心理・精神医学本

『認知行動療法トレーニングブック 短時間の外来診療編』と大野裕氏インタビュー

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医学書院さんの週刊医学界新聞最新号には、慶應義塾大学保健管理センター・教授で、国立精神・神経医療研究センター内に発足した認知行動療法センターのセンター長でもある大野裕氏のインタビューが掲載されていますよ。

広がる認知行動療法の可能性 国立精神・神経医療研究センター「認知行動療法センター」設立に当たって  医学書院/週刊医学界新聞(第2929号 2011年05月23日)

…というか、このタイミングでのインタビュー記事は、ひょっとしてこちらの本の販促も兼ねてる?とか邪推したり。書店で見て気になってて、ちょうど紹介しようと思ってたところだったのですよ。

トレーニングブックシリーズ第3弾、待望の短時間診療編
本場の技法を「読んで」「見て」身に付けられる、好評シリーズ第3弾。今回は主に外来での活用を想定し、「いかに短時間で効率的に認知行動療法を行うか」に焦点をあてた。さらに薬物療法との併用を意識した記述になっており、精神科診療の現場ニーズに極めて近い内容。自殺念慮、アドヒアランス向上、生活習慣・身体疾患に対するアプローチについても詳述。シリーズ最長、圧巻の19シーン、186分間の日本語字幕DVD付き。


出版社のページでは序文や目次が見られますよ。

これ、とにかくたくさんの患者を通常外来でこなさねばならない精神科医にとっては、かなり有益な本なのではないかと思いますよ。もちろん、訳本なので日本の事情とは異なる部分も多いかとは思いますが、それでもDVDつき(日本語字幕版)でかなり実用性に富んだと言えるのではないでしょうか。

…まあ、一つネックなのは価格が高いこと。定価で12600円はちょっとアレですが…まあDVDつきってのを加味すればアリっちゃあアリなのかもしれません。

ちなみにシリーズ第1弾、第2弾も充実のDVDつき。

認知行動療法の決定版テキスト。治療場面を収録したDVD付
近年ますます注目が高まっている認知行動療法の実践的テキスト。基本概念から実際の技法までバランスよく丁寧に書かれており、これから認知行動療法を学ぶ初心者はもちろん、すでに実践されている方にもお薦め。付属DVD(137分)に収録された19の具体的なセッションは出色の出来で、手軽に自学自習が始められる映像教材となっている。

大好評のDVD付き認知行動療法テキスト第2弾、重症精神障害編
『認知行動療法トレーニングブック』シリーズ第2弾。本書では、統合失調症を中心に双極性障害、難治性うつ病も含む重症精神障害の治療に焦点があてられている。妄想や幻聴への詳細かつ実践的なアプローチはもとより、陰性症状、認知機能障害や対人関係の問題などまで網羅した、重症精神障害のCBTの決定版テキスト。充実の18シーン、158分間の日本語字幕DVD付。英国医師会 “Mental Health Book of the Year 2009”を受賞し、全世界が注目する本場の超一流技法を「読んで」「見て」身に付けられ、明日から実践できる。

やっぱり価格はアレですが、多分価格分以上の価値ある本ではないかと思われます。

興味がある方は是非ポチっとどぞー。

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