臨床心理学

「臨床心理士の需要は高まっている」という言葉が出てきたらとりあえず眉につばつけてみる

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何だか何度も書いたことの繰り返しになるような気がするわけなんですが、とりあえず書いてみる。
関連過去ログはこのへん。多分。
【市場調査】本当に医療系心理職の需要は高いのか?【してる?】(05/03/02)
恐るべき「医療心理師10万人(5万人?)計画」(05/07/02)
改めて医療系心理職の国家資格…というか医療心理師(仮)について考えてみる(05/11/22)
「『自分の担当カウンセラー』を誰もが持つ時代」は誰にとっての理想郷なのか?(06/08/03)
結局ですね、つばつけてみるというか「臨床心理士」ってのを「ある程度能力の高い臨床心理士」に言い換えてみて、文脈的におかしくないかを考えてみればオッケーな感じがするのですよ。あ、ちなみにこの「臨床心理士」は「心理カウンセラー」とかでもオッケーです。


わかりやすい例を挙げてみますと、その手の人たちを養成する専門学校なんかでは宣伝文句の一つとして「心の時代」とか「カウンセラーの需要は年々高まっています」ってなことがしばしば謳われております。で、「皆さんもカウンセラーを目指してみませんか?」みたいな感じで。
この場合は「ある程度能力の高いカウンセラー」に読み替えた上で、本当にそのカリキュラムが「ある程度能力の高いカウンセラー」を養成するのに十分なものかどうか見てみればいいわけです。
で、なんでわざわざこんなめんどくさいことをしなきゃいけないかってーと、「臨床心理士(心理カウンセラー)の需要は高まっているという主張をする人」ってのは、しばしば「そういうことにしておかないと困る人」だったりするからです。(能力的な問題で)仕事に就けない臨床心理士(カウンセラー)とかたくさんの学生を集めたい養成機関とか。
ま、それと同じくらい「需要は高まっている」ってことを(明確な根拠も述べずに)理由として挙げた上で国家資格化を主張する人なんてのもうさんくさいっていう話…
…ではなく、これ、明日のエントリへの前振りだったりします。
そんなわけで、お時間ある方は明日も読んでいただけるとうれしいです。

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