ダイエット?

「見た目主義社会」は到来しているかもしれないし、していないかもしれない

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今日も今日とてワタクシのダイエット生活は順調だったりするわけでして。とりあえずこちらの本のおかげです。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227) いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)
岡田斗司夫

新潮社 2007-08-16
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こちらの本ですが、構成としては「なぜやせなくちゃいけないのか」「あなたが太っているのには理由がある」という辺りが前の方で述べられ、それから「レコーディングダイエット」の具体的な方法論に入っていきます。
前にも書きましたが方法論としては間違ってません。やれば必ず痩せます。続けていれば必ず…って、結局はその「続ける」ってことが大変なんですが。
で、その「続ける」ことに対するモチベーションを上げるために、前段階で「なぜやせなくちゃいけないのか」「あなたが太っているのには理由がある」ということについて述べられているのですね。太っていることがいかに損なことであるかについて言及することで、読み手の不安感を煽る…みたいな感じで。
それ自体もまあいいんですが、その前段階での論の立て方がねぇ…まるで著者自身が世界で初めて気づいたかのような書かれ方がされているのですが、んなことないです。心理学や社会学の分野ではとうの昔から言われていることであり、目新しさはないです。
いや、実際のところ著者はそんな意図はないのかもしれないですが、じゃあ参考文献とか載せればいいと思うのですよね。それをしないで筆者の主観のみで話が進んでしまっているのがもったいないなぁと思うわけですよ。
つか、この本一冊読むだけで相当引用出来そうだったり、孫引きもできそうな気が。

誰が摂食障害をつくるのか―女性の身体イメージとからだビジネス 誰が摂食障害をつくるのか―女性の身体イメージとからだビジネス
シャーリーン ヘス=バイバー Sharlene Hesse‐Biber 宇田川 拓雄

新曜社 2005-04
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『いつまでも~』の筆者の岡田氏は、日本社会における価値観が「家柄主義社会」から「学歴主義社会」「ブランド主義社会」そして今や「見た目主義社会」へと変遷していると述べています。特にここ10年で「見た目主義社会」化が加速してきていると言っているのですが…
いや、そういう価値観ってもっと昔からあったってのは社会心理学とかの文献を見ても明らかだし(上記『誰が摂食障害を作るのか』でもその辺は詳しく述べられております)、少なくともそういうことを論じるのであれば、筆者の主観だけじゃなく既存の調査結果なんかを参照した方が説得力があるんじゃね?と思うのですよ。そういうのがないと逆に「それは日本社会の価値観の変化なのではなく、単に筆者の価値観の変化なんじゃね?」と言われても仕方がないのではないでしょうか。
つか、もったいないと思うのですよね。危機感を煽るのであれば、もっといいデータがあるのに…と。
で、敢えてこのエントリでは「危機感を煽る」なんて表現をしておりますが、基本的に巷にあふれる全てのダイエット本は「危機感を煽る」ことが大きな目的の一つなんじゃないかと思っているワタクシがいます。んでそれは(ありがちな話で恐縮でありますが)、ワタクシの職業的なところで言うと摂食障害の危険性に繋がる可能性が大いにあるわけなのですね。
岡田氏が提唱しているレコーディングダイエットみたいな「結果が目に見えやすい」方法ってのは、特にその危険性が高いと思うのですよね。だって目に見えて体重が減るのはホント楽しいですから。実際に今現在、体重が減り続けているワタクシが言うのですから、少なくともワタクシにとってそれは事実です(この辺の楽しさについては岡田氏自身も言及しています)。
んで、体重減少を目的としてダイエットをも含めた身体変容ってのは、仕事とか勉強なんかよりもよほど努力の成果が見えやすいので(特に仕事や勉強で成果を得られない人にとっては、あるいは仕事や勉強で得られる成果だけでは足りない人にとっては)、自己充足感を得たり、あるいは自己愛を満たすための手頃な手段になる…なんて話も既に色んな研究で言われているわけですな。
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なーんてことを言いながら、本日も体重減少のための食事制限(1日1500kcal目標。ゲーム感覚で)に励むワタクシなのでした。相変わらずまとまらない文ですんません>皆様

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