「通りすがり」を名乗る人が全く通りすがらない
…というのは私の確証バイアス。
確証バイアスとは…
・確証バイアス
【意味・内容】
ある事実を確かめようとするとき、多くの人は反証をうまく利用できずに確認する証拠を探す傾向がある。これを思考の確証バイアス(バイアス=偏り)と呼ぶ。反証をうまく利用できない人は、肯定的な条件式(これが正しいとすると、こうなるという式)に注意を向けるだけで、本当に必要な反証の可能性の確認(これが正しいとすると、こうはならないという式)を怠ってしまうからである。
この確証バイアスによって一般人だけでなく、科学者でさえも多くの推論上の誤りを犯してしまう。
【例】
心理学者ユングも「意味のある偶然の一致」をシンクロニティという原理で説明しようとする錯誤を犯した。ユングは心理治療の最中、患者と神聖甲虫の夢の話をしていたまさにその時、窓に甲虫がぶつかってきたという不思議な体験をした。彼はこの虫を心理療法的に解釈し、これをきっかけとして治療が難しかった患者も態度を変化させ治療がはかどったとしている。ユングは他にも数多く偶然の一致を経験したといわれ、世界中の神話、物語に共通するイメージがみられることにも気がついた。そして、こういった意味のある偶然の一致が生ずる裏には個人を超越し、因果関係では説明できない共時性の原理と集合適無意識の世界があると考えた。
しかし、共時性の本当の正体は「偶然の一致に人間の側が意味をつけてしまう興味深い現象」だといえる。私たちが経験する世界が多様性を持つ点、関係ないことでも関連付けて解釈できる点などを見落としてしまったようである。
ただし、ユングは臨床心理学者であるので、偶然の一致に意味を持たせて解釈することが治療の場で有効であることの意義を見出していたともいえるのである。
(説得と交渉のコミュニケーション辞典・駒澤大学 経営学部 長瀬ゼミナール より)
いや、別に通りすがってほしいわけではないのですが…。皆様に毎日お越しいただけることを心から望んでおりますよ。
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