雑記

「批判」と「誹謗・中傷」は当然違います

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07/08/06のエントリ、喧嘩の売り方でとりあげておりました過去ログでのコメント主のともあきさんから再度コメントいただきました。お忙しところありがとうございます。
ともあきさんからはさらにメールフォームでもご意見いただいております(なぜコメントとメールフォームで別々にご意見いただいたのかはいまいちよくわからないのですが…)。その中でちょっと気になった点がありますので一つ確認を。
あ、コメントの内容自体についてはコメントいただいたエントリで返信いたしますが、これはそれ以前の「議論の方法」に関わる部分ですので、わかりやすいよう独立したエントリとして扱うことにします。
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気になった点についてちょっとコピペ

「批判をするなら建設的に」ということで、以下は「こんな大学院はダメダメだ!」と先生がおっしゃっていること(誹謗中傷かそれ以下の類)に関しての「批判」です。

以上 Posted by: ともあき | 2007年08月10日 02:26 より

「誹謗中傷」すること自体に、問題はありません。ただ、その姿勢ややり方が気に食わないのだ、と言いたいのです。

メールフォームからのコメントより
…ともあきさんにとっての「誹謗・中傷」「批判」とは一体どのようなものなのでしょうか?
というか「誹謗・中傷」と「批判」は明らかに意味的に異なるものですよ。
※以下、当ブログでは何度か述べてきたことではあり繰り返しになってしまいますので、その点をご了承いただいた上でお読みいただけたらと思います。


辞書によりますと…
ひぼう ―ばう 0 【▼誹▼謗】
(名)スル
他人の悪口を言うこと。
ちゅうしょう ―しやう 0 【中傷】
(名)スル
根拠のない悪口を言い、他人の名誉を傷つけること。
となっております。
また、Wikipediaの誹謗中傷の項目では
誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とは、根拠のない悪口で他人の名誉を汚し、貶めることをいう。嫌がらせの一種。
政治的な公式の場では「悪口」とは言わず「誹謗中傷」がよく用いられる。
となっております(つか「誹謗中傷」という四字熟語ではなく「誹謗・中傷」と使う方が適切なのですよね)。
それに対して「批判」とは
ひはん 0 【批判】
(名)スル
(1)物事の可否に検討を加え、評価・判定すること。
(2)誤っている点やよくない点を指摘し、あげつらうこと。
ということであり、さらに「あげつらう」というのは
あげつら・う ―つらふ 4 【▽論う】
(動ワ五[ハ四])
物事のよしあしについて論じ合う。また、欠点・短所などをことさらに言い立てる。
となっております。
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私は少なくとも当ブログにおいては「誹謗・中傷」はしていないつもりです。
何かについて取り上げて、その事柄について否定的な内容の主張をする場合には、必ず具体的にその論拠を挙げているはずであり、「根拠のない悪口」を言ったことはないはずです(ただ「他人の名誉を傷つけること」については否定できません)。もしそうしたことをしている箇所がある場合には、具体的にご指摘いただければと思います。
私は先日設置したメールフォーム
> 誹謗中傷されると泣きます。
と書いたのは、根拠のない悪口を言われたり、根拠のない非難(ちなみに「非難」の意味は「相手の欠点や過失を取り上げて責めること」です)をされても、対応に困るからです。
私の「旧帝大うんぬん」という主張に対してともあきさんは
> K大という言葉も旧帝大という言葉も僕にとって、
> 先生ほどは、重要ではありません。
> もちろん心理臨床に関わる人にも重要ではないと思っています。
> 旧帝大くらいに合格しないと臨床心理士が、
> その質がどうのこうの、という流れは理解できない、
> というのが本心ですが、
> その「旧帝大」や「K大」にいる身としては
> 何とも言いようのない感覚がありますねぇ~
と述べてらっしゃいますが、おっしゃっているのはともあきさんの感想、意見だけです。そう思ってらっしゃる論拠は示されておりません。さらに私の意見のどこがおかしいのかについてのご指摘もありません。
そうなってくると、こちらとしては何も対応もできないのですよ。「はぁ…ともあきさんはそう思われるのですね」としか言えないのですよ。
> 「批判をするなら建設的に」ということで
とおっしゃっていますが、明確な論拠を述べない限りはどんなに良さげな意見だとしても建設的にはならないのですよ(決定的に説得力に欠けますからね)。
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以上述べたように「批判」と「誹謗・中傷」は異なるものです。
「誹謗・中傷」の応酬となるような「喧嘩」につきあっている暇はありません。そんな時間があったら、臨床実践の技術を磨くことや自分の研究に使いたいです。
ご意見いただけるのであれば、「建設的な批判」になるよう、明確な論拠(それも他者に理解可能なもの)を示していただけたらと思います。
そして当然これはともあきさんだけに向けた言葉ではありません。全ての読者の方々にお願い申し上げます。

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