研究と臨床

【これまでの】臨床心理士が研究するということ(4)【まとめとか】

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このブログは基本的にいつも行き当たりバッタリで書いているので、時々自分が何を言いたかったのか見失うことがあります。特にシリーズが長くなってしまうとその傾向があるようで…

 

ということで、これまでの3回書いた分の流れをまとめつつ、自分の頭の中も再度整理してみます。

 


・研究と臨床の共通点

研究
1.仮説を立てる
2.仮説を検証するための方法を考える
3.方法に基づいて実験・調査をする
4.結果について考察する
5.必要であれば1に戻って仮説を修正
  または2.に戻って方法を修正

臨床
1.見立てをする(=治療的仮説を立てる)
2.治療的仮説に基づいて方針を決める
3.方針に基づいて面接を行う
4.面接終了後(あるいは面接しながら)考える
5.必要であれば1に戻って治療的仮説を修正
  または2に戻って方針を修正

→基本的な考え方の流れは同じ
→その中では科学的な思考が重要になる

・「科学的思考」とは何か?
「科学的思考」=「実証性」「再現性」「論理性」が保証されている

・臨床においては…
「再現性」…必須の条件。再現性のない心理療法・カウンセリングは呪術と同じ
「論理性」…なぜその見立てからその方法が導きだされるのか?なぜその場面でそう応答したのか?を論理的に破綻することなく考えなければならない。それを考えなくては「再現性」を上げることはできない。
「実証性」…臨床実践の中では測定するのが困難な変数が多かったりするので、なかなか難しいかも(でも効果研究などの観点からは重要)

とまあ、こんな感じでしょうか?

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