「togetterでやれ!」と言われそうですが面倒なので、現時点で重要かなと思われるものに関してここでまとめておきたいと思います。
…はい。毎日更新でブログネタに困っているからというのは否定しませんです。
そんなわけで、まずはエドモン・ダンテス(@DasIchunddasEs)さんの「公認心理師受験のための読み替え科目」に関する一連のツイートから。
昨日のエントリをアップしてから@DasIchunddasEsさんのツイートに気づいたのであり、パクリではないということをここに宣言させていただきます。いや、ホントですよ。
公認心理師受験のための読み替え科目を持っているかどうかの見通しをつけるためには厚生労働省のHPにある「公認心理師カリキュラム等検討会 報告書(概要)」の5ページと、最近届いた「臨床心理士報第28巻第2号」の37-38ページを見ると良いです。あくまで見通しですけど。
— エドモン・ダンテス (@DasIchunddasEs) 2017年10月17日
読み替え科目は3つのカテゴリーにわかれていて、1つ目のカテゴリーは精神医学特論、心身医学特論、神経生理学特論、精神薬理学特論などのどれか1科目プラス、障害者(児)心理学特論、学校臨床心理学特論、犯罪心理学特論、社会病理学特論などのうち2科目を履修していること。
— エドモン・ダンテス (@DasIchunddasEs) 2017年10月17日
2つ目のカテゴリーは臨床心理面接特論、臨床心理査定演習、家族心理学特論、心理療法特論、グループ・アプローチ特論、臨床心理地域援助特論のうち2科目を修得していること。3つ目のカテゴリーは臨床心理実習を修得していること。
— エドモン・ダンテス (@DasIchunddasEs) 2017年10月17日
3つのカテゴリー全ての条件を満たしていれば、読み替え科目はあると思ってよいのだろうと(私は)理解しています。2、3のカテゴリーは臨床心理士の必修科目ですし、カテゴリー1も大体の臨床心理士指定校は開講していると思います。指定大学院修了の人は読替科目を持っている可能性高いです。
— エドモン・ダンテス (@DasIchunddasEs) 2017年10月17日
参考文献も明らかにされているということで素晴らしいです。
私も「臨床心理士報第28巻第2号」読んでみました。36ページには
臨床心理士養成大学院においては、この「臨床心理士科目・単位」(実習については単位を時間換算)等について、公認心理師の受験資格に関する履修科目として、どの科目をどのように取り扱うか、その際の一定の範囲と基準を整備する必要があります。
公認心理師試験の開始に際して、臨床心理士及び臨床心理士養成大学院制度を堅持し展開を図る一環として、両資格のカリキュラムが相補・共生できる大学院教育体制の新構築を如何に図るかという課題に取り組むため、いわゆる「読み替え科目」の考え方について、ここに提示します。
とあります。
つまりこれって「臨床心理士資格認定協会としての現時点での見解」であり、公認心理師のカリキュラム認定をする人たち(誰?)による確定情報ではない、という認識でよろしいでしょうか?
むう。
えーと、大学院の担当教員の皆さまは、現在パニック状態なのではないかと思います。問い合わせに対応するというよりは「本当に読み替えが可能なのか?」という判断に関して。
とりあえず第1回の試験(および現時点で公開されている心理研修センターの現任者講習)に間に合わせようと思ったら、確定情報とするには時間的に厳しそうな感じがします。
私個人の見解としては、上記科目については読み替え可能と思われますが、ただ含まれているものの多くが「選択必修科目」だったりして、個人の取得単位によっても違ってきそうだし、全ての指定大学院でその科目・単位が取得可能だったのかというと難しいんじゃないかと思います。
繰り返しますが、あくまでも「私個人の見解」であることをご了承ください。
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さて、次に昨日のエントリのネタ元となったブログ記事に関してのまったりねこ(@neko7henge)さん、やまやま(@truthoreal)さん、そしてワタクシロテ職人(@rotemeister)のやりとりから。
「講習会受講の必要性,そして公認心理師資格の必要性をしっかりと吟味してみてくださいね」と散々言っておきながら、ご自身の結論は「私は週1で不登校支援をしていますので,現任者になると思っています。ですので講習会も申し込みますし,できれば来年の国家試験も受験したいと思っています」ですか https://t.co/HnpqAG3p61
— まったりねこ (@neko7henge) 2017年10月17日
