妄毛泰三ばかり書いていると、そのうち主人格が乗っ取られそうなので、本の紹介など…
4月21日のエントリ、ランキングでカカさんからこの本についてコメントいただきました。
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心理臨床家の手引 鑪 幹八郎 名島 潤慈 誠信書房 2000-12 |
ロテ的お薦め対象：心理臨床家を目指す人;心理臨床の基礎を懇切丁寧に
この本、紹介し忘れた…というか、紹介しようと思っていて機を逸しておりました。
何が良いかって、この本はとにかく懇切丁寧に書かれているのが非常に良いです。
心理臨床家のアイデンティティや倫理からアセスメント、心理療法の基本的考え方・進め方、心理療法の過程で生じる様々な問題とその対処、様々な現場での心理臨床の概要etc.本当に基礎的なところが（広く浅くではありますが）網羅されてます。
アセスメント用の書式の例まで載ってます。
そしていろんな意味で面白いのが第七章 心理面接者に尋ねられる質問にどう答えるかってところです。
よく質問されるようなことに対しての回答例がそのまま載ってます。もちろん、これをそのまま使ってマニュアル的に対処するのは糞ですが（というか、この本をちゃんと読んでたらそんなことになるはずはないんですが）、かなり参考にはなるでしょう。
で、もう一冊。これは力動的（精神分析的）心理療法に関する本。
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精神分析的心理療法の手引き 一丸 藤太郎 山本 力 名島 潤慈 誠信書房 1998-05 |
ロテ的お薦め対象：これから力動的心理療法を学ぼうと思う人・学び直したいと思う人
この本もまた懇切丁寧です。基本的な概念・方法論をおさえる上では非常に役立ちます。
近年、何かと批判を目にすることも多い（のはひょっとして私だけ？）力動的・精神分析的心理療法ですが、個人的な実感としてはそれなりに有効だと思います。使える技法の一つとして身につけておくのは無駄ではないですし、私は必要な技法だと思ってます。
んなわけでよかったらどーぞ。
前者は監修者・後者は編著者として鑪先生が関わってます。
個人的に知り合いってわけではありませんが、わりと好きな先生です。ヒゲ萌え～です。