臨床心理学

「お詫び」が来た

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06/07/26のエントリ、郵送での質問紙調査にまつわる疑問で、私のところに実際に届いた郵送による質問紙調査を取り上げて、その調査の不備について指摘したわけですが、その方から「質問紙調査依頼についてのお詫び」が届きましたよ。
私が挙げた3つの点「被験者選別の際の方法、個人情報のソースについて」「結果のフィードバックについて」そして「連絡先について」しっかり(…かな?)述べられておりました。


今回の調査で何件郵送したのかはわかりませんが、2度も送る羽目になってしまい、当事者であるところの学生さんは時間的にも金銭的にも大変だったと思います。
んでも、やっぱりそういう配慮が足りなかったわけですし、高い「授業料」だと思わないといけないでしょう…
…いや、「授業料」としてはそう高くもないかもしれません。
前にも述べたかもしれませんが、重要なのは被験者に対する配慮だと思うのですよ。考えて回答してもらって、さらに返送してもらうという少なからぬ負担を被験者にかけてしまうことを考えると、私が挙げた3点は最低限押さえておかねばならないことだと思うのですよね。
んで、個人的に研究の話を単純に臨床実践の話にすり替えるのはどうかと思うのですが、ここは敢えてそれをやってしまいましょう。
臨床実践においても、やはり重要なのはクライエントに対する配慮だと思うのですよね。
…って当たり前のことのように思われる方もたくさんいらっしゃるでしょう。んでも、研究において被験者へ向けられる配慮ができなかったり、尊重する気持ちを持てない人は、臨床実践においても同じようなことをしてしまう可能性があるのではないでしょうか?
つーか、この辺に関しては
06/05/01のエントリ
「データをムダにしない」ってことから考えてみる
https://blog.rote.jp/2006/05/01-171537.php
で既に言及してましたね。
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「授業料」ってことを言えば、研究の中でこのような失敗をするのは、臨床でクライエントに対する配慮が足りなくてしてしまう失敗に比べればまだ挽回しやすいでしょうし、それぞれに関わる人の痛手も少ないでしょう。
そういう意味では、今の時期でよかったのではないでしょうか?
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ただ、一つ付け加えるとしたら、やはり連絡先としてメールアドレスが記載されていないのはどうなんでしょうかね?院生だったら、大学のアドレスとかもらえないのかな?大学アカウントがもらえないなら、研究用にフリーのアカウント取ってもいいのではないですかね。
今の時代、メール使ってない人はまずいないでしょうし、研究のための連絡手段って意味では電話・FAX・郵便などに比べれば電子メールは格段に使いやすいと思うのですがねえ。
この辺考えると「ひょっとしたらこの人は大学院修了しちゃったら、もう研究やらねーんじゃね?」とか思ってしまったりもするわけで。
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ともあれ、この方の修士論文がうまくいくよう、陰ながら応援したいと思う次第でございます。とりあえず、早めに質問紙回答して送り返そうかなと思っております。

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