大学教官が本職で、週1回の不登校の支援しか臨床していないのに、本当に公認心理師資格が必要なのですかね??いずれ公認心理師を指導するようになるから、必要なのかしら?でもだとしたら何故、大学教員のみの人に受験資格が無いのかしら?何だかやはり資格を取る基準が、いまいちよく分かりません。
— まったりねこ (@neko7henge) 2017年10月17日
私はブログ筆者ではありませんが想像すると、学生の指導のことももちろんですが今後SCの要件として公認心理師が必須となった場合を考えて資格取得しておくのは必要なことなんじゃないかと思います。
— ロテ職人 (@rotemeister) 2017年10月17日
また、本来SCの時給の高さは大学教員や精神科医が担うことが念頭におかれて決められていることや、ブログ筆者が青年心理学の専門家であることを考えると、週1回の不登校の支援が唯一の臨床実践だったとしてもそれを続けるために公認心理師が必要なら取ってもいいんじゃないでしょうか。
— ロテ職人 (@rotemeister) 2017年10月17日
「大学教員だから」「週1回しか臨床実践をしていないから」「臨床心理士資格を持っていないから」という理由で排除しようとするならば(その意図がなくともそう見えてしまう可能性があるなら)「臨床vsその他の領域」という心理学界内での不毛な争いの歴史を繰り返すことにしかならないかと
— ロテ職人 (@rotemeister) 2017年10月17日
おはようございますー。確かにそうですね。それだったら、そういう風にブログに書いてくれればもっと分かりやすいのに、「あなた必要なの?」と言いながら、「自分は必要」と、その理由もなく書かれていたので、「何でー?」と言ったわけですわ。ってことで、続きはロテさんのブログですかね。
— まったりねこ (@neko7henge) 2017年10月17日
「すでに臨床心理士を有している方,あるいは臨床心理士指定大学院を修了し,受験資格を有している方は,現任者講習を受ける必要はかなり低い」とありますが,かなり低いと言われても,絶対ではないので,受けようとしたり,不安になるのは当然です。飯のタネですから。
— やまやま (@truthoreal) 2017年10月17日
ですね。なので「かなり低い」というのはどうかな?ですが「出身大学院に問い合わせは必須」というブログ筆者の主張は全くもってその通りだと思います。実は私個人は「学部卒ルート」でいけるんじゃないかという気もしますが、今から確認するのも大変ですし念には念を入れて現任者講習は受けます
— ロテ職人 (@rotemeister) 2017年10月17日
心理研修センターの申込みと大学への照会の回答となると,前者が先になるでしょうし,そうなればロテさんのようにするでしょうね。しかし急いでない人,余裕のある人は後の講習会や来年度以降でもいいとは思いますよ。何か悪影響がある確率は「かなり低い」ですから。でも私は受けます。
— やまやま (@truthoreal) 2017年10月17日
特に医療領域で働いていると、すぐに取る必要はなくても第1回試験で取得できないと肩身の狭い思いはしそうです。正直それもどうかなあとは思いますが、まあ仕方ないっすね。「絶対負けられない(落ちられない)戦い(試験)がそこにはある!」です。とか言いつつ、落ちた時はまあ落ちた時ってことで
— ロテ職人 (@rotemeister) 2017年10月17日
以上、引用終わり。
@neko7hengeさんの憤りというか疑問もよくわかるのですよ。ただ、そこを突っ込んでしまうと「不毛な争い」が勃発してしまうと思うのです。
こういう現状を作ったのは自分を含む心理学ワールド全体なので、そこはもう目をつむっておきましょうよ…と事なかれ主義的に対処してみる。
そして、@truthorealさんはこうもおっしゃっております。
急いでとる必要のない人は,1回目は様子見で,2回目以降受ける事のメリットもあるだろう。お金をコツコツためつつ,1回目から試験の傾向と対策も立てられるだろうし。
— やまやま (@truthoreal) 2017年10月17日
そうなんですよね。全くもってその通りです。
ただ、私が危惧するのは、医療領域においては周囲の同僚(みんな国家資格持ち)から「なんで国家資格があるのに取らないの?」と思われることで肩身の狭い思いをする可能性なのです。
そんなわけなので「医療領域においては」と限定しますが、第1回試験で取得しておいた方が無難なんじゃないかと思います。
「無難」って理由で資格取得するってのもどうかと思うわけですが、実際そうなのだから仕方ない。
あとは日本心理研修センターの現任者講習の「受講の手引」と「申込書」の掲載待ちですね。しばらくはもう目が離せなさそうです。
はあ。めんどくさい。