まだ発売前ですが、本日、ワタクシの元に届きました。
謹んでお礼申し上げるとともに、ここにご紹介させていただきます。
ようこそ、心理学の「現在」へ!
古典的名著から最新の研究テーマに切り込んだ本まで、幅広い領域から選りすぐった本を通して、心理学の魅力を思い切りあなたに伝えます。126冊+αの上質なエッセンスを、どうぞお楽しみください。
出版社の紹介ページはこちら。
これはなかなかすごい本ですよ。
まだ全部読んではいませんが、以下はとりあえず率直な感想です。
まずは1400円という価格。専門書は高いというイメージがありますが(そして実際に高かったりするわけですが)、これなら学部生やこれから心理学を学びたいと思う高校生も手が届きやすいと思います。
そして、この価格で120冊+αというボリューム。Amazon.co.jpの紹介文にもあるように、「古典的名著から最新の研究テーマに切り込んだ本まで」、かなりバランスよく紹介されていると思います。
さらに文章が非常に読みやすいです。私なんかは日常の臨床に追われ、自分の研究テーマに関連していたり、臨床上役に立つ本ばかりに目がいきがちです。そんな私が(少なくとも今現在は)あまり関係ないと思っているような分野の本でも読みたくなるくらい紹介文が読みやすく、非常に興味を引きやすい記述が多いと感じました。
これだけ「読みたい!」と思わせる力があるというのは、やはり著者の皆さんの筆力のおかげなのではないかと思いますよ。
もう一つ。“Tips”というかコラムですか?これが面白いです。「心理学でメシは食えるのか?」「恋の相談とカウンセリングの間」「心理学は文系か理系か」「文献のちょっと賢い読み方」「英語から逃げてはいけない理由」…などなど。そのまんま良質なブログネタになったり、あるいは学部生相手の概論の講義なんかにも使えそうなネタが満載です。丸パクリはいかんですが、参考にはなるんじゃないかと。
こんな感じで、ホント幅広い層に読まれるべき一冊だと思います。是非ともポチっとどーぞ。
22:01追記:
共著者の一人である金沢美術工芸大学准教授の荷方邦夫氏のブログでも「新刊CM」エントリがアップされていました。ご参考に…