中でも「事例研究」ではなく、基礎研究的な内容に落とし込めることって多いんじゃないかと思うですよ。少なくとも心理療法開始前と心理療法終了時にはなんらかの心理アセスメントを行っているわけでしょうから(ここでの「心理アセスメント」は「心理検査」と同義ではないですよ)、それはつまり心理療法の効果研究などにも繋がる可能性があるわけですよ。
…でやっぱり現場の人間が研究しようと思うと、色々と障害が多い…と言われがちかもしれませんが、ホントにそうなんでしょうか?

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心理学の研究と例の事業仕分けのことなどなど その1

先日、某所で展開していた議論をボーッと眺めながら(あ、一応クローズドな環境でのことでありその内容については書きませんのであしからず)考えてたりしたこと。
当ブログでは何度も書いてきたことではあるのですが、心理臨床の現場にいる人も積極的に研究した方がいいと思うです。いや、そういう現場にいる人こそ研究すべきだと思うです。
だって、心理臨床の現場にこそ臨床心理学的な問題はゴロゴロ転がっているわけで、そして貴重なデータが山ほどあるわけです。
関連エントリ:「データをムダにしない」ってことから考えてみる(06/05/01)
ただ、少なくとも我が国での現状においては心理臨床の現場にいる人がちゃんと研究をしようとするのは非常に敷居が高い…ってことは大きな問題だったり。

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「研究論文を書く」ということ

なんかものすごく壮大なタイトルをつけてしまいましたが、そんな大それた話はしませんよ…と先に断っておく。いや、そもそもロテ職人ごときにそんな大それた話ができるなんて、読者の皆様も期待はしていないでしょうけれども。
そして多分、これは院生の頃に先輩と話していて気づいたことなので、8割くらいは受け売りだったりします。

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自己愛の傷つきを避けるために研究しない人と自己愛を満たすために研究する人

関連するっぽいエントリは多分こちら。
臨床経験長いけど業績ゼロってヤバくね?(06/08/16)
臨床経験長いけど業績ゼロって人にとっての「批判されること」(07/09/03)
上記リンク先では「臨床経験長いけど業績ゼロって人の中には自己愛が傷つくことを恐れて研究してない人が少なからずいるのではないか?」という話をしたんですが、その逆もいるのではないかと思うのですよ。
「自己愛を満たすために研究してる」って人もいるのではないか?と(…「逆」かどうかは自分で書いてて微妙…まあいいや)。
これってどうなんでしょ?

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臨床経験長いけど業績ゼロって人にとっての「批判されること」

なんだかもうタイトルでほとんど言いたいことが見えちゃう感じですが…とりあえず、下記過去ログを未読の方はまずはそちらをどぞー。
臨床経験長いけど業績ゼロってヤバくね?(06/08/16)
そして最近の「批判」がらみのエントリもどぞー。
「批判」と「誹謗・中傷」は当然違います(07/08/10)
大学院教育の意義-批判すること・されること-(07/08/20)
批判(正当な)とアカデミックハラスメント(07/08/29)

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大学ってすごいところだよ

以前、全く同じようなことを書いたような気がしないでもないのですが、やはりまた同じことを思ってしまったので書いちゃいますよ。
・・・・・・・・・・
先日、文献を集めるために母校の図書館に行ったんですよ。
いや~、若い子がいっぱいいて目の保養になりました
…ってことではなく…

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批判(正当な)とアカデミックハラスメント

とりあえず未読の方は以下のエントリとコメント欄でのやりとりをお読みくださいませ。
「批判」と「誹謗・中傷」は当然違います(07/08/10)
大学院教育の意義-批判すること・されること-(07/08/20)
・・・・・・・・・・
さて…「批判」とか大学院教育とかに関して、以前友人からこんな話を聞いたことがあります。結構前に聞いた話ですし、時効だろうと思うのでここで書いちゃいますよ(まずかったらご指摘ください>友人)。

