06/06/28のエントリ、ネット上で「カウンセリングの受け方」に関してクライエント側の人から質問されたときに関連して、こんな本を見つけました。
医者とハサミは使いよう 下田 哲也 コモンズ 2002-03 |
Amazonの「商品の説明」にはこう書かれています。
内容(「BOOK」データベースより)
精神医学と漢方に精通した開業医の診察室トーク集。うまく病気とつきあうためのヒントがいっぱい。内容(「MARC」データベースより)
医療をプレイする、好きこのんでなる「病気」、患者の達人など、精神医学と漢方に精通した開業医の診察室トーク集、メディカル・エンタテインメント。うまく病気とつきあうためのヒントがいっぱい。
カウンセリング・心理療法をどう受けるかってのは結構難しい問題ですが、「精神科医の診察をどう受けるか」ってのも患者側からすると難しい問題だったりします。なので、心理教育の一環としてSST的に「主治医の診察を受ける」ってテーマを取り上げたりするわけです。それほど難しい問題であると。
で、この本はその辺のヒントになるのではないかと思います。
「商品の説明」にあるように、著者は精神医学と漢方に精通した開業医です。非常に読みやすい文で「いかにして病気とつきあっていくか」そして若干ではありますが「いかにして医者とつきあっていくか」が書かれています。
で、患者さん向けの本ではありますが、我々臨床に携わる人間(医療系以外でも)が読んでも面白い内容の本だと思いますよ。「漢方に精通している」ってことも筆者の独特の視点(とか軽妙な語り口…これは関係ない?)に繋がっているのかもしれません。
ついでに、精神科領域でもしばしば漢方は使われますが、我々心理の人間はなかなかその知識は無かったりします(てか、漢字の名前覚えにくいし)。同じ著者によるこの本は、入門書としては最適かも。新書だからさらりと読めますし。
漢方の診察室 下田 哲也 平凡社 2003-08-21 |
興味のある方はどぞー。
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