資格問題

「三団体会談」のサイトを見て考えたこと

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【資格問題】の金曜日

三団体会談

少し前…と言っても日付的には7月ということでもう2ヶ月にもなるのですね。7月7日づけで心理職の国家資格化を推進する「三団体会談」のサイトがアップされました。

三団体会談

「三団体」とは…

心理職の国家資格化を推進するために3つの団体の主な役員が定期的に会談しています。

臨床心理職国家資格推進連絡協議会(推進連)
医療心理師国家資格制度推進協議会(推進協)
日本心理学諸学会連合(日心連)

この三つの団体の総称です。

既にご存知の方には説明の必要はないとは思いますが、一応簡単に。

推進連は一般社団法人 日本臨床心理士会を母体とした団体。推進協は全国保健・医療・福祉心理職能協会(全心協)をメインにまとまった団体。そして、日心連は基礎系も含めた心理学の学会が集まった団体です。

…大体こんな説明で間違ってはいないですよね?

サイト内の情報としてはこれまでの国家資格化の動きであったり、会談の中での最近の動向なんかがメインなわけですが、なんと言いますか「外堀を埋めてきてる」感じがひしひしと伝わってきます。

既成事実を作ろうとしている…とも言えるでしょうか。

このサイトのリンクページに書かれている外部団体は「日本心理研修センター」「日本心理学諸学会連合」です。

後者が含まれているというのは、つまるところこのサイトの運営・管理をしているのが日心連だということなのでしょう。

そして日本心理研修センターについては過去ログでちょこっと触れております。

「日本心理研修センター(仮称)」って?(13/01/29)
『心理職の国家資格の展望と課題』@日本発達心理学会第24回大会公開シンポジウムの件などなど(13/03/21)

心理系の各学会がまとまったことの、ある意味「象徴」みたいな施設なんじゃないかと妄想的には思ったりするわけです。結局、こういう機関を設立するのも国家資格化に向けて「外堀を埋める」行為なのではないかと。

さて…「心理職国家資格化推進の請願署名」の署名数は今年6月の時点で約10万筆だったそうな。締め切りは8月31日だったそうですが、10万は超えたんですかね。つまり、心理職の国家資格創設については、約10万もの国民の強い要望があるわけです。

対して、「臨床心理士の職業的専門性と資格を考える有志の会」要望書に関する疑問(13/08/03)のコメント欄にて議論されているところの「有志の会」の署名は8月21日送付の段階で730…。まあその差は歴然としております。

余談ですが、コメント欄を見る限り「署名は1000に届きそうな」感じらしいですが、なんでそんな早い段階で送付せねばならなかったんでしょうね。

ともあれ、反対派の皆様がこの大きなうねりの中でどうされていくのか、大変気になるところであります。ワタクシとしては静観するのみですが。

あ、もしこのエントリに関して何かコメントされるのでしたら、是非とも「臨床心理士の職業的専門性と資格を考える有志の会」要望書に関する疑問の方にお願いします。分かり辛くなる可能性も大ですが、流れとしてはまとめた方がいいかと思いまして。

近々、このブログトップに、暫定的にではありますがそのコメント欄関連の通知なんかを表示できるようにしたいと思います。

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