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大学院教育の意義-批判すること・されること-

我が国において、心理職を養成するために修士課程修了というのがスタンダードなコースになりつつある昨今ですが、当ブログでは何度かその意味について考えてきました。
その辺はたぶん「研究と臨床」のカテゴリーの過去ログとかに書いてあるような気がします。
んで、最近の当ブログでの議論の中で、ふと付け加えたくなったことがありましたので、忘れないうちにエントリにしておこうかなと思いました。
・・・・・・・・・・
私が受けた教育を思い返してみると、学部時代は「批判する能力」を鍛えられたような気がします。
高校までの勉強、大学受験のための勉強が基本的には「知識を得る」「覚える」ことが中心だったのに対して、大学に入学してからは、もちろん「知識を得ること」も必要ですが、それよりも「批判的に考える」ことの重要性が増すのではないでしょうか?レポート書くってことにしてもそうですし、ゼミなんかだと論文をクリティカルに読むということを目的にしてるって面もありますよね。
…余談であり、そして当ブログでは何度も紹介しておりますが、この点について今はこういう良い本があるのですよね。

クリティカルシンキング―研究論文篇クリティカルシンキング―研究論文篇
ジュリアン メルツォフ Julian Meltzoff 中沢 潤

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ってのは余談でした。
・・・・・・・・・・
んで、大学院ではさらに「批判されること」についてのトレーニングが実は重要だったのではないかと思うのです

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第 1 位

精神科臨床における心理アセスメント入門

津川 律子

精神科臨床における心理アセスメント入門

昨年に引き続き第1位獲得。単なる所見の書き方とは一線を画したアセスメントがらみの本。精神科臨床に携わる人だけではなく、どんな分野においても言える内容が盛りだくさんな一冊かと。筆者の豊富な臨床実践に根ざした良書という感じ。

第 2 位

発達障害とパーソナリティ障害―新たなる邂逅 (現代のエスプリ no. 527)

石川 元 (編集)

やっぱり発達障害関連本は強い。こちらは特に精神病理学の観点から語られており、興味深いです。Amazon.co.jpではプレミア価格がついてしまっているのが残念。

第 3 位

日本版WAIS‐3の解釈事例と臨床研究

藤田 和弘 (編集), 大六 一志 (編集), 山中 克夫 (編集), 前川 久男 (編集)

WAISを使う全ての人に

第 4 位

心理学の「現在」がわかるブックガイド

越智啓太(著) 徳田英次(著) 荷方邦夫(著) 望月聡(著) 服部環(著・監修)

個人的には学部生、特に1・2年の時に読んでおいて欲しい本。この中から将来に繋がる分野が見つかったりすることもあるんじゃないかと思います。もちろん一般の方や大学院生にもお勧めです

第 5 位

面接法

熊倉 伸宏

面接法

面接法の基礎が書かれている本。精神科の研修医も必携の本だったりします。非常に基礎的かつ実践的な内容でお薦めです。

第 6 位

こころの治療薬ハンドブック 第7版

山口登 (編集), 酒井隆 (編集), 宮本聖也 (編集), 吉尾隆 (編集), 諸川由美代 (編集)

こころの治療薬ハンドブック 第7版

何度でも言いますが薬の知識は必要です。てか、学校臨床専門の人も必須だと思います。院生も実習の段階で持っていた方が良い本。

第 7 位

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

Elizabeth O. Lichtenberger

エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方

需要の高いアセスメントがらみの一冊。訳本ではありますが、所見の書き方の実例が載ってて参考になること間違いなし。

第 8 位

女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

山下 吏良

女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

少なくとも臨床心理職の職域が拡大されつつあり、それと同時にそれなりに認められつつあるのだろうなぁと思わされる一冊。未読なので感想は言えませんが、読んでみたいとは思っておりますです。

第 9 位

子どもの心と学校臨床(第2号)特集:学校の中の発達障害の子ども:クラスに発達障害のある子もいるというあたりまえの現実の中で

辻井 正次(著・編集)

昨年もお世話になりました、遠見書房さんの雑誌。小学生の子どもを持つ親として個人的にも読みたい一冊。

第 9 位

新・臨床心理士になるために[平成23年版]

(財)日本臨床心理士資格認定協会 (監修, 編集)

資格試験を受ける人には必須の一冊。来年度受験者用も出るかと思いますが早めに準備をしておきたいという方は是非どうぞ
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