臨床心理学

「笑い」って大事よね

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昔、先輩と話していたとき「1回の面接で必ず1回は笑いがあるようにしている」というのを聞いたことがありました。私も意識しているわけではありませんが、確かに笑いってのは大事だと思います。っても当然のことながら、笑わせるために面接しているわけではないし、その意味を考える必要はあるわけですが。
ってのを思い出したのはこんな記事を見つけたからなのでした。
「笑って健康」検証 学者や落語家で学会設立へ

笑うことで、どんな活力や刺激が生まれ心身への効能があるのかを科学的に検証し、成果を健康維持に役立ててもらおうという「笑いと健康学会」が8日、発足する。
免疫学、精神医学などの研究者のほか、落語家の桂三枝さんや狂言師ら、その道の専門家が役員として結集。笑いと同じ効果を持つ薬の開発や、看護師らをジョークや手品に堪能な「笑いセラピスト」に養成する仕組みづくりにも取り組むという。
笑うと免疫力が高まり健康に良いと言われるが、実態は十分に解明されていない。学会は、免疫活動に及ぼす影響などの基礎・臨床研究を進め、医療や科学の専門誌に論文が載るような研究成果を目指すとしている。


“ジョークや手品に堪能な「笑いセラピスト」”って…と思わないわけではありませんが、意図としてはわからないわけでもないです。
でも実は「日本笑い学会」ってのは既に存在しており、『笑い学研究』という学会誌までちゃんとあるのですよね。
日本笑い学会
どー違うんだっちゅー話ですが。
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心理臨床と笑いの関連については結構色々述べられていて、この本にもちらっとですが取り上げられております。

心理療法とは何か―生きられた時間を求めて 心理療法とは何か―生きられた時間を求めて
村瀬 嘉代子 青木 省三

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「第1章 心理療法の留意点」の中、「ユーモアと笑い」ってところで出てきます。ここで青木氏が「若い治療者には面接で一度は笑いが出るよう心がけさせている」的なことをおっしゃっていたのですが、先輩が言ってたのはこれの受け売り?
てかこの本は良い本です。対談なので読みやすいですし。06/07/07の17:00現在でAmazonの在庫は2点。お求めはお早めに。
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河合御大wも笑いについては触れておりますね。

臨床心理学ノート 臨床心理学ノート
河合 隼雄

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第10章はそのまま「心理療法と笑い」です。
色々言われる御大ではありますが、結構いいこと言ってるんですよね…って大層偉そうだな>自分
この本もなかなかよさげですよ(←実は未読)。そのうち買います。
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御大と言えばこんな本も。

笑いの力 笑いの力
河合 隼雄 筒井 康隆 養老 孟司

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「笑い」に関するシンポジウムの記録だそうで。メンバーが豪華ですし、きっとその場にいたらかなり面白かったのだろうなぁと思います。
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ふと振り返ってみると自分の面接に笑いってあったかなぁ…ま、それなりにあるかも。
日常では「自虐系ギャグ」が多いのですが(M入ってる?)、面接内で使うのは無理っす。
なんか思いつくままにダラダラ書いてみましたとさ。とっぴんぱらりのぷう。

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