心理・精神医学本

2014年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(後半)

投稿日:

本棚の古い洋書

昨日の続き。昨年、当ブログ経由で買われた書籍の売れ筋ランキング、後半は第6位(同数3点)から1位の発表となります。

なお昨年のランキングはこちら。

2013年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(前半)
2013年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(後半)

では行ってみましょ〜。

第6位

DSM-5の変更点を精神科疾患の概念史に照らし解説。DSM-5使用に際しての誤解を減らし正しい活用の要点を紹介。

やはり今年はDSM-5イヤーということで、見事にランクインです。

DSM-5のポケット版が出るまではものすごい売れ行きでした…とは言え、今もそれなりに売れてます。

短時間で要点を整理できるという意味では、本体よりも使い勝手がいいかも。

ということで、こちらはベストバイですね。

関連エントリ:
森則夫・杉山登志郎・岩田泰秀(編著)『臨床家のためのDSM-5 虎の巻』(14/02/27)

第6位

『根拠ある記録』を素早くつけてスッキリ明日を迎えましょう

電子カルテの導入や説明責任、個人情報の開示請求など、近年相談援助職の記録には高い客観性と専門性が求められている。本書では、記録に必要とされる要素や用いるべき語句、実際の記録の添削例などを収載し、限られた時間で的確な記録を残す具体的なノウハウを提示する。

2013年の1位がここで登場。

相変わらずよく売れておりますが、必要な人は既に買っているために、売れ行きが落ちているのかもしれませんです。はい。

何度も何度も言ってるように、需要が高い割に類書がないのでコンスタントに売れ続けるのでしょう。

誰か「心理職版」を書いてください。偉い人達、よろしくです。

関連エントリ:
【必要な人は】『相談援助職の記録の書き方―短時間で適切な内容を表現するテクニック』【多いのでは?】(2012/10/23)

第6位

チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を,第七の視点(here and now)で有機的につなげ,クライエントの立体的な全体像をとらえるために――若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。

心理アセスメントの六つの視点(トリアージ1・トリアージ2・病態水準にまつわる要素・疾患にまつわる要素・パーソナリティ・発達生活の実際)から得られたものは,第七の視点(here and now)を通じて集約され,ネットワークのようにつながりながら立体的に存在する。臨床心理面接と不可分な“それ”は“家”のイメージであり,アセスメントから得られた成果をヒントにクライエントの全体像を立体化してゆく内的努力を,セラピストは学派を越えて行なっている。この“家”(=心理アセスメントにおける六つの視点を通じて成っている立体的な像=臨床心理学から見たその人の全体像)のなかでクライエントとセラピストが共生するイメージ――それこそが,真の心理アセスメントである。

当ブログ的ベストセラーもここで登場です。

ホント、今さら言うことは特にないです。

未読の方はどーぞ、です。

関連エントリ:
津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』(09/07/23)

第3位

いよいよトップ3です。

第3位はこちら。

2014年1月初めに出て以来、こちらもコンスタントに売れてましたが、とにかくスタートダッシュがすごかったです。

この「発達障害」関連のシリーズ。どの号も人気でございました。

まだ読んでないという方は、この機会にどーぞ。

関連エントリ:
雑誌『臨床心理学 第14巻第1号 特集 シリーズ・発達障害の理解① 発達障害の理解と支援』が発売前から大人気な件(14/01/07)

第2位

臨床心理士や医師などを対象にどこでも、だれでもが受け入れるような常識的で基礎的な技法について、「人と人との出会い」という原点に立ち戻って論じた心の相談のための面接法の書。

この本が出たのは、2002年1月。つまり、今から13年前ですよ。

それでも売れ続けているのいうのは、どんだけ息が長いの?って話ですよ。

こちらも今さら言うことはないですね。未読の方はどうぞというだけでございます。

…いや、コメント手抜きしているわけではないのですよ。ホントにそれしか言えないということです。

関連エントリ:
【やっぱり】初めての面接の前に読んでおく本【基本でしょ】(05/02/25)

第1位

そして見事、第1位に輝いたのはこちら。

米国精神医学会(APA)より刊行されたDSM-5マニュアルから診断基準のみを抜粋した、いわゆる「Mini-D」と言われる小冊子の最新改訂版。19年ぶりの改訂となる今回は、自閉スペクトラム症の新設や双極性障害の独立など従来の診断カテゴリーから大幅な変更が施されている。今回から日本語版用語監修として日本精神神経学会が加わった

これはもう「ですよね〜」と言うしかないっすね。

2014年第4四半期のみで圧倒的1位に登り詰めました。

来年以降もどれだけ売れることやら…という感じです。当ブログ経由でご購入いただけると、それは大変うれしいのです…ということで今年もよろしくです。

関連エントリ:
【DSM-5の】『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』【ポケット版】(14/11/05)

10周年の今年もよろしくお願いします!

さて、皆様が購入された本はランクインしていましたでしょうか?

個人的には分析系がもっと伸びても良かったかなあと思いましたが「数売れる本」となると難しいかもしれないっすね。刊行される書籍の点数自体は多いはずなので、今年に期待ですね(その前にお前がちゃんと読んでレビューしろって話ですわな)。

今年も少しでも皆様のお役に立てるよう有用な書籍紹介が出来ればと思う次第であります。

そして、出版社の皆様、著者の皆様は、出版物をお送りいただけましたら必ず紹介させていただきます。よろしければメールフォームからご連絡くださいませ。

-心理・精神医学本
-, , , , , , ,

Copyright© ロテ職人の臨床心理学的Blog , 2024 All Rights Reserved.