なかなか良書の多い医学書院の「神経心理学コレクション」シリーズですが、新刊のこちらはタイトルからしてちょっと異色な感じ。んでも面白そう。
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ドイツ精神医学の原典を読む (神経心理学コレクション)
医学書院 2008-01 |
ドイツ的緻密さで記述された症例報告が読む者を圧倒する
精神医学の重要疾患の多くは、19世紀後半から20世紀半ばの間にドイツで同定され、深く研究されてきた。本書では、ピック病、アルツハイマー病、ヤーコプ‐クロイツフェルト病、パラノイアなどを中心に、発症やその病態をドイツの原典から直接翻訳したもの。ドイツ的緻密さで記述された症例報告は臨場感に満ち、読む者を圧倒する。
上記疾患に関する文献の他、第8章ではハンス・アスペルガーによる1944年発表の長編論文が抄訳で紹介されています。
現在注目されている疾患について、改めて原典を読み直すというのは興味深いし、臨床的にも意義のあることなのではないかと思います。
神経心理学寄りの臨床をされている方以外にも結構お勧めできるのではないかと。
興味のある方は是非ともどぞー。